(対青華雲プロジェクトリーダー 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム )
さて、来週のキングダムは休載です。
ダント・楊端和の生死判定がお預けとなってしまった、危急のキングダム855話でしたが、先ずは、一旦落ち着いてみようと思います。
どのような事態に陥ったとしても、秦軍には昂クンと飛チン隊という反則同然のジョーカーがいるのですから、神(作者)様がパワーバランスを取る為に、六大将軍クラスの王翦と楊端和を“咬ませ”扱いにしたとなっても、最早、致し方ありません。
せっかく始まった、秦趙戦争の大詰めといえる邯鄲包囲戦が一瞬で終わってしまっては、元も子もありませんからね。
とは言えです。
いくら昂クンと飛チン隊がモノ凄いユニットであったとしても、昂クンは一人しかいないチン材(人材)で、飛チン隊もたった100人しかいないチン材(人材)なのです。
今しばらくは、楊端和の救命措置を頑張って頂くとともに、楊端和軍は楊端和軍で頑張ってもらうしかありません。
また、秦軍にとってみれば、依然、突如、投入された現一位の中華十弓である青華雲の存在自体が周知されるには至っておりませんので、この強敵の存在が明確にならないまま、被害状況を掴み、対策を構築する必要があります。
最悪なのは、秦軍側の参謀連中が、青華雲が参入してきたことに、気が付かないまま状況把握から対策立案の全てが後手になってしまう事です。
この点、ダントと楊端和が“射手を察知することなく矢で致命的な攻撃を受けた”という揺るぎのない被害事実だけでも、早急に秦軍がキャッチできたなら、また状況は変わってくるでしょう。
中華十弓の上位三名である、青華雲の雷鳴は、中華全土に広く知れ渡っているのですから。
河了貂や王翦、蒙恬に王賁たちも、青華雲の接近に備えて、陣形上の射線を封じる等で、ある程度の対策を講じる動きに出る可能性が高くなります。
ではでは、今回は秦軍による青華雲対策を中止に今後のキングダムを考えていきたいと思います。
キングダムネタバレ:被害状況の把握と青華雲の情報収集
上述のとおり、先ずは楊端和軍内では楊端和の救命措置が急がれる事でしょう。
楊端和の戦線復帰は今回かなわずとも、彼女の場合、死ななければ山の民軍の戦線維持は可能です。
ダントが死したとしても、その御霊が楊端和を護り続けてくれることを祈らんばかりです。
いや、ダントもまだ死んだかわからん。
滅多なことは言うもんじゃないな。
さて、重要なのはここからだ。
楊端和が矢に穿ちぬかれたのは事実ではあるが、ココから、彼女がどのような反応を見せるかが重要です。
今から楊端和軍が執るべき最善の行動は、如何に被害を最小限に食い止めることができるかの一点にかかっているのではないでしょうか?
最悪なのは、彼女が絶命してしまう事。
これだと、合戦初日に於いて、楊端和軍の総崩れは免れないであろう。
楊端和軍には、バジオウ始め優秀な方面部隊長は数多くいるが、副官相当の幕僚人材は居るよう描かれていない。
また、現状においては楊端和自身が前線に出てしまっているので、楊端和本人が死亡したら、直下軍親衛隊からしてフィゴ軍同様、総崩れになりかねない。
いくら舜水樹がアホの塊だからといって、楊端和自身が二千程度の手勢でフィゴ軍救援に出て来たという絶好の情報を得ている今、ココに戦力の出し惜しみをして、楊端和直下軍を制圧し損ねるなどという愚を犯すなんてありえないだろう…。
ん…、、??
あれ???
ゴメン…、自分で言っといてなんですが…。
相手は、あの舜水樹ですよね??
青華雲がいくら弓の業が凄くても、実際に軍を動かすのは舜水樹なんですよね???
これ、ちょっと、皆さんが舜水樹の上司である、李牧さんの立場になったとして考えてみて頂ければわかるかも知れないのです…。
言い換えれば、舜水樹が自分の部下であると想像して頂ければ、めちゃクチャ心配な状況だと思いませんか??
最悪なのは、楊端和が絶命してしまう子事なのですが、開戦初日で楊端和が命をおとしてしまうのは、ややもすれば、史実に反する結果になるので、これは可能性がカナリ低いです。
というか、楊端和軍。
鄴攻め編内の遼陽攻めから以降、作中、活躍らしい場面がほとんど無い上に、ここで完全退場となるのでは、隣地陣営の蒙恬にとっても余りにキツすぎます。
しかし―、
楊端和が一矢での絶命を免れたとしても、相当の手負いになったのは間違いがありません。
そして、同時に、そんな重傷を負った楊端和が、①本陣から離れ、たった二千程度の一部隊同然である兵力だけで出動していて、②その所在も分ってて、コレを、③5千~1万の部隊で包囲しようものなら、確実に楊端和軍を無力化出来るという圧倒的優位な状態設定なのは間違いが無いのですが…。。
ここで、皆さんが、李牧さんの立場になったと考えた場合、実行する部下が舜水樹であるというだけで、相当、取り逃がすという心配が跳ね上がるような気がしてきませんか??
李牧さん『え?舜水樹、いま何と??』
舜水樹『は、青華雲殿の矢は確実に楊端和の背中を射抜いたと部下から報告が。』
李牧さん『いや、私が聞きたいのはその後です。アナタ、その後、確実に楊端和の首を取ったのではないのですか??』
舜水樹『いえ、フィゴ軍の包囲に兵力を割いていたので、楊端和直下軍は取り逃がしました。しかし、大丈夫です。なんってたって、中華十弓である青華雲殿の矢が楊端和を貫いたのですから。』
李牧さん『いやいやいやいや、違う違う違う。青華雲殿が仕事した後、お前は何やってたんだって聞いてんの!?』
舜水樹『え?』
李牧さん『え?じゃねーよ!! お前なんで、スグに楊端和直下軍を制圧しなかったの?? 楊端和、二千ぐらいの手勢しか居なかったんでしょ?? そんなんフィゴ軍の征圧とか関係ないじゃん。俺、お前に7万も兵力持たせてたんだぞ。マジで、何やってたの?? それ、楊端和が死んだかどうかも分からないのに、取り逃がしたら意味ないだろ、あいつらまた復活してくんぞ! しかも、青華雲殿が居る事、秦軍に分かったら、コレから青華雲殿が仕事しにくくなるだろうが! お前、何で、何年も将軍やってて、そんな事にも気が付かねーんだよ!! はァーーーー!ふざけんなよ!』
舜水樹『ス、スミマセン…。』
…とまあ。
青華雲の矢が楊端和を捉えたにも拘わらず、楊端和の首を取り損ねる舜水樹。
今の状況を把握しているのが馬南慈だったら…、
いくら楊端和が、一命を取り留めたとしても完全アウトにだったと思うんですよ。
だが、しかし―、
このように、僕が、今になって急に思いついた予想ではあるのですが…、
青華雲が矢を命中させ、楊端和戦闘不能という致命傷まで与えた大手柄を、舜水樹が楊端和を取り逃がして台無しにするという、一大ギャグが展開されるというオチがまっているような気がするのは、果たして私だけでしょうか??
次回の予想…。
青華雲⇒キラーパス貫通のナイスアシスト。
舜水樹⇒ゴールキーパーすらいないゴールを見事にシュートミス。
キングダムネタバレ:対青華雲プロジェクトチームの結成
そして、重傷こそ負ったものの、被害を受けた楊端和の情報から、即座に秦軍に青華雲の情報が共有され、六大将軍の相互自由度の高さから、各軍の選抜メンバーによる対策班が決済されてることでしょう。
遊撃的に各地を転戦する、青華雲の情報出現情報を収集して、行動パターンを予測。
以降の青華雲出現予測地点に向けて、選抜チームが派遣されます。
いずれも対遠距離攻撃を得意とする有力メンバーで構成される対青華雲プロジェクトチームの発足です。
当然、チームリーダは昂クンでしょう。
雄度と“精密射撃”の精度と威力の観点から、絶対に外す事が出来ません。
そして、その補佐に弓矢兄弟。
防御を固める為にも干斗歩兵団が随伴します。
また、昂クンが青華雲との射撃線を制した後の、青華雲部隊征圧のために倉央が配下に加わります。
ダントが戦線離脱した後のフィゴ軍も忘れてはなりません。
当然、ヨコヨコも参戦します。
この点、フィゴ軍が参加しているのは、少数ながらも、生き残った精強なフィゴ軍をそのままにして置くのは、損失があまりにも大きいからです。しかし、果たして、ダント以外に彼らを統率できることが居るのかが問題です。
この点、昂クンの雄度なら、ダントの雄度上回る事は確実なので問題ありません。
唯一、ダントに変わって、フィゴ軍を統率することが可能な昂クンが居てこそ、ヨコヨコ軍、倉王軍、ダント軍(副官ニムシがリーダー代行)との奇跡の連合が可能になるのです。
昂クンによる、見敵必殺。
先ず、昂クンが南北を縦断する広域の戦場に、来たるべき射撃線の応酬、および、青華雲捕捉のために、広く薄く、“精密射撃粒子”、略して、“精子”を飛ばします。
広大な戦場へと索敵に走る、何億匹もの昂クンの精密射撃粒子。
おや?
ある一匹の精子が青華雲を発見したぞ。
至急、テレパシーで本体(昂クン)に連絡だ!!
昂クン『フッ…、次は王翦将軍を狙っているようだな。倉央、ニムシ、ヨコヨコ、出るぞ!!』
倉央&ヨコヨコ&ニムシ『オオオオオ!!』
ドドドドドドドドド!!
青華雲に迫る飛チン隊連合の大軍。
青華雲『まさか?俺が矢を放つ前に気付かれた?クッ、あの先頭の小男(昂クン)が将か? 仕方ない。先ずアイツを殺る!』
こうして応戦のために、昂クン向って青華雲は矢を放つも…、
なんと!!
精密射撃でコレを打ち落とす昂クン。
青華雲も負けじと、一発でダメならと、常人には目にも見えぬ早業で、矢を連射します。
しかし―、
またしても、何という事でしょう。
青華雲が、一秒に3発もの矢を放つ瞬間に、昂クンはなんと、たった一秒に300発の精密射撃を敢行。
数え切れないほどの精密射撃が、まるで現代兵器のマシンガンのように、青華雲の身体を貫きます。
弓矢兄弟は、その間、他の邪魔な敵弓兵が昂クンの邪魔をしないよう、ナイスアシストを実行。
そして、最早、原型を止めぬほど、昂クンの連射でボロボロになった青華雲の身体を、倉央軍、フィゴ軍、ヨコヨコ軍が敵大隊ごと蹂躙していきます。
青華雲『フッ、俺が射撃で負けるとはな。アレほどの射手と戦えたのだ、もう何も悔いはない。』
秦軍のピンチを救っただけでなく、敵将青華雲にも戦士としての満足を与えてあの世に送り出してくれる、勇者昂クン。
バトル漫画としても、あまりにも感動的で、文句の付けようのない王道展開です。
そして、青華雲亡きあと…、
今度は昂クンが飛チン隊連合を率いて、趙軍各武将の命を刈り取る、非情の特命遊撃部隊として、各地を転戦することになります。
この様に、神(作者)様が、楊端和クラスの重要キャラクターを先頭不能にしてまで、秦軍不利展開を描いたのは、其れに、変わる新戦力が秦軍に隠されていたことを開示する為の布石として読み取ることが可能です。
- キングダムネタバレ最新856話 以上 -
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
