( 淡 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第824話)
原先生、どうせ今回も弓矢兄弟は封印すんだろうな。とか思っていたら、まさかの登場!!
しかも…、弟である痰を選択して、対ヨコヨコ戦線への投入が決定されます。
平時、訓練時において、強大そろって、ほぼ同等の実力の持ち主だと思われますが、メンタル面で未成熟な淡。
おそらく、実戦時の命中精度の点に於いては、私が思うに仁の方に軍配が上がると考えているのですが、この点、威力の点では、兄貴よりも遥かに凌駕する破壊力を秘めた痰。
朱海平原戦にて、初めて実戦で、その威力が披露された際には…、
もう可哀そうに…。
趙軍の中で、一番、常識人である金毛さんが…、
神(作者)様とて、何の怨みも無いハズなのに、徹甲弾でも喰らってしまったかの如くの、同体を丸ごと、風穴を開けられる顛末になってしまうという凄惨な顛末を迎えた事は、読者の記憶に残っている事でしょう。
僕も、『あの、淡くん? キミが金毛さんに放ったの、それ、絶対に“矢”じゃないよね?? 人体吹き飛ばすとか一体何事? その弓矢に見えるモノ、実は、対戦車ライフルとかじゃないの!?』とか、当時はそれくらい楽しくリアクションしたものです。
現代兵器でも、敵の人体を吹き飛ばす程の、対人携行兵器を易々と、持ち運んで使いこなす兵士って、そうとう優秀な部類の戦士だと思うんですよ。
でなんで…、
『あー、博王谷とヨコヨコ、どっちの相手でも、コレで痰の到着が間に合えば、勝負は硬いな!』とか、次回あたりの戦果で、淡のデザートイーグルみてーな破壊力を秘めた矢の描写が、再現されるのではないかと、期待したんですが…、
なんと、今回の話での、その結果は、…、
仲間の危機に本気で放ったハズの、淡の弓矢は、ヨコヨコの右腕に刺さって終わり。と、戦果すら発生せぬ程度になってしまいました。
えええーーーー。
嘘やろ???
弓矢兄弟、ナーフされ過ぎィィィィィィィィィィッ!!
原先生、これは、いくらなんでも淡のリミテッドレギュレーションが、極端すぎでしょう。(泣)
うーん?
コレは、何か原因があることなのでしょうか?
合併号明けのキングダム、ようやく纏まったバトル描写を拝むことが出来た、今回のキングダムを、しっかりと振り返っていきたいと思います。
キングダムネタバレ-飛信隊の格隊長、及び、弓矢兄弟の淡が参戦ッ!!
再び仲間が差し出した騎馬に乗る李信。
後方からは崇原直下歩兵団が合流して、背後の憂いは無くなります。
博王谷を前にする李信の横には、田有と田永が配置。
そのまま、秦韓軍の双方が、副将同士の一騎打ちによるマッチアップが形成され。
韓軍最強戦士のヨコヨコには、田有と田永のタッグが挑みます。
李信『化け物だぞ、そいつは。』
田永『だから邪魔出来ねえように見といてやるぜ。』
李信『信じる、任せたぞ。』
ヨコヨコ『甘く見られたものだ、側近風情に…。』
恐らく、立場上は純粋戦士に近いヨコヨコさん…、彼は、余裕ぶっこいていますが、戦線の総大将である博王谷の心象はどうでしょうか??
前回までに、カナリの長時間の李信一人を、いたぶり回していたにも関わらず、『俺たち包囲戦が最も得意だから。』とか言ってたワリに、討ち漏らしをて、包囲まで解かれたワケですからね。。
徐々に作戦が失敗しつつあるリスクを、感じ取っているものなのか? そこは気になります。
さて、ここで一旦、両軍に於いて、後方の戦場についてまで、状況が描かれます。
正直、驚いたのですが、ここに来て、弓矢兄弟の戦線が描かれます。
矢の雨に晒されて、進めぬ韓軍。
相対するのは、飛信隊弓矢部隊ですが、どうやら其処を指揮しているのは、仁でした。
正直、読者的な心情として…、
『弓矢兄弟は強力過ぎるので、もう、原先生は封印しちゃたんだろうな…。』などと、その再登場を諦めていたくらいだったのですが、これは、非常に嬉しい意味で、予想に反した展開で、とても面白い話の進み方だと思いました。
そして―、
状況としては、最前線の渕さんから、ケン馬族の早馬伝令を通じて、弓矢兄弟の加勢を乞う指令だったのですが…、
現場指揮官の兄、仁曰く、『実質、この弓大隊を指揮している俺は、ココから離れるわけにはいかない。』と、云う事で、最前線には、弟の淡が急行することになりました。
仁『任せたぞ…!』
淡『分かった!ケン馬族さん、オイラを連れて行って下さい!』
いや、この淡の再登場の瞬間は、マジで震えましたね。一瞬。
『神(作者)様、仁と比べて、メンタルは、若干、不安定だけれども、かつて、金毛さんの肉体を爆散させちまった威力を誇る、淡の方を投入か!?』と、この時は、興奮しましたね。
ただし、この時点で、淡の加勢が、田有と田永に間に合うか?
については疑問だったので、逆に、淡の加勢が間に合わないで、田有と田永の、いずれか?
若しくは、その両者が、韓軍最強戦士のヨコヨコに殺される顛末になってしまうのではないかと、非常に心配になりましたよ。
そう、この瞬間までは…。
また、ここまでの局面を見て、興味深いは、最前線の李信と、最後方に居る、軍師 河了貂の両者に代わって、飛信隊の実質的な要因差配をしているが、他ならぬ、渕さんからの伝令で、各員が動いている点です。
楚水さんでも無いんですよ。
コレ、現状、渕さん本人も戦闘に参加していながらも、見事に副将の役割を、果たしていただいて居られる証拠ではないでようか??
事実、飛信隊だけでなく、李信包囲後に、再度の乱戦となった今、韓軍もまた、新たに歩兵団と騎馬団を李信と博王谷の居るポイントに、韓軍各部隊が急行します。
コレを止めるは、対敵歩兵においては崇原直下歩兵団で、対騎馬団抑止に活躍するのは、渕さん直下兵団の姿が描かれます。
しかし―、
渕さん指揮の、バックアップ布陣が完成しても、また両軍が拮抗するに戻ったまでの話しであって、既に疲労し切った李信の不利までは覆りません。
渕さんの目には、博王谷の一撃に弾かれる李信の姿が、遠目に移ります。
それだけではなく、ヨコヨコに苦戦する田有と田永の両者。
田有『何て怪力だ!?』
真背面から、田永の槍が、全く通じぬヨコヨコの胴。
田永『硬てェ、重装甲か!?もう一丁!!』
田有『よせ!田永!?』
余裕で振り向き様の、横薙ぎを放つヨコヨコ。
幸い、矛ではなく、柄の部分が頭部に当たっただけに住みましたが、田永は、此の一撃で昏倒してしまいます。
田永が取られる…。
皆がそう思った次の瞬間、不意に、強打撃が、ヨコヨコの手元を襲います。
しかも、連撃で、ヨコヨコ上体を襲う強打撃!!
咄嗟に、防御に切り替えるヨコヨコ。
その攻撃は、淡でした。
初撃の矢は、見事にヨコヨコ右上腕を貫通。
渕さん『間に合ったか!?』
李信『仁か?』
田有『いや、この威力は淡だ!』
淡『う…、あの大きい人、もうオイラの矢が見えている。』
うーん?
淡、間に合ったのは、すごくいいのですが。。
何でしょう??
この一瞬、彼の再登場でめちゃクチャ期待した戦果が、全く生まれなかった、ガッカリ感。。
冒頭でも書きました通り…、
淡の弓矢の威力…、めちゃクチャ下がっとる。(汗)
一体、どうした事かなのか?
うーん??
朱海平原戦後半のトキとは違い、好きな河了貂がピンチじゃなかったから、あの時、金毛さんの胴体を吹き飛ばしたトキほど、本気じゃ無かったとかなのでしょうか??
或いは、田永のフォローの為に、威力よりも、発射速度と精度を優先したため、威力は二の次で放ったとかかもしれません。
う、うん?
とりあえず、そう言う事で、一旦は、脳内補完しておきましょう。。
いや、やっぱりゴメンなさい、神(作者)様。
もうホントに、ココの場面、正直に感想云うと、弓矢兄弟の淡、普通に弱体化してませんか!?
しかし、ここからも、到着した、現 飛信隊の最強ユニットである淡。
ヨコヨコと博王谷。
どちらを標的に定めるのか?
しばし、迷いを示しますが、李信の隊長命令にて、ようやくヨコヨコに狙いを定めます。
淡の遠距離援護で、とうとう同等レベルまでの打ち合いに持ち込めた、田有と田永。
李信とて、ここからようやく、博王谷一人に狙いを定めます。
博王谷軍の皆さん『チッ、弓使いを殺せ!』『危険な奴だ!』『急げ、必ず仕留めろ!!』
渕さん『淡を守れ!!』
うんうんうん。
淡が非常に危険なユニットであるという、博王谷軍の皆さんの判断は的確です。
いや、でも、しかし―、
今回、淡を始めて目の当たりにした、博王谷軍の皆さんと違い、読者の知っている、以前の淡のヤバさは、こんなモンじゃありません。
冗談抜きに、淡の矢の威力は、範囲攻撃出来るくらい、強力なのですが…、
うん、まァ、もともと人に向って矢を打てなかったという、精神的なムラが在った事も踏まえて、結局のところ、命中精度だけでなく、威力にも非常にムラがあったという解釈で、いいのかもしれません。
そして、何よりッ!?
神(作者)様といたしましても、昂クンをヨコヨコの前に投入するという、既定路線を守らなくてはならないので、敢えて、淡を弱体化させるという苦渋の決断をなさったと、読み取ることも可能です。
今回も、まだ登場がお預けになってしまった、特別百人将の昂クンですが…、
範馬○次郎の如く、自分以外の、生物界の最強ランキングを、強制的に下げさせざるを得ない程の雄度を誇る、昂クンと云う存在なので…、
ここまで読んで下さった読者様であれば、昂クンの為に、淡ほどの強キャラであっても、どうしても、その強度ランクを下げざるを得なかった神(作者)様の心中について、間違いなく察しておられるモノかと存じます。
で、ここから先は、はい…、
疲労困憊の中、主人公補正だけで戦う李信に対して、『コッチは国民全員の思いを背負っとるんじゃ、思い違いすんなよガキが!!』と息巻いている博王谷さん。
いや、水を差すようで悪いのですが、博王谷さん??
そんな事言ってて、アナタ、実際は、南陽を見捨てて逃亡したじゃないですか。
“国民全員”じゃなくて、“全新鄭都民”とか、云うんだったらまだ分かるんですけど。
何か、博王谷さんも、李信に負けじと、“思いの力”で戦っている様になってますが…、、。
それ、“思い”というか、ただの“勘違い”なんじゃ。
洛亜完より先に、博王谷さん。多分、逝くよな。(汗)
- キングダムネタバレ最新824話 以上 -
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に