( スペース洛亜完 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第823話)
新年あけましておめでとうございます。
今年も始まりました、本年のキングダム連載。
新年第一号キングダムということなのか?
めちゃくちゃ面白かったです。
それも特に、隆国の想像する、洛亜完の顔がめちゃくちゃ笑わせてくれました。
未知との遭遇といいますか?
洛亜完が何か、大気圏外で地球を観察しに来ている、宇宙人みたいになっていませんかね?
宇宙人ヨコヨコ『如何なさいましたか?洛亜完様』
宇宙人洛亜完『いや~、ちょっと困っててね。今回、この星で猿を進化させたんだけどさ? こいつ等、何故か、ケンカばっかりするんだよ~。』
洛亜完が、視野の広さと俯瞰能力が自分の才能と自負するなら、いっそ、宇宙規模で、その才能を発揮してくれたら、いいのではないか?
洛亜完に抱くイメージ像からして、隆国は、そう言いたのかもしれません。
とまあ、イキナリ話が逸れましたが。。
今回は、騰軍側と飛信隊側のダブルピンチで、話がスタートしたこともありますが、特に、前回まで攻勢を仕掛けていた、騰軍が一転して、突然の被包囲に見舞われているという、極めて情報量が多い話になっています。
コレは、神(作者)様も、敵将洛亜完上げのターンということで、秦軍側の窮地演出に、カナリの仕込みを加えて描かれていることが分かります。
ま、窮地といっても、李信の方は、今回の最後に、田有や渕さんらが救助に到着したので、一旦、危機の先が見えたようにも感じますが、問題は騰軍の方です。
隆国曰く―、
『何と云う事だ、いまの一瞬で、洛亜完は我ら三軍(録嗚未軍、干央軍、隆国軍)と騰軍を完全に分断してしまった。一度抜かれた韓軍が、背後から(騰軍に)押し寄せたため。タダの急襲ではない、前と連動して動いていたのだ。どうしてそんな真似ができる?』と…、
分析し、コレを、更に、洛亜完の視座の広さ、戦場全体の俯瞰力として、洛亜完の能力を評価する隆国。
経験を才能が凌駕する。。と、意気込んでいた洛亜完ですが、この俯瞰能力こそが、洛亜完の自負する“才能”であったと読み取れます。
此の事は、李信と相対している博王谷もまた、自分達の得意な戦法が“包囲戦”であると豪語していることから、こういった俯瞰力、空間認識能力こそが、彼らの才能であるのは間違いないでしょう。
しかし―、
はい、これで、彼らの頼みとする“才能”って意味はよく分かりました。
じゃあ、この才能の下に実行された作戦が、実戦経験の裏付けの上で、再現されたものなのか?
才能については分かりましたが、コレが、ここから実戦経験として、耐えられる戦術になるのか?については、今度は洛亜完たちが試される番です。
特に、今回の英呈兵戦線は、10万を超える大軍同士の合戦です。
一度、騰軍全体に、突かれて抜かれてしまい、散開したであろう、韓軍の前衛軍が、再び、戦列を組みなおして、騰軍全体の背後急襲を成功させたのは見事ですが…、
本陣から、騰軍を隔てて隔離された状態で、尚且つ、大半が新人部隊とは言え、ややもすれば、再度、彼らを乱戦に巻き込む事が可能な、騰軍後方部隊がそれなりに残っている以上、そんなに都合よく、騰軍の全包囲が上手く行くでしょうか??
しかも、洛亜完は、自軍の前衛だけでなく、騰軍、録嗚未軍、干央軍、隆国軍の4軍を分断する為にも、本軍から、重装騎兵団をリリースしてしまっている訳です。
一見、完璧に見える包囲ですが…、
洛亜完の騰軍全体包囲作戦…、これ、カナリおきな欠点が見て取れますね。
どれだけ洛亜完が全体の俯瞰出来ていましても、兵力リリース配分を広域に分散している時点で、本陣が薄くなるというリスクを抱えているからです。
ではでは、騰軍がどうやって、この危機を乗り越えるか気になりますが、先ずは、今回のキングダム本編について振り却って行きましょう。
キングダムネタバレ-洛亜完の必殺戦法
ものスゴくデカい管楽器を持った韓兵。
ブオオオオッ!!っと巨大な音で、戦術“雷進”の合図が発動します。
で、どうなったか??
『戻るぞ、急げ!』
何やら乱戦を解いて、離脱を図る韓軍の姿が描かれます。
一体、どこの部隊でしょうか??
一方で、録嗚未の視点からは、合図に合わせて前方から重騎兵が乱入してきます。
狙いは、騰軍、録嗚未軍のどちらでもなく…、
その中間、分断を狙って進んでいるようです。
重騎兵団を分断に使用する、兵種の使い方は適切な洛亜完ですが、録嗚未がコレに対応しようとした瞬間、彼の左後方に大規模な敵襲が発生。
どうやら、録嗚未軍が既に抜いてきた敵が、後ろで立て直して再襲撃してきたようです。
録嗚未『何だコイツら?俺達に崩されたのに、一瞬で前と呼吸を合わせやがった。』
コレは、同様に、干央軍の側でも同じような韓軍の動きが発生しており、録嗚未軍、干央軍の二軍が騰軍と分断された様態であることが確認されます。
そして、更に…、
騰軍の最後方、隆国軍にさえ、後方からの攻撃、洛亜完の分断作戦が発動しています。
隆国『後方の隊は反転しろ。背を討たれるぞ。』
さらにここで、急報。
隆国軍の左右前方から、敵の新手。
前方の騰軍と隆国軍間に割って入っていきます。
何が起こっているのか?
高所に移動した隆国。
隆国軍の前に現れ出た軍は、録嗚未と干央、騰軍を分団した重騎兵団であることを見て取る隆国。
この重騎兵団は、一瞬で、騰軍と三軍(録嗚未軍、干央軍、隆国軍)と騰軍を完全に分断してしまったワケですが、それを成し得たのは、一度抜かれた韓軍が、背後から(騰軍に)押し寄せたためです。
『タダの急襲ではない、前と連動して動いていたのだ。どうしてそんな真似ができる?』
驚愕する隆国ですが、彼は、それを成しうる、敵将洛亜完持つ視界の異様さまでを、ここで感じ取ります。
隆国が見て取るのは、それだけではありません。
韓軍の奥には、まだ控えている遊軍が存在します。
隆国『また、次の動きが在るな。。』
こうして、秦軍側で全体を把握しているのは、秦軍では隆国のみ。
仕掛けた敵側の洛亜完もまた、当然、全体像を把握している訳ですが、敵味方の、隆国と洛亜完、両者は、当然、ここで、騰包囲の真ん中にある騰の動きに注目が行きます。
注目すべき問題となるのは、騰は、突撃を止めて、後方の隆国軍に一時離脱を図るか否かについてです。
その瞬間、前方の友軍に気付いていない、干央が、騰軍を助けるために、右方突撃を敢行。
この動きを同時に察知した洛亜完と隆国ですが、当然、先に反応できたのは、この状況を仕込んでいた洛亜完です。
洛亜完『わき腹を討て。』
この干央の方向転換に、待機していた遊軍が突撃を敢行。
隆国が干央に、警戒の伝令を飛ばす時間なく、無警戒に横撃を喰らう干す央軍。
隆国は、この干央軍の被害を見て、洛亜完は騰軍だけを包囲したのではなく、同時に、三軍(録嗚未軍、干央軍、隆国軍)までを各個撃破する形にまで、戦術を組み込んでいた事に気が付きます。
はい…、
これはカナリ恐ろし気に見えますね。
だがしかし―、
隆国は驚いていますが、コレは、洛亜完側とって見ても、何一つリスク無い作戦とまで言えるのか?
流石、そこまで韓軍にとって、虫のイイ話とまでは言えないような気がします。
なぜなら、そもそも包囲戦術って、そんな単純な作戦ではないからです。
洛亜完の作戦は、騰軍全体に対して、全ての場所へ包囲部隊を拡散させているトコロに、韓軍にとっての危険性を感じます。
包囲戦術は、それ自体は非常に効果的な戦法ですが、本来は、敵の急所を包囲すれば十分なのに、洛亜完のそれは、騰軍の全部隊相手に包囲の輪を広げてしまっている時点で、兵力リソースが拡散し過ぎている点が指摘できるからです。
これは、言い換えれば、実は、それほど、騰軍にとって、厚い包囲には成り得ない状況になっているとも取れるます。
逆に言えば、騰軍全軍の包囲を分厚くしてしまった分だけ、単純に洛亜完の本軍本陣はスカスカになって行くんじゃないですかね??
あるいは、更にその逆で、洛亜完本軍本陣が、未だに重厚な程に、兵力を残しているのであれば、実は、騰軍全軍の包囲って、それほど大した厚みではなく、後方の隆国軍単独で、いくらでも処理が可能な規模なのではないか??
本作では、洛亜完の視野については、驚嘆の体で描かれているのですが、この点、まさしく、目的とする戦果に対して、どの程度、兵力を投入したら結果が出るのか?という、リソース配分について、何も言及が無いのが、韓軍側の“浅さ”であると私は見ます。
重要だと思うので、繰り返しますが…、
“目的とする戦果に対して、どの程度、兵力を投入したら結果が出るのか?“
これこそは、実戦経験がモノを云わせる境地かと言えます。
だいぶ先の話しですが、後年になって、相当なレベルで経験を積んだであろう、蒙恬と李信であっても、『楚を落とすのに20万でOK!』とか言っちゃって、項燕に、思いっきりボロ負けさせられていますからね。(笑)
この点は、土曜日の予想編で、詳しく書いていきたいと思います。
キングダムネタバレ-李信の反撃、もうこれはお約束みたいな展開
先ず、最初に申し訳ございません。。
博王谷さん。。
俺は、アンタが、李信にマウント取る為に、李牧さんみたく、ぺちゃクチャ無駄話をした挙句、田有や渕さん達がやって来て、自ら時間切れで死ぬモンだと思っていたが、蓋を開けたらそうではありませんでした。
まあ、多少は『無駄だ、逃げられぬ!』とか、ヨコヨコも『殺すには惜しい男だ。』とか喋ってましたが…、
博王谷とヨコヨコ自らも矛を振るって馬上から李信を襲い、かといって、自らの手柄に拘る訳ではなく、モブ兵らを積極的に、李信への攻撃に参加させて、実に、6ページにも渡って、李信1人対博王谷軍多数の攻防を、見事に戦ってくれました。
これは、博王谷とヨコヨコが、李牧さんを上回る、実戦に徹する武将であるのか??
それとも、宜安で見せた、李牧師匠の油断芸は、他の追随を許さないほど洗練されたものであったのか??
いずれにしても、キングダムという作品に対して、私の見解が非常に不見識で在った事実を、深くお詫び申し上げます。
また、あの李牧師匠を超える油断芸を見せてくれるキングダム武将など、流石に、そうそう現れるものではないという教訓を教えてくれた、重要な局面であるとも、私は分析いたしました。
もしかしたら、李牧師匠、当ブログを読んでいらっしゃったとしたら、それはそれは、カナリのご立腹になられているかもしれません。
李牧『まったく、博王谷やヨコヨコ如きと、私の油断芸を一緒にされるとは心外ですね。』
そうと考えると、私は、李牧師匠にも謝罪をすべきでしょう。
李牧師匠、マジで、さーセンしたッ。
ただ、そうは言ってもですよ??
上記のとおり、6ページにも渡って、全軍で1人狙いを実施できたにも関わらず…、何故、博王谷やヨコヨコは、李信の打ち取りが叶わなかったのか??
これじゃ、いくら包囲が得意でも、相手を討てなかったら、全く意味なくないですか??(泣)
しかも―、
今回は、極めて至近距離から、弓兵が李信を穿っていて、前回、前々回では部隊単位でのワープ出現まで使っておいて…、
なんと!?
李信の受ける攻撃の全部が全部、主人公補正で致命傷にはならず、完全に、乗り切られてしまう結果となります。
これでは、最早、討ち漏らしというには、余りにも運が無い…、運が無さすぎると言ってもイイ、博王谷とヨコヨコの二人。
しかも—、
そこに現れる、田永と田有の二人。
『オラアアア!待たせたな信!!』
渕さん『信殿、大丈夫ですか!?』
李信『へッ、早かったな!さァ、とっとと博王谷を討つぞ!』
ようやく、秦軍のターンが李信に回ってきました。
うーん??
博王谷『包囲術は俺も洛亜完も、最も得意とするトコロ!!』
そのように豪語した、博王谷さん。
いや、あの?
ヨコヨコと一緒に、李信一人の包囲に夢中になってて、田有や渕さんが近づいてきているのに、誰一人まったく気が付いてないとか、たった1話で博王谷の自信が捲られてて草。
- キングダムネタバレ最新823話 以上 -
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。