(古代中華で子孫を作り過ぎて、毛沢東時代に一人っ子政策を生む原因になった男。作画引用元 原泰久先生 作 キングダム )
あけましておめでとうございます。
今年最初のキングダムです。
皆さん、今年もよろしくお願いいたします。
はい、さて、今回のキングダム第862話では、去年にひきつづき飛信隊が誇る弓兵兄弟と、趙国の最強弓兵との死闘が描かれます。
本話は、戦場の派手な動きとか、作戦とか戦術が無くて、「覚悟」「継承」「個の戦いが軍をどう変えるか」というテーマが強く浮かび上がる回となっています。
確か、前回までどうでしたっけ?
飛信隊の弓矢兄弟の弟・蒼淡が、中華十弓第一位・青華雲との戦いで深手を負い、地に倒れる場面から始まります。
胸を射抜かれた淡は即座に戦闘不能となり、少なくともこの戦場で再び弓を引くことは不可能な状態に陥ります。命を落としたわけではないものの、限界を突きつけられる形となりました。
しかし、淡の戦いは決して無意味なものではありませんでした。
中華十弓の頂点に立つ青華雲を相手に、一歩も引かず矢を放ち続けた姿は、飛信隊内外に強烈な印象を残します。
青華雲の耳と頬を切裂き、尚且つ、青華雲自身に仕留め損なわしめた、淡の反応。
青華雲『奴の矢然り…、何だったのか?』
何気に、青華雲の側近が…、
『蒼淡が足場から落ちるのが見えました。今度こそ仕留めましたよ!』
とか言ってんのが、どう聞いても、バカにしているようにしか聞こえません。(笑)
青華雲曰く『ダントと楊端和は双方とも外部から邪魔が入ったから仕留め損なった。』とか言ってますが…、
頚椎と心臓を矢が通過したダントと楊端和が死なないのかは、明らかに、外部からの邪魔とか、完全にそんなの超越した次元なのですが、コレがめちゃクチャ哀れです。(汗)
話を淡に戻しますと、結果として敗れはしましたが、その実力と覚悟は、間違いなく一段上の領域に達していたと言えるでしょう。
ただ、淡の努力に、ケチをつける訳では在りませんが、青華雲が胸にしまっていて、心臓を守るかもしれない“春画”を消費させることが出来なかった点は悔やまれます。
仁が射撃成功しても、青華雲の大事な春画が、文字通り、紙一重で奴の急所を守るかもしれないからです。
そーゆーのって、バトル漫画の"あるある"ですから。
さて、そんな状況でも、倒れた淡のもとに駆け寄るのが、兄の蒼仁。
ここまでは、弟に比べて前に出ることの少ない存在として描かれてきましが、弟が命を懸けて繋いだこの戦いを前にして、蒼仁はついに自ら矢を引く決意を固めます。
淡の戦いは、兄の中に眠っていた弓兵としての覚悟を呼び覚ましたのです。
一方、飛信隊本陣では可了貂がこの異常事態を察知し、援軍を出すべきだと進言します。
河了貂『バカ、何言ってんの!その弓使いは蒙恬が伝えて来た李牧必殺の刺客だ!』
中華十弓を野放しにすれば、戦局全体に甚大な被害が及ぶことは明らかだからです。
河了貂の言う事は尤もですが…、
しかし、ここで李信は援軍を送らないという判断を下します。この決断は、単なる戦力配分ではなく、「この戦いは弓矢兄弟に任せる」という強い信頼に基づいたものでした。
信の判断は冷酷にも見えますが、同時に飛信隊という部隊が次の段階へ進むために必要な試練でもあります。
ただ、どう見ても、中華十弓の相手を「個人戦」に放置しているのは明らかに非効率です
今回も、最も大きな違和感はここ。
中華十弓第一位・青華雲。あくまでも設定上は、
-
射程
-
精度
-
殺傷力
すべてにおいて「部隊殲滅兵器」に近い存在です。
本来であれば、
-
複数弓兵による飽和射撃
-
盾兵・歩兵を使った位置封鎖
-
騎兵による側面圧迫
など、とにかく集団で潰すべき対象です。
それにもかかわらず、飛信隊は「弓兵同士の一騎討ち」に事実上委ねています。
これを戦争として見れば、李信の判断は、味方の貴重な戦力を“浪費している”判断とも言えます。
とは言えですよ。
今更ながら、キングダムは戦争戦略漫画でなく、バトル漫画なので、もう仕方がありません。
また、誰かに守られて勝つのではなく、個が限界を超え、その結果として隊全体が成長する。その覚悟を信は見据えているように描かれています。
蒼仁は、弟が残した最後の矢の意味を噛みしめながら、青華雲の前に立ちます。淡の矢が青華雲の頬や耳をかすめていたことも明らかになり、最強とされる中華十弓にも、確かな「隙」が存在することが示唆されます。
この事実は、蒼仁にとっても、そして読者にとっても、大きな希望となります。
青華雲は蒼仁の登場を一笑に付すことなく、正面から迎え撃つ姿勢を見せます。
蒼仁『蒼源、蒼淡、蒼仁の名に懸けて、貴殿に勝利して中華十弓の座を、この蒼仁がもらい受ける!!』
ここから始まるのは、単なる兄弟の仇討ちではなく、「飛信隊の弓兵が中華の頂点に挑む」という象徴的な戦いです。弟の覚悟を背負い、兄として、そして弓兵として矢を放つ蒼仁の姿は、これまで以上に重みを帯びています。
ここで、飛信隊の士気が爆上がりして、"蒼仁"コールが巻き起こるのは、熱いです!!
862話の終盤は、この蒼仁と青華雲の対峙をもって締めくくられます。決着は次話以降に持ち越されますが、本話はすでに十分な緊張感と感情の積み重ねを描き切っています。
弟の敗北、兄の覚醒、信の判断、──それらが一本の線として繋がる構成となっています。
総じて第862話は、弓矢兄弟という一個人の物語を通じて、派手な討ち取りこそありませんが、今後の戦局とキャラクターの成長を大きく左右する、非常に重要なエピソードです。
弓矢兄弟が示した「個の覚悟」と飛信隊の転換点
第862話は、単なるバトル回ではなく、飛信隊という部隊が次の段階へ進むための「通過儀礼」を描いた回だと感じました。
ここからは、読後に特に印象に残ったポイントを、「ここが熱い3ポイント」形式で考察していきます。
ここが熱い①
弟・蒼淡の敗北は「失敗」ではなく「到達点」です
蒼淡は、中華十弓第一位という絶対的な存在を相手に敗れました。結果だけを見れば完敗ですが、描写を丁寧に追うと、彼は単に力負けしたのではありません。
むしろ重要なのは、「中華十弓に届きかけた」という事実です。
淡の矢は、青華雲の頬や耳をかすめています。これは、偶然ではなく実力の証明です。作中でも、青華雲自身がその違和感を認識しており、「完全無欠ではない」という伏線が明確に張られています。
つまり淡は、
-
弓兵としての限界に挑み
-
命を賭けて一段上の世界を見て
-
その成果を兄に託した
という役割を果たしたのです。
この敗北は、物語的には「退場」ではなく、勝利のバトンを渡すための到達点だったと言えるでしょう。
ここが熱い②
蒼仁の覚醒は「才能」ではなく「継承」によるものです
862話で最も胸を打つのは、兄・蒼仁の立ち上がりです。
蒼仁はここまで、ネームドの将を討った実績がなく、弟に比べて目立つ存在ではありませんでした。
しかし本話では、弟の戦いを見届けたことで、初めて自ら前に出ます。
ここで重要なのは、蒼仁の覚醒が「急な才能開花」ではない点です。
彼が背負ったのは、
-
淡の努力
-
淡の恐怖
-
淡の覚悟
そのすべてです。
だからこそ、この戦いは単なる兄弟愛では終わりません。
**「個人の死力が、別の個人を押し上げる」**という、キングダムらしい成長の描き方がされています。
蒼仁の矢は、すでに彼一人のものではありません。
この瞬間から、彼は飛信隊の弓兵を代表する存在へと変わったのです。
ここが熱い③
李信が援軍を出さなかった理由が重すぎます
本話を語るうえで外せないのが、李信の判断です。
可了貂の進言を退け、信は弓矢兄弟の戦いに介入しませんでした。
これは冷酷な判断にも見えます。
しかし、信の視点に立てば、その意味は明確です。
信は、
「この戦いを越えられない者は、これから先も越えられない」
という現実を理解しています。
誰かが助ければ勝てる戦いではなく、
本人たちが限界を越えなければ意味がない戦いだったのです。
この判断は、飛信隊が「守られる部隊」から「自立した軍」へ移行するための、非常に重要な分岐点だと感じました。
ま、こうして、李信が援軍を出さないのは、李信のキャラから言って理解できるんですよ。
ただですよ??
李信以上に、違和感として、軍略家である李牧さんは、完全に青華雲を使い切れていません。
飛信隊以上に、趙軍側にも不合理があります。
青華雲ほどの弓兵であれば、
本来は
-
高所
-
後方
-
厚い護衛
を付け、安全圏から撃たせ続けるのが最適解です。
それを、
-
最前線で
-
個人の矜持に任せ
-
単独行動に近い状態
で運用しているのは、趙軍にとっても「宝を投げ捨てている」に等しい配置です。
舜水樹が仕出かした事とは言え、矢が的中した、ダントと楊端和にトドメを刺さないとか、ミスが多すぎるのも痛過ぎますし、何も反省していないのが明らかです。
李信狙ってくれってのが、李牧さんの青華雲への依頼なら、ソコは、青華雲が余計な脇道に逸れないように、最短距離で導線を作ってやるのが李牧さんの仕事なのですが…、
なんか、彼まで意味不明に、❝頼んでも無い十弓勝負❞をし始めた青華雲を見守るモードに入っているんですよね。
自分から、『使う矢は一束だけでいいです。』とか言っていたのにね。(汗)
862話は「中華十弓討伐編」の本当の始まりです
862話では、まだ決着はついていません。
しかし物語としては、すでに十分なものが描かれています。
-
弟が道を切り開き
-
兄がその道を引き継ぎ
-
将がそれを黙って見守る
この構図が成立した時点で、物語は次のフェーズへ進んだと言えます。
まとめ|静かですが、極めて重要な一話です
キングダム862話は、派手な討ち取りや大軍の激突こそありません。
しかし、
-
個の極限
という、いかにもキングダム的とも言える要素が凝縮された回でした。
ま、見守る事に徹したのは李信だけでなく、昂クンも同じなんですけどね。
仁の後方に立ちつつ、チンポに車輪を差して、青華雲に対して、❝ロウアイ先輩直伝、チン車タイフーン❞を送れば、風の抵抗で、青華雲の矢は一気に失速。
逆に、仁の矢は追い風を受けて、青華雲の春ガードすら貫きます。(※風速:推定80m)
というか、李牧さんも吹っ飛びます。
でも、彼は其れをしなかった。
李信と同じ心境に立っていたからに他なりません。
- キングダムネタバレ最新862話 以上 -
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
