(各地の戦況推移を見守るために“巨大アンテナ”を勃てる漢 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム )
――北部六万という“数字の圧”が持つ意味とは?
『キングダム』第866話では、趙軍・李牧さんが仕掛けた大規模な戦略が、いよいよ全体像を現しました。
局地的な武の衝突ではなく、国家規模の兵力運用による包囲殲滅戦が主題として描かれています。
物語は現在、趙軍が二方面から秦軍を圧迫する構図へと移行しました。
一方では司馬尚軍が王翦軍を足止めし、もう一方では北部から大軍を南下させ、戦場全体を挟み込もうとしています。
この「時間差包囲」という戦略は、李牧さんらしい極めて合理的な手法であり、正面からの殴り合いではなく、戦場設計そのものを支配しようとする意思が明確に見て取れます。
北部戦線の現状整理
第866話で最も衝撃的だったのは、やはり北部から動き出した 約五〜六万規模の趙軍 の存在でしょう。
この軍勢を迎え撃つのは、王賁率いる玉鳳軍です。
兵力差はおよそ三倍。
通常であれば、勝敗を論じる以前に「止められるかどうか」が問われる状況です。
王賁はこの絶望的な差を前にしても、「止めるだけならば可能である」という覚悟を示しました。
この発言は単なる気合論ではなく、時間を稼ぐことこそが戦略的勝利に直結する局面であることを、彼自身が理解している証左と言えます。
李牧さん戦略の核心
今回の李牧さんの狙いは極めて明快です。
-
司馬尚軍で王翦軍を拘束する
-
北部軍を安全に南下させる時間を確保する
-
王翦軍を包囲殲滅する
この三点が噛み合ったとき、秦軍は一気に劣勢へと追い込まれます。
ただし、前回のおさらいですが、この作戦は同時に「一点でも崩れれば全体が瓦解する」という、非常に危険な賭けでもあります。
特に北部軍の進軍が止められた場合、趙軍側が消耗した分だけ秦軍が有利になる可能性も孕んでいます。
第867話の展開予想
王賁は北部軍を止められるのか??
次回、第867話の最大の焦点は、疑いなく 王賁と北部軍の初動衝突 でしょう。
ここで重要なのは、「勝つか負けるか」ではありません。
どれだけの時間を稼げるか、これ一点に尽きます。
王賁が数日でも北部軍の進軍を遅らせることができれば、司馬尚軍と王翦軍の戦況にも変化が生じます。
逆に、玉鳳軍が早期に突破されるようであれば、趙軍の挟撃は現実のものとなります。
司馬尚軍の“本気”はいつ出るのか?
司馬尚さんは、これまで王翦軍を圧倒するような攻勢を見せていません。
しかし、それは「攻められない」のではなく、「まだ、攻める必要がない」からだと考えられます。
北部軍の到着という“確定勝利条件”がある以上、無理な消耗戦を仕掛ける理由はありません。
第867話では、北部戦線の進捗に応じて、司馬尚軍がギアを一段階上げる描写が入る可能性も十分に考えられます。
メタ視点:兵数都合で巻き込まれた代の国の皆さんww
ここからは、少しメタな視点になります。
正直に申し上げますと、王賁の敵として配置されている 袁環さん や 霊ジュ公 には、どうしても「史実的な重み」が存在しません。
彼らは史書に名を残す将ではなく、物語上の役割を担うオリジナルキャラクターです。
そのため、読者にとっては
「この将が出てきたから負けるかもしれない」
というタイプの危機感が生まれにくいのが実情です。
結果として、毎回物語が採用している演出が 兵数のインフレ です。
・将の格ではなく
・武の圧でもなく
・知略の恐怖でもなく
「六万」という数字そのものによって、危機感を演出しているわけです。
史実キャラは、大きな歴史改変が難しかったり、事実上の拘束があるので、これは決して悪い手法ではありません。
むしろ、史実キャラを消費しすぎないための、極めて現実的な選択とも言えます。
ただ、その分だけ、毎回、読者側は自然とこう考えてしまいます。
「結局、数字を盛らないと緊張感を出せない状況なのではないか」
この違和感を、次回以降の展開でどう納得させてくるのか。
ここが作者の腕の見せどころだと感じます。
なので、今回の李牧さんの施策。
趙が毎回無尽蔵に兵力を生産している有様を鑑みて、斉の国から造反地組を引っ張って来ただの、霊ジュ公が別の国である、代の武将であるなど、趙以外から多くの兵力が参戦していて…、
神(作者)様なりに、“趙兵の無限増殖”ではありませんよ~~。
とばかりに、それなりに設定に気を使っている様子がうかがえます。
それにしても、神(作者)様も、早々と代の国というカードを切ってきましたね。
多分、李牧さん?
やる気だけ王子の嘉太子を担いで、代の国を乗っ取る気満々ですわ。
これは間違いありません。
司馬尚、青花雲につづき、李牧さんの口車にのって、ノコノコと戦場にひき釣り出された、可哀そうな、代の兵士と霊ジュ公…。
ここで、秦軍に趙兵の代わりに思ックソ損耗させられて、それまで、代の国も秦軍とは、無関係でいられたはずなのに、秦が邯鄲を陥落させたあとは、今回の、戦争協力+李牧さん&やる気だけ王子に、国が乗っ取られることが原因で…、
代の国の皆さんは、最早、誰の為、何の為かもわからない戦争に巻き込まれるわけですからね。。
なぜ『キングダム』は「数字」を盛らざるを得ないのか
さて、話が逸れてしまいましたが…、
キャラクター消費を回避する物語構造の限界と必然
本章では、いわゆる「数字盛り問題」について、もう一段深く掘り下げて考察してみたいと思います。
結論から申し上げますと、現在のキングダムにおいて兵数のインフレが頻発するのは、単なる演出上の都合ではなく、物語構造上ほぼ避けられない必然であると考えられます。
1.史実キャラの「格」は有限である
『キングダム』という作品は、史実に名を残した将軍たちを主軸に据えることで、物語の重厚さと説得力を獲得してきました。
王翦、李牧さん、廉頗といった人物が登場するだけで、戦局に緊張感が生まれるのはそのためです。
しかし当然ながら、史実キャラのストックには限界があります。
しかも、彼らは「負けるべきでない」「無駄死にさせられない」という制約を同時に背負っています。
その結果、作者側は次の二択を迫られます。
-
史実キャラ同士を消耗品のようにぶつけ合う
-
史実キャラの格を温存しつつ、別の手段で危機感を演出する
現在選ばれているのは、明らかに後者です。
第三の選択肢として、神(作者)様としても、昂クンを活躍させたいのは山々なのですが、都度、編集陣の妨害に遭って、度々、キングダムが休載になってしまったことは、皆様にも、何度も、心当たりがあることかと存じます。
2.オリジナル将に「李牧級の圧」を持たせることはできない
王賁の前に立ちはだかる袁環さん、霊寿公といった存在は、物語上は重要な役割を担っています。
しかし、読者の多くが無意識にこう感じているのも事実でしょう。
「この人たちに王ホンが負ける、という感じではない」
これはキャラ造形の失敗ではありません。
そもそもオリジナル将に史実トップ層と同等の威圧感を与えること自体が、物語全体を壊しかねない行為だからです。
もしここで、「実は李牧並の怪物でした」という人物を乱発すれば、それまで積み上げてきた将の序列や緊張感は一気に崩れてしまいます。
そのため、趙軍側が取れる選択肢は限られます。
-
将の質ではなく
-
兵の量で圧をかける
この構造が、「六万」という数字を必要とした理由だと考えられます。
3.数字は最も安全な“恐怖装置”である
兵数という要素は、物語的に非常に扱いやすい道具です。
-
使い捨てが可能
-
誰も格を落とさない
-
後から調整ができる
極端な話、三万でも五万でも六万でも、「多い」という印象さえ伝われば目的は達成されます。
そして何より重要なのは、数字はキャラクターを消費しないという点です。
作者視点に立てば、「将の格を下げずに、読者に危機感だけを与える」この条件を同時に満たせる手段は、実のところ数字しかありません。
4.それでも残る読者側の違和感
とはいえ、読者側が感じる違和感もまた正当です。
-
毎回のように数万単位が動く
-
実際の戦場規模がインフレし続ける
-
「また兵数か」という慣れが生じる
この状態が続くと、数字そのものが麻痺してしまい、本来あるべき緊張感が薄れてしまいます。
ここで重要なのは、
数字だけでは“物語的な絶望”を長期的に支えられない
という点です。
数字はあくまで「入口」であり、
最終的に読者を納得させるのは、
-
誰が
-
どのような覚悟で
-
どの一点を守ろうとしているのか
という、人間ドラマの部分になります。
5.だからこそ問われる王賁の描かれ方
この「数字盛り問題」を成立させるか否かは、実は趙軍ではなく、王賁の描写にかかっていると言えます。
六万という数字が本当に意味を持つかどうかは、
-
王賁がどれほど追い詰められるのか
-
何を犠牲にして時間を稼ぐのか
-
それでもなお折れない理由が描かれるのか
ここで決まります。
もし王賁が「気合で耐えました」で済ませてしまえば、
数字は単なる背景装置で終わります。
逆に、
「数字によって追い詰められる過程」
「それでも踏みとどまる論理」
が丁寧に描かれれば、六万という兵数は初めて物語的な重みを持つことになります。
6.数字盛りは“逃げ”ではなく“延命策”
総じて言えるのは、数字盛りは決して安易な逃げではない、という点です。
むしろそれは、物語全体の寿命を延ばすための苦肉の策だと言えるでしょう。
史実キャラを浪費せず、将の格を守り、それでもなお戦争のスケールを描き続ける。
この三条件を同時に満たすために、『キングダム』は今、数字という装置に頼らざるを得ない局面に来ているのだと考えられます。
戦闘展開予想
さて、今回は最後に、実際の具体的戦闘推移についても、予想を残したいと思います。
趙北部軍はどうやって崩れ始めるのか?
キングダム第867話以降、物語はいよいよ「数字」から「戦闘の中身」へと焦点が移っていくと考えられます。
北部軍六万という圧倒的な兵数が示された以上、次に問われるのは、
-
どこから戦線が歪み始めるのか
-
誰が最初に無理をするのか
という点です。
本記事では、北部戦線における二つの主戦闘――
袁環軍と玉鳳本軍、
霊ジュ公軍と関常・亜華錦
この二戦線に分けて、具体的な展開を予想していきます。
戦闘①
袁環 vs 王賁&玉鳳本軍
――「南下至上主義」が生む致命的な隙
まず北部軍の総大将である 袁環 について整理します。
袁環さん率いる北部軍の戦術目的は、極めて単純です。
南下に成功し、司馬尚軍と合流して王翦軍を挟撃すること。
つまり彼らの作戦行動は、
-
防御ではなく
-
制圧でもなく
-
「速度」最優先
この一点に集約されます。
ここから導かれる結論は明白です。
北部軍は、必然的に攻撃偏重の戦線展開になります。
攻撃中心の軍が抱える構造的弱点
大軍が速度を重視すればどうなるか。
答えは単純で、
-
部隊間の間隔が広がる
-
指揮統制が緩む
-
先行部隊が突出する
特に、袁環さんの性格を考えれば、この傾向は顕著になるでしょう。
彼は宜安戦でも、桓騎の策に対して激高し、自ら先頭に立って猪突猛進した結果、趙軍全体を危機に晒した人物です。
※保育園サッカー同然の30万人移動で李牧さん死にかけるww
冷静に考えれば「待つ」べき場面でも、「自分が切り開く」ことを選んでしまう将だと言えます。
王賁はどこを狙うのか
この構造的欠陥に、王賁が気づかないはずがありません。
王賁 の強みは、正面からの力比べではなく、
-
敵の意図を読む力
-
目的と行動のズレを突く判断力
にあります。
北部軍が、
-
「南下しなければならない」
-
「足を止めたくない」
-
「全軍を揃える余裕がない」
この状態に陥った瞬間、
王賁が狙うのは一つしかありません。
👉 北部軍総大将・袁環本人です。
「王賁狩り」ではなく「袁環狩り」
ここが重要なポイントです。
趙軍側の意図は、
「王賁を足止めする」ことですが、
王賁側の狙いは、
「北部軍の頭を落とす」ことに変わります。
先行しすぎた袁環さん、
隊列から半歩でも前に出た瞬間、
玉鳳本軍が一点突破を仕掛ける。
これは十分に予想可能な展開です。
袁環さんの「先陣を切りたい」という性格そのものが、
自滅の呼び水になる可能性を孕んでいるのです。
戦闘②
霊ジュ公 vs 関常&亜華錦
――「壁役」が前に出た瞬間、立場は逆転する
次に、もう一つの戦線です。
本来、霊ジュ公 の役割は明確です。
-
北部軍の後方・側面を安定させる
-
玉鳳軍の突破を防ぐ「壁」になる
つまり、彼は 攻める役ではない のです。
前提が崩れた瞬間、判断は狂う
しかし、もし袁環軍の南下が、
-
想定より遅れ
-
想定より損耗し
-
王賁に食い下がられている
こうした状況が見え始めた場合、
霊ジュ公の立場は一変します。
「壁でいればいい」という前提が崩れ、
自分たちが前に出て玉鳳に損害を与えなければならない
という判断に傾いていくでしょう。
迎撃の主役は誰か
ここで浮上するのが、
関常 と
亜華錦 の存在です。
特に亜華錦は、
-
戦線の歪みを読む嗅覚
-
前に出た敵将を刈り取る機動力
に優れた将です。
霊ジュ公が「壁役」から「攻撃役」へと踏み出した瞬間、
立場は完全に逆転します。
👉 狩る側から、狩られる側へ。
霊ジュ公が陥りやすい罠
霊ジュ公が不利になる理由は単純です。
-
本来の役割ではない
-
無理に前へ出ている
-
目的が「守る」から「取り返す」に変わっている
この状態は、将として最も危険です。
そこに、迎撃を得意とする関常、機動戦に長けた亜華錦が噛み合えば…、
霊ジュ公が討ち取られる、あるいは致命的な打撃を受ける展開は、
決して突飛な予想ではありません。
あと、単純に霊ジュ公と袁環さんの相性の問題もあるでしょう。
私の見立ててでは、見た目からも、潔癖そうで理想主義そうな霊ジュ公はおそらく、女性に清純さを求めすぎて48歳童貞、アイドルは“うんこしない”を地で信じ込むタイプで、方や、袁環さんはデブ専あるいはB専の可能性が非常に高いです。
こんな性癖正反対の二人が、果たして上手く玉鳳挟撃の連携が取れるのか?
私には甚だ疑問です。
袁環さん『ガハハハッw 霊ジュ公殿、今度の作戦、よろしくお願いいたします。成功して玉鳳、王セン軍を撃破した際には、どうぞかホレ、代の醜女100人ばかり味わってみたいものですな。霊ジュ公様には、宜安にある、私のお気に入りのデブ専門店をご案内しますよ。いやはや、これで結束を固めた我ら北部戦線軍の勝利も目前。(笑)』
霊ジュ公『は、はァ?(私は李牧を信じて本当に良かったのだろうか??)』
- キングダムネタバレ最新867話 以上 -
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。
