( 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム)
新鄭に、洛亜完が戻って来たものの、死者や負傷兵たちが描かれただけで、軍全体を統括する立場にある、洛亜完本人は一体どこへ行ったのか??
二度に渡る、迎撃戦の敗戦については、確かに大将軍としての責が問われるものの、彼がいなくては、新鄭で秦軍を迎撃するにも、韓の国はどうにもならない事でしょう。
折角、魏軍と趙軍が重い腰をあげて、援軍を出してくれたのですが、肝心の韓の国が、新鄭包囲を受けて、あっさりと落ちてしまったら、彼らの援軍も無駄になる訳です。
ま、単純に、援軍派遣経路に、玉鳳と楽華が最初から陣取っている上で、東砂平原戦が終わってからの援軍派遣とか、趙と魏の援軍派遣そのものが、どう考えても遅すぎるだろって話なのですが…、
李牧も呉鳳明も、洛亜完の事をよくりもせずに、『洛亜完の実力は、未知数ですね~。』とか言いながら、ほとんとどんぶり勘定で、新鄭の耐久日数を算出しているのが笑えます。
で、話を韓に目線に戻しますと、張宰相にしたって、韓王にしたって、それこそ、治安維持軍の夏侯龍にしたって、魏と趙の援軍が来るまで、新鄭の水際防衛を達成しようと思ったら、ここから先は、洛亜完を再度、朝廷に招いて、新鄭城のリソース配分を確認して、同時に、趙軍サイドの舜水樹、魏軍サイドの呉鳳明と、可能な限りコンタクトを深めなくてはなりません。
それこそ、騰軍、李信軍による、新鄭包囲が完成する前にです!
張宰相も夏侯龍も、何やかんやで、せっかく魏と趙の援軍が動いているのに、もう『皆で集団滅亡しようぜ!』の論調でいますからね。
今まで魏と趙の援軍を防衛の本命にして生きて来た国なのに、どう考えても、韓の首脳のやることが感情論だけで話がすすんでて、自滅滅亡論を語るのが早すぎるんですよ。
張宰相も、韓王も、当然、アホアホ夏候龍も、五歳児徴兵とか市民兵とか言いだす前に、やること山ほどあるのに、まったくどーでもいいことばかり話してて、寧公主始め、そこに誰もツッコミを入れずに、悲劇の主人公面しているのが、もう何か茶番が過ぎる。
それにしても、毎回思うんですが、何故、キングダムに出てくる宰相とか、将軍格のリーダーって、数値上で定量的に物事を考える事が出来ないのでしょうか?
国力とか、軍の運動維持って、それこそ数字在っての話しなのに、張宰相はおろか、残念ながら洛亜完まで、意地とか感情論だけで、国の在り方語ってしまっているアタリが、敵としてはどうしても、ショボい相手にしか見えてこない。。
今までの連載でも、これで、張宰相レベルの人物が、賢者とか名宰相とか言われてたワケなんですが、そりゃ、敵の知能レベルがこんなに低いなら、李牧や昌平君だって、キングダムの世界の中では“天才”になれますわな。という事なのでしょうか??
そして、この点、作中では、それら韓の作戦のグダグダ具合を、どうにか収集つけるべく、朝廷に絶望感を煽って、国民総玉砕に向けた決起と下知を、韓王に求める夏候龍。
ここで、韓王が大・覚・醒!!
今までの張宰相のミスと見落としを指摘して、一気にリーダーシップを発揮して、魏軍、趙軍が到来するまでの迎撃態勢の構築と国民士気の高揚を実現して、騰と李信は大ピンチに!!!
とは、絶対にならないですよね。
ではでは、今週もキングダムネタバレ予想を進めて参ります。
キングダムネタバレ:寧公主韓王に上奏
冒頭からいろいろ書いたのですが、韓と秦が、可能な限り軟着陸を進めるチャンスが来たという意味では、ある意味、夏候龍。。
ここで、国家総玉砕、あるいは国民総決起の下知を、直接、王に要求したのは、ナイスアシストになるかもしれません。
おそらく夏候龍と張宰相は、自分の王様が、自分で何も考えて決断することが出来ない、操り人形みたいな、お飾りの王としか思ってないでしょう。
張宰相自身、いままで自分が、賢者だの、名宰相だのとおだてられて来た背景には、それだけ自分が実権を握って実績を上げて来たという以上に、韓王がバカで、ロクに実際の政治に介入してくる、実力も胆力も何も持ち合わせていないと言う事を、これまでの経緯から当然と思っているハズです。
その張宰相の子飼いの夏候龍もまた、この点で、韓王が、どーいうリアクションをするかぐらい、当然、想定しているに決まっています。
必然、夏候龍と張宰相の想定の中では、国家総玉砕、あるいは国民総決起の命令を、朝廷で要求された、韓王が実際にどのような、反応を見せるか?
いままで、十分に夏候龍と張宰相のコンビが、朝廷および、城下全体にいたるまで、自分達の派閥に対して、反論すら一切だせない程の雰囲気づくりに成功した今となっては…、
当然、王も雰囲気に流されて、それを"是”とする命令を出すと踏んでいるに違いありません。
夏候龍『どーせウチの王様、流されるだろうよ。』
夏候龍とて、韓王が、サイ攻防戦で、住民たちの先頭に立って、実際の現場で戦った、嬴政と同じでないことくらい、分かっていると思います。
それを更に、『夏候龍が言っているだけで、ワシの意見ぢゃないモン。』とばかりに、ポジションを守るに徹している張宰相も、余りに小物過ぎます。
しかし―、
その張宰相と夏候龍が想定していない事として、韓王に対して、一番近い立ち位置で、最終、夏候龍の意見を上書きして、上奏できる人間がいますよね。
寧公主です。
騰が、事前に寧公主に宛てて、降伏勧告を申し出た事について、その点で、寧公主が王の肉親で在る事だけを、アテにしていた訳ではないとは、考えられます。
当然、彼女の人柄や、真摯な性格を重んじた事だとは思います。
しかしながら、一番利用できる要因として挙げるならば、ヤハリ、王が重大な決断をするときに、肉親という一番近しい立場を利用できるという点に外なりませんん。
寧公主が王の肉親ではなく、単なる、人柄と実力・人脈を有しただけの韓の有力者の一人でしか無いならば、もっと早く、韓の王宮内で、張宰相に対抗するレベルの出、政治勢力上の多数派工作を形成できるような、呂不韋や李斯みたいな実務能力型の人物でなければ、全くアテになりません。
それも、もの凄い優秀なレベルで。。
逆を云うと、寧公主。
アンタ、其処だけしっかり、王に進言してくれたらいいんや。
実権的事柄や、内政工作的な実務的な部分については、流石に、読者も期待してないし、神(作者)様だって、ソコはキミに、そんな実力を与えていない。
しかも、韓王に判断を委ねたのは、外ならぬ、夏候龍とその背後にいる張宰相自身なのだから、ヤハリ場は整っているとも言える。
ま、寧公主が言うだけ言って、韓王がキチンと自分なりに考えて結論出すかどうかは、別だし、その顛末は分からんよ?
でも、寧公主?今が、アンタ自身で、直訴・上奏に動かなければならないタイミングである事は間違い無いのだ。
寧公主が、アトで張宰相派にどう思われようが、其れを顧みず、朝廷の衆目の中、頑張って発言したら、反張宰相派だって、覚悟を決めて、寧公主の直訴に上奏に同調するかもしれない。
そうなれば、どうだろう?
ここで得られる効果は、夏候龍の意見で一色に染められていた場が、ある程度、拮抗に近づくことになるだろう。
そうなれば、韓王は、夏候龍と張宰相が促した、国家総玉砕、あるいは国民総決起の命令を出さないという判断だけでなしに、いつもの『議論を深めよ。』に中立に逃げることが出来るので、韓王も一応は、立場を保ったまま発言しやすくなるのだ。
そして、その後、洛亜完が朝廷に参内してくるなど、具体的に新鄭での、防衛体制構築の議論に持ち込みさえすれば、『え、五歳児??心意気は立派だけど、現場じゃ足手まといなので、止めてくれる?』との現役武官の実務サイドの派閥も加わって、張宰相派の勢力も牽制できるかもしれません。
でなんで寧公主!
今だけでイイんだ!!
今だけでイイから、しっかり仕事してくれませんか!!?
今まで、昂クン相手の第二婦人になればいいとか、こいつキツマンに見える、つーか処女かもしんねー。とか、当ブログでも、君のことめちゃクチャ書いてきたけど、それはマジで謝ります。
ん??
あー、でも、昂クンの第二婦人なら、女性にとっては、普通にご褒美かww
こりゃ失敬。
キングダムネタバレ:心配な点は洛亜完失脚と、今後の秦軍統治
一点だけ、もの凄く心配なのは、今の時点で、洛亜完が二度の敗戦の責任を問われて、軍の実権が、張宰相と夏候龍に奪われてしまう点です。
張宰相はかつて、以前は韓軍の総司令官やってたとかいう経歴ももっているので、その点でも、洛亜完のやり方に、普通に口出ししてきそうです。
そうなると、韓正規軍・住民軍含め、いよいよその方向性の収拾がつかなくなる。
流石に、民兵まで巻き込んで、新鄭城内バトルとなれば、韓に与えるダメージを制限したまま統治に巻き込むという着地点は絶望的にもなるからだ。
洛亜完が罷免されたとして、ヨコヨコが間一髪、新鄭を脱出して、飛信隊並びに飛チン隊に、その脅威を伝えるなどしてくれたら、一縷の望みが残るかもしれないが、さすがにそれだと、運の要素が多分に大きい。
今のまま敗戦したとしても、秦軍統治を受け入れを拒絶する者は当然多く、合戦死亡者の遺族からは、当然、大きな反発を受けるだろう。
張宰相や夏候龍のような貴族や軍人は粛清すればイイという側面もあるが、住民だとそうはいかない。
或いは、其れともです―。
いっそ、張宰相と夏候龍が洛亜完から軍権を奪って、秦軍と闘争した後、全責任を負って、極刑を受けるとかアリかもしれません。
そのルートなら、罷免投獄を経た洛亜完が、秦の手で軍に復帰して、韓軍サイド、延いては寧公主を筆頭に、住民の鎮撫を補佐する等の、役割を担ってくれるかもしれない。
いずれにしても、洛亜完と寧公主は、韓住民の戦後に鎮撫する為の役割として、生存してもらった方がいいのは確かである。
そうすることによって、先ずは、飛信隊の武力征圧戦が展開、其処からの飛チン隊の局地チン圧。
コレをセットにして、チン武と呼称。
飛チン隊との相乗効果によって、チン武の後に鎮撫、反対派の動きが在れば、再度のチン武。その後に普通に鎮撫。
チン武、鎮撫、チン武、鎮撫、チン武、鎮撫、チン武、鎮撫、チン武、鎮撫、チン武、鎮撫、チン武、鎮撫、チン武、鎮撫…、の入念な反復作業によって、嬴政と天才昌平君が構想した、秦韓の平和統治に近づいていく事が可能になるだろう。
- キングダムネタバレ最新834話 以上 -
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。