( 韓王 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム836話)
お疲れさまでした、韓王様に寧公主。
うん、まあ、ここまで苦しんでやったことなら、誰もアンタらのことをバカにしたり、茶化したりする奴はおらんでしょう。
最初は、僕も寧公主のことを、キーキーうるさい女だなとか、キツマンだとか、そもそも処女だろうとか思っていたのですが、いや、そんなこと、ばっかり考えていた自分が恥ずかしい思いです。
韓王様ともども、『やはり私たちは普通の人なのですよ…。』と、降伏してもしなくても自分たちは公開する。
しかし、今なら韓の民を救うことができると決断した韓王親子。
そこは確実に残る未来。
間違いなく、騰も李信もその想いを汲んでくれるでしょう。
寧公主と韓王の苦渋が描かれ、騰が開戦を遅らせることで、特段、バトルで目を見張るものが在ったわけではないのですが、新鄭を守備する洛亜完軍と秦軍の士気逆転の境で、騰の判断が問われるなどの静的な緊張感なども存在して、休載明けのキングダム、今回もなかなか細かい見どころも在ったように思います。
ではでは、今回もキングダム本編について、振り返っていきたいと思います。
キングダムネタバレ-反転する両軍の士気。
李信に録嗚未、隆国に干央…。
それぞれの持ち場には、一向に開戦の号令が届きません。
録嗚未は一人キレていますが、隆国あたりは、流石、待ちの状態が長く続くことで士気の低下を心配します。
秦軍が動かないのは、騰が寧公主の降伏を合図を待っているからなのですが…、
肝心の寧公主はどうしたことでしょう?
目的の、東龍の塔に近づいてはいるのですが…、
なんと、思いのほか、夏候龍配下の治安維持軍が騎馬隊で王族区域まで侵入しているため、進めません。
やむなく、迂回路を選択します。
今しばらく、寧公主が、東龍の塔内にある、降伏の鐘を鳴らすには時間がかかりそうです。
で―、
そのために、騰は更に、今しばらく開戦の号令を遅らせるのですが…、その結果。。
洛亜完兵A『なんだ?奴ら攻めてこぬぞ?』
洛亜完兵B『ひょっとして、この新鄭の壁の高さにひるんでいるのか??』
秦軍待機の状態に、何かとんでもない勘違いをし出す洛亜完兵が出てきてしまいました。
モブ韓将『秦軍は我らの前に怖気づいているぞ!新鄭は落ちぬぞ!!』
とうとう、指揮官まで大きな勘違いを起こしてしまう始末…。
洛亜完兵多数『うおおお~~~~!新鄭不落ッ!!新鄭不落ッ!!』
オイオイオイオイ!?
お、お前ら…、ここで秦軍挑発すんの、マジでやめとけって。(汗)
録嗚未『クッソが調子に乗りやがって!!スグにぶっ殺してやるぞ、てめえらぁ!!』
ほら見ろ…、
もしも開戦したら、一番余計にキレやすい奴が、余計に刺激されています。(笑)
ヨコヨコ『秦軍はなぜ動いてこないのでしょう?向こうに待つ利が有りますか?』
洛亜完『いや、無いはずだか…。』
洛亜完とヨコヨコは、李信と録嗚未が配置されている西壁に配備していたようです。
やはり、秦軍が侵入してくる西側の壁は、ことさら重要な方角ってことだったようですね。
また、洛亜完とヨコヨコはさすがですね。
末端の将兵とは違い、一緒になって騒いだりしません。
騰の側近A『騰様、何故始められないのですか?』
騰の側近B『このままでは士気が反転しますが。』
騰『…井闌車を前に出せ。』
側近の具申に答え、一応の臨戦態勢へと指令を出す騰。
徐々に時間稼ぎも限界に近づいてきています。
重厚な井闌車の移動には、それなりに時間がかかりますが、それでも配置が完了してしまったそのころ、ようやく城内では寧公主が東龍の塔のてっぺんまでたどり着きます。
てっきり僕は、寧公主がマリオみたく城内の夏候龍兵をジャンプやスライディングで躱しながら、東龍の塔というゴールまでたどり着く、アクションゲーム方式で話が展開していくものかと期待していましたが…、
クッ…、所詮は夏候龍如きが派遣した兵隊。
全く、敵キャラとして寧公主に見せ場を作ってやるでもなく、見事に彼女をスルー。
秦韓戦争を終わらせるべく、鐘を打つ棒に手をかけます。
キングダムネタバレ-韓の歴史が終わる。
東龍の鐘を前にした寧公主。
これを鳴らせば、終わるのは秦韓戦争だけではありません。
降伏を意味する開門とともに、韓の歴史が終わる。
その考えがよぎった瞬間、寧公主の手が止まります。
韓人の努力が、いままでの全てが無に帰す…??
そんなことが自分に許されるのか??
走馬燈の如く、自分が生まれてから見た韓の風景。
王族として知らされてきた、韓の歴史。
『この美しい国の尊い歴史を、、砕く?? できない…自分には出来ない。』
鐘を前に跪く寧公主。
一方、そのころ騰もまた覚悟をきめつつあります。
騰『寧姫、やはり無理でしたか。。』
騰の腕が号令をかける寸前まで上がります。
しかし―、
韓王『寧!!』
そこに突如、韓王が登場ッ!!
ハヒュー…、ハヒュー…、ハヒュー…、
汗にまみれ、呼吸も乱れ...、もしかしたら王宮から自身で走ってこられたのでしょうか??
韓王『すまぬ、こんな役をお前に託そうなどと、これは本来、王の役目だ!!』
鐘打を手に、構える王。
寧公主も側近の侍女も、固唾をのんで見守ります。
よーし!
韓王いったれーーーー!!
と、思いきや。。
韓王『やっぱり無理ッ―!!』と、再度の大号泣。
行かんのかーーーい!!
どうやら、自分が王に任ぜられた時のことをフラッシュバックしてしまったようです。
しかし―、
ここで再びの寧公主。
一人では無理でも…、親子で力を合わせたらどうか??
寧公主『父上、やはり私たちは普通の人なのですよ。きっと鐘を鳴らしても、鳴らさなくても、私たちは深く後悔します。だったらせめて…。』
韓王『そ、その通りだ。国を守れなかったが、寧、今新鄭にいる民の命は…』
寧公主『はい!』
韓王『我らで守るぞ!オオ…』
ゴーン!!
その鐘の音は、騰が号令をかける寸前。
騰の耳にも届いた模様。
次回、開門した城内は??
よし!
よくやった寧公主に韓王。
彼らの親子の功績は計り知れない。
秦韓戦争後の寧公主は、きっと間違いなく昂クンの第二婦人としての地位が約束され。
韓王もまた、秦国王都咸陽に隠居した際には、張宰相が羨む、咸陽風俗街の特別永久会員としての地位が約束されるに違いない。
それくらいの恩賞があってもおかしくはありませんからね。
また、それにしても、洛亜完とヨコヨコが生きたまま降伏を迎えてよかった~。
洛亜完とヨコヨコの統率力が居なくては、韓軍が活動可能なまま接収するとか無理でしょうからね。
ま、今後一緒に戦ってくれるかはともかく、韓軍の暴走を抑えるだけでも、洛亜完とヨコヨコに掌握を頼むことができるのは秦軍にとっても大きなメリットです。
で、一番不要なのが、徹底抗戦派であった、張宰相&夏候龍の一派。
夏候龍『ん?なんだ、この鐘の音は??』
張宰相『(こ、この方角は東龍の鐘のある西壁では…、も、もしや?)』
モブ大臣一同『はて?何でしょうな?』
張宰相『えーい、新鄭の民が怯えておる! じゃから儂は最初から秦と戦争するなど反対だったのじゃ!』
夏候龍・モブ大臣一同『ええええええ?ど、どうしたんですか?張宰相。』
張宰相『どうしたもこうしたもあるか!儂が秦軍との戦争を食止めるために、いままでどれだけ苦労してきたか、全くお前たちと来たら。えーい、埒が明かぬわ。こうなれば儂自らが騰に和平交渉を持ち掛けてやるのみ、儂は開戦前で興奮した騰に殺されるかもしれんが、命を懸けるのは儂一人でいい! いいか、お前らは絶対に来るなよ!!(儂が西門を開けた事にして騰に命を助けてもらおう。)いいか、お前らは絶対に西門に近づくんじゃないぞ!!』
そうして猛ダッシュで西門に向かって走り出す張宰相。
張宰相『うおおおおおおお!!』
夏候龍・モブ大臣一同( ゚д゚)『(ポカーン)……。』
次回のキングダム。
降伏を知った張宰相、マジで手のひら返す五秒前。
絶対に見てくれよな。