おそらく今回も、自身の出番が原因で神(作者)様もろとも、編集部からの激怒を買い、キングダム連載を休載に追い込んでしまった昂クン…。
当然のことながら、今週はお休みです。
その代わりと言ってはなんですが、久々に登場した李斯がいい仕事しましたね。。
ここにきて、ようやく秦韓戦争の前に描いた韓非子編の真の顛末が回収されるとは…、
はっきし言って、先週の騰と寧公主の問答と飛び降り自〇の狂言が、滅茶苦茶のレベルで意味不明だったのですが、今回、そのあまりの違いに、驚きましたよ。
李斯だって、秦にもどったら配下のハズの姚賈に舐められまくりの、持て余しまくりで、韓非子編が描かれた際は、何にもいいところが無かったのですが、今回、締めるトコロは締めるといった感じで、『お前が居た韓から始めるぞ。』は、マジに心に響きましたね。。
ちな、秦が韓をこのまま地固めしだすと、列国も相当ヤバい実績を秦に与えたことになるのですが、彼ら、一体何やってんでしょうか?
まあ、もう手遅れですけど。
特に、李牧さん…。
今週の最後、騰が武将を引退しちゃわないか、少し心配ですね。
ではでは、今回もキングダム本編について振り返っていきたいと思います。
キングダムネタバレ:録嗚未のお説教と秦国統治団の到着
連載再開直後…。
録嗚未、ブチ切れてます。
けっこうマジギレしてますが、どうやら騰の身を案じての事です。
何やら、録嗚未に説明した騰曰く、寧公主を抱えたままの騰は、マジに背面から地面に激突して、その直後、何故か、一瞬で立ち上がって、直立不動で寧公主を支えていたと言うのです。
いやもう、コレ。
騰が自分で『俺、漫画のキャラクターだからいいじゃん。』って開き直っているみたいになっているじゃないですか。
多分ですよ??
神(作者)様ご自身、前回のキングダム本編、けっこうボロクソ酷評されて、ここで茶を濁しにかかってきたみたいな気がします。。
テン『その後の、寧公主は大丈夫なの?』
騰『もう、無茶なことはされないはずだ。』
李信『んー、ところで…、』
ここで李信が話題を変えてくれます。
曰く、王族がすぐに始末されるものと思っていたが、今後、どうなるのか?と李信は周囲に尋ねます。
隆国が説明するのですが、結局、彼らに分かることは、本営の咸陽次第ということしかありません。
咸陽の統治使節団がいつ到着するのか?
誰が責任者として到来するのか
今時点で、武官である彼らには一切知らされていないようです。
とは言え、そうこうしているうちに…、
咸陽からは、やはり昌平君と李斯が到着します。
これ以上の大物はいないでしょう。
李斯『ここが旧韓の王都新鄭か、聞きしに勝る絢爛よ。』
昌平君『…。』
昌平君、相変わらず性欲の薄そうな顔しています。
ここで、彼ら二人が派遣してくる前に、咸陽でどのような韓の措置が、議論されてきたのか?
どうやら、韓の処遇については派遣、ギリギリまで方針が決定しなかったようです。
韓王族抹殺を論じる派閥と、昌平君をはじめ王族残存論を主張するグループに分かれていたからです。
昌平君が主張する理由は、ここで韓王族を抹殺すると、残りの5国の抵抗はより凄まじいものになることは明白であると主張。
対する処刑論派は、まず一国の統治を固めるために、反乱の可能性を徹底的に摘むことを主張します。
結論は、大王エイセイの裁可で、王族を公族の扱いにして残存とされ、昌平君らの派遣に至ります。
コレを、昌平君から直々に聞かされた元韓王らの公卿中枢は大きく安堵。
見守っていた武官連中である李信、録嗚未らも、明に安堵した表情を浮かべます。
秦王自らおも、いずれ韓の地に足を踏み入れ新しい国作りに考えを出し合いたいとの伝言が、昌平君から語られます。
次に、登場したのは李斯。
ここから、新しい統治に向けた方針が語られます。
李斯が手短な自己紹介の後、亡くなった韓非子の名をかたります。
李斯『この地は、あの偉大な法家、韓非子を生んだ国だ。俺は、韓非子とは同門、兄弟弟子であった。』
ここで、韓非子が認めていた男として、秦の李斯の名に気が付く寧公主。
韓は、その偉大な法家であった韓非子を重用せず、終始、儒家国家で終わった国である点に李斯は触れますが、彼の本題はソコにあるわけではありません。
李斯『韓の民は、これからは儒ではなく、秦法の下で生きてもらわねばらん。それは国が滅んでボロボロの民に、さらに大きな変化を強いて苦しめるものになるやもしれん。だが、その生き方を初めてもらわねばならぬ。秦人が韓人を支配するのではなく、“法”の下に平等である国を作るために!』
寧公主『法の下に…、平等な国??』
そして―、
その実現のためには、ここにいる文官・役人全員の協力が必要だと李斯は続けます。
李斯『どうか韓人が、新しい国が間違った方向に迷い進まぬように皆の力を貸して頂きたい!!』
なんと、李斯の口から語られたのは、戦勝国からの一方的な指示や指令、命令の類ではなく、協力の要請、お願いという形と礼を伴っての言葉でした。
これに感動しない、旧韓の文官、行政官はいません。
一同、喚声を上げて李斯に答えます。
李信『おお、すげエ。』
李斯『みているか韓非子、まさにお前がいた韓から始める。中華に初めて出現する巨大法治国家誕生の第一歩だ。』
この舞台は、旧韓都である新鄭、その奥にある王宮での出来事でしたが…、
その後、韓全土へのこの取り組みの波及は如何なものだったのでしょうか??
同じ韓の国でも、今回の秦韓戦争に参加していない地域もあります。
特に、辺境にまで至れば、そんな戦争が在ったことすらしない者もいるでしょう。
ゆえに、新鄭から離れるほど、情報は正確性を欠いて拡散、混乱する地域や集落が発生して、秦軍に韓が敗北したとの情報だけで、難民の河が出現する状態まで発生します。
同時に、抗戦の準備に出た地域もあるようです。
しかし―、
これらの混乱に、新鄭から派遣された文官、武官、役人からなる鎮圧隊が必死に説得を敢行。
そこには元韓の役人、文官が配属されていて、秦と韓が協力して全地域の混乱を鎮める任務に努めたようです。
いや?
今回のキングダム、ここは、マジで茶化す要素ゼロだったんじゃないでしょうか。
李斯、以前よりめちゃめちゃ、いい文官の首領として活躍しているじゃないですか。
李斯に負けじと、元名宰相の、一文官に成り下がった張文官も、辺境各地の風俗店開拓、そして客引き、斡旋などの形で粉骨砕身してくれたに違いありません。
して、興奮する王宮を後にした、六将騰。
そこに昌平君が追いかけます。
韓平定の大任を成し遂げた騰に労いと、深い感謝の言葉を託す昌平君ですが…、
ちょうど、騰もまた昌平君と会いたかった様子です。
騰『お待ちを総司令。録嗚未や隆国、そして何より李信を集めて話をしませぬか?総司令にも彼らにも伝えたいことがあります。』
昌平君『…。』
うーん??
引退とか??