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キングダムネタバレ第826話 質の差 考察 李信の一撃、博王谷お疲れ様でした。

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(  李信 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第826話)

博王谷に李信らが、長々と喋って、全然戦わなかった前回の824話。

博王谷さん、お疲れ様でした。

意地を示した堂々たる最後。

感服いたす処です。

指揮官として、博王谷は引くべきだった。

アレだけ、『包囲戦が得意な俺達。』とか自慢していた包囲戦術が、李信討ち漏らしで失敗している時点で、博王谷軍はカナリ大きなケチが付いてしまっていたのですが、あの時点から、博王谷は、軍としての勝負よりも、武将としての意地を優先したと言えるのかもしれません。

今回は、最初から最後まで、一気に一話丸ごとを李信と博王谷の真剣勝負で貫いて貰った思いがするので、死んだ博王谷を茶化す気にはなれません。

強いて言えば、残された韓将の洛亜完にとってみれば、大ダメージでしょう。

博王谷が李信に劣後すれば、最悪、“引いて立て直す。”と予定調和させるはずだった、博王谷と洛亜完が回想されていましたが、この点、博王谷が引かずに討たれてしまった事、恐らく、博王谷軍は撤退すらままならない事。

よしんば、ヨコヨコが何とか、博王谷の代わりに、ある程度、彼の本軍を統率できたとしても、その動きは、博王谷の指揮するソレとは、明らかに軍の指揮に不全を来して、撤退もままならんでしょう。

というか、ヨコヨコは洛亜完の下に戻る事が、もう出来ない。。

コレは、以降の騰軍VS洛亜完軍らの、本軍同士の決戦においても、洛亜完の決定力不足に大きく影響を及ぼすことが間違い無いでしょう。

また、韓軍が、英呈平原戦で負けると仮定しても、せめて、韓軍としては、今後、新鄭に軍を撤退させて、魏と趙の援軍が来るまで、兵力を温存させる戦略を取りたいと思っても、それを十全に成し遂げる事の出来る武将の片割れが居なくなってしまったも同然です。

ま、ぶっちゃけ言ってしまえば、趙と魏の出陣すらないまま、英呈平原戦の敗戦=新鄭の降伏に繋がれば、秦軍にとって一番いい結果なのですがね。。

ではでは、今回もキングダム本編を振り返っていきたいと思います。

キングダムネタバレ-意地になる博王谷

李信とガチンコで打ち合う博王谷。

李信も勢いに乗って来たのか、だんだんと博王谷の方がはじき返されるようになってきます。

刹那—、

博王谷の脳裏に浮かんだのは、開戦前の洛亜完の会話。

李信の短期決戦を予期して、これを博王谷が迎撃、そして、李信必殺を期する為に、ヨコヨコの博王谷軍への派遣を計画します。

これは本編で再現された通りの計画。

洛亜完のこの提案に、自身の武に『不安が在るのか?』と、やや不満げな博王谷ですが、コレにはあくまでも万全を期するが故と洛亜完は窘めるます。

博王谷『負けなどあり得ぬ、我らの双肩には、この韓に生きる者達の命運が託されている。』

開戦前から意気込みが高い博王谷。

しかし、洛亜完は、ここで慎重を期する言葉を発します。

洛亜完『だが―、これから見える相手は兵こそ初心者が多いが、武将が実戦、大戦に明け暮れてきた男たちだ。もし万が一、我らが足をすくわれるとしたら。それは、この二十年の“質”の差だ。』

そして―、

『特に、秦将李信は歩兵からのたたき上げで、将軍まで駆け上がり、その力は、今どの段階にあるのか不明な男だ。』

洛亜完は、博王谷の相対する、李信に警戒していることを明に示します。

『もし、李信と相まみえ、奴の力がお前の想定を上回るとしたら、その時は無理をせず引いて立て直せ。』

博王谷『…それも、万全を期すための言葉か?』

洛亜完『フッ、そういうことだ。』

 

と、言う事で、、。

このように、事前に最低限の撤退ラインを定めていた洛亜完たちは、流石だと思います。

折角、魏軍と趙軍を戦に巻き込むのですから、英呈平原戦がダメでも、秦軍を、陣地深く間延びさせる、深縦戦略やら、ホームを活かした長期戦やらを構築するのは至極当然の話しだと言えます。

ココで、洛亜完が目論む通り…、

例えば、博王谷が『秦将李信…、確かにやるな。俺とて、また、ここで死ぬわけにはいかぬ。』とか言って、準備していたバックアッププランに移行したら、それはそれで秦軍も復数日に渡る延戦を強いられて、消耗が拡大したかもしれません。

 

 

しかし―、

『引いて立て直せ。』

そう言った、洛亜完の言葉とは裏腹に…、

 

博王谷『何だ?何故、侵略を仕掛ける悪党にこれほどの力が?引けるものか。こ奴らの力に屈するなど!』

 

博王谷さん…、ここはどうか冷静に?と思った読者さんも多いのではないでしょうか?

博王谷『俺達は、各国の誘いを断り、英傑への道を選ばず、韓を選んだ。祖国を守り抜くことを選んだのだ。』

心中で独白を重ねる博王谷ですが…、

残念ながら、今の博王谷の戦いは、本当に、"韓を守るための戦い”なのでしょうか?

李信に背を見せるのは悔しくても、韓を守るための自分の動きはどう在るべきか?

この局面で、今一度、博王谷が顧みる余裕が無かったのが、韓にとっては悔やまれる所かもしれません。

洛亜完が諭していたのは、軍隊を維持する責任ですが、ここで博王谷が示した心情は、どう見ても個人の意地です。

 

そして―、

 

意地で息を吹き返したように見えた、博王谷ですが。。

既に、博王谷の太刀筋を、見切りに入った李信は、徐々に、タイミングを合わせていきます。

 

博王谷『何が先の中華の人間の思いか?絶対に認めぬ、貴様らなどに屈するものか!!』

博王谷が矛を跳ね上げた瞬間。

紙一重の回避と共に、袈裟斬りに放った李信の一閃。

李信も何か、めちゃクチャムカついてんのか分かりませんが、まるで別人のような顔つきになっています。

(  李信 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第826話)

そんでもって、両肩から上部の、博王谷の身体が切り離されます。

そりゃまあ、いままで20年間、ロクに強敵と戦ってこなかったオッサン相手に、勝手に格下扱いなどされたら、李信だって本気で怒るでしょうね。

啞然とする、周囲の一同。

 

次の瞬間、喚声が上がります。

本陣でコレを聞く河了貂。

河了貂『どっちだ!?』

一騎打ちの勝負がついたことが分かる喚声に、後方の尾平、別戦線の羌瘣らも、ここから大きく均衡が崩れるのを予感します。

最悪、博王谷が勝ったのなら、敵が一気に勢いに乗じて流れ込んでくる。。

微妙な緊張感が、戦場の外周を包む最中。。

今回の真の前線指揮官である渕さんが、即座に命を発します。

渕さん『ケン馬族はいるか?信殿が、秦軍副官李信将軍が自ら敵副将博王谷を討ったと全戦場に伝え走るのだ!』

この場で、最も有効な命令を放つ渕さん。

博王谷の側近は、今からでも互分に持ちこもうと李信討ちに努めますが、そんな都合のいいことが起きるはずもなく。

渕さんの伝令は、飛信隊の各部隊に、即座に拡散。

ケン馬族が各地を走るまでもなく、飛信隊の各所の喚声が、李信勝利の確信を伝播させ、飛信隊全体が勝鬨を上げるにいたります。

 

うーむ…。

 

命を落とした博王谷さんをなじる気にはなれませんが、最初は、李信を包囲陣に封じ込める戦術で、自分個人が李信を討ち取る事に拘らない、ある種の冷静さが恐ろしかった博王谷さん。。

それが何故、最後の最後で、第2将の立場よりも、自分個人の意地を優先させてしまったのか??

これでは後で、洛亜完も、『クッソ!あんだけヤバかったら引けって言ってやったのに、博王谷の野郎、作戦を台無しにしやがって!』とか言いだしても、仕方が在りません。

『李信たちは侵略者で悪者で、自分達は正義だから負ける訳がない。』みたいな、妙な拗らせ感を出したタイミングから、博王谷の運が尽きたような感じがします。

それにしても、何故、突然ムキになってしまったのか、博王谷??

ここら辺を鑑みると、20年もの間、然して大戦を知らず、博王谷は、不利な状態からの撤退戦や後退を余儀なくされた状況についての経験が無かったとも取れるかもしれません。

 

で、次は騰軍と洛亜完軍の決戦が問題になるのですが…、、

 

その前に、飛信隊側では、少し気になる部分もあるんですよね。

博王谷との勝負に勝った李信ですが、一騎打ちの直後の李信の状態について、その後、全く描かれていないのが分かります。

もしかしたら、李信とて、継戦が不能なほど、蓄積したダメージと疲労で動けなくなっているのではないでしょうか?

ヨコヨコの再襲撃も気になります。

なんせ、田有さんと田永さんと戦いながら、淡の矢を迎撃する程の武力の持ち主…。

動けない李真にヨコヨコの襲撃が加わればどうなるか??

フッ、な~るほど。

神(作者)様??

俺、もう分かっちゃいましたよ?

飛信隊が勝ったと見せかけて、いまからヨコヨコが凶暴化して、李信が死にかけるんですよね?

そして―、

今や、その際の出番を控え、“巨矛”を滾らせる最強の雄が、次回のキングダムで目覚めるってワケですね。

ンフフ♡

どれだけ、先生が昂クンを描きたいのか?

我々読者には、もうバレバレですよォ~

- キングダムネタバレ最新826話 以上 -

次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。

皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。

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