(寧公主 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第819話)
やはり寧公主の根性は見上げたものだ。
最初、自分は何もしねークセに、キーキーうるさいだけの女だと思っていたら、この覚悟と行動力と来たもんだ。
ここから騰に唆された状態で、その勢いのまま、父の韓王、老害張宰相を失脚させて、六将騰監督下における、韓非子門閥勢力による旧韓領の自治政権確立を成して、初代女性城主となるのも悪く無かろう。
しかし、その反面で…、
騰としても寧公主の心意気買ったはいいものの、韓王朝中枢下で彼女が実務的にどの程度の事が出来るのかについて、カナリ買い被りし過ぎているのではないかと、心配になる点もある。
今回の説得に、寧公主が心動いて同意したとして、韓内政部門に対して、どこまで彼女が政治的な実力を発揮できるかは、カナリ難しいのではないでしょうか?
この点については、ある意味、騰としても計算ではなく、他に選択肢が無かったが故の“賭け”になるのかもしれない。
また、今回、寧公主自身に対して、語っているように、他ならぬ要因として、英呈平原戦で勝利することで、韓の中途半端な自信を粉砕して、寧公主だけでなく、他の韓の政治家たちまでもの、抗戦意志を喪失させる事が、説得成功の最低条件になることは言うまでもない。
それこそ、この点で…、
老害張宰相などは、英呈平原戦の負けが決まった時点で一瞬で手のひらを返して。。
張宰相『じゃ~から儂は最初から、秦に歯向かう事など止めておけと言ったのじゃ!』
などと言い出すかもしれません。
ついでに韓王も調子に乗って…、
韓王『寧!? 貴様、今更、一体何を!? 無血開城じゃと!?』
寧公主『は、はい。そうです。誠に申し上げにくいことですが。父君…、韓の民を救うには…、』
韓王『お前に云われるまでもないッ! 英呈平原戦は洛亜完らの将軍が暴走して起こった事じゃ! 今すぐ無血開城するぞっ!!』
寧公主・韓臣一同『えッ、えええーーーーーーー!?』
韓王『新鄭は最初から、偉大なる六大将軍 騰様に平伏する気満々だったワイ。 だって、いままでそうして長いものに巻かれてきたのが韓なんだモン♡』
などと、愚にもつかない事をいいだしかねないような、ペラッペラの連中ではないでしょうか?
先の事がきになりますが、今回もキングダム本編について、振り替えっていきたいと思います。
キングダムネタバレ-出立まえの寧公主
条世さんとの密談を得た、寧公主。
早速、騰との会談の準備に取り掛かります。
外部に漏れると、韓王室から止められるに決まっていますので、当然、信頼できる供回りのみでの決行です。
条世さんからは、取り急ぎ、“会って直接話したい”という概要しか伝わらなかっただめ、具体的な会談の目的は、この時点ではあかされませんでしたが…、
この時点での寧公主の考えでは、騰が秘密裏に“和平会談”を持ち掛けて来たものと推察して、英呈平原行きを決断します。
しかし、当然こと。。
彼女の配下からは、単純に寧公主が騰の人質になる懸念を呈されることになります。
その上で寧公主、仮にそうだったとして、六将騰の非道を訴える為の段取りと、自分自身が人質として利用される場合は、下を咬み切って死ぬ覚悟まで練り上げて会談に臨みます。
ただ、その一方で、騰としても、そんな真似をしたところで、秦側に何もメリットが無いことなのは明白です。
寧公主はその点も踏まえて、今回の会談が、“韓を救う会談”になるとの希望を抱きます。
少なくとも、“行かぬ”という選択肢は無いことが明白であると。
キングダムネタバレ-面談の始まり
寧公主は馬車の上。
騰もまた馬上。
互い端的な挨拶を交わします。
マジモンの生六将騰を目の当たりにした、寧公主の護衛。。
護衛『(騰が僅か十数騎馬…、今、ヤツを殺せば戦いで勝利でき、新鄭の危機も回避できるかも)。』などと…、
言外、騎馬兵が黙秘したまま思いを抱いた瞬間。。
騰『変な気は起こさぬことだ。』と、ピシャリ。
寧公主の護衛全員が行動を起こしても、騰一人で全員返り討ちにできると通告します。
寧公主『何ですか!田毛!?』
寧公主の叱責の後に、無礼を詫びる寧公主の側近たち。
ここでようやく、寧公主も馬車から降り。
騰も下馬します。
しかし、互いに距離の迫った瞬間、いきなり踏み込み、騰の頬をシバキはたく寧公主。
微動だにせずの騰ですが、代わりに騰の側近が『何のマネだ!』と怒ります。
寧公主『約束を破り、韓非子先生を死なせませたね。今のはその仕返しです。』
本題の前の話に、シ―ンとなる一同。
騰も、そのことは率直に詫び入れます。
同時に、別段、騰が、韓非子を殺めた訳では無いことも理解する寧公主なので、手を出した事は、それなりに詫びます。
ただ、寧公主が騰の頬を打ったのは、これは読者として読み取るに、寧公主の甘えでもあります。
寧公主としては、騰なら“これくらいやっても受け入れてくれる。”という、明確な信頼が在った故に、安心して手を出しというのが実のトコロでしょう。
もしも英呈平原戦の武将が騰ではなく、桓騎だったらと想像すると、この後、絶対に寧公主はズコバコやられています。
それを見てみたい気もするのですが、しかし、桓騎だったら、そもそも会談自体が成立していないので、ヤハリ見ることは出来なかったでしょう。
非常に残念です。
さて、ようやく会談本題に取り掛かる二人ですが、開口一番、寧公主が当初の思惑のまま“和平交渉”と口にしだします。
『何か勘違いされてますね。和平交渉ちゃいますで?』と、冷静に制止する騰。
寧公主『へ?でも、条世様は“韓を救う話”があると告げられました。そう騰将軍が仰っられたと。騙したのですか?卑怯な!!』
騰『騙し手などいません、この騰の言葉通り条世殿が告げたなら、こう告げたハズです。』
曰く—、
“韓を救う”ではなく、"韓の民を救う”と。
寧公主『同じやないか!?』
騰『同じではありません。』
はい…、この点。。
やはりあまり人の話をよく聞かない、自分の意見や思いは沢山語りたがるけど、相手の意見をよく考え無いのは、流石、寧公主…。相変わらずですよね。(笑)
普通に読解するだけで、騰が『韓の国じゃなしに、韓の民を助けたいよ。』と言っているのは、誰でも理解できると思うのですが、この点、国という政体を助けたいのか、民を助けるのかの区別は寧公主も、まだ気づいていません。
仕方がないので説明する騰。
韓の国、それは間違いなく、秦の国力の前に滅ぶ。
例えば洛亜完らの勇将がいたとしても。
それは、この英呈平原の結果を目の当たりにしたら、寧公主だけでなく、誰でも受け入れざるを得ない将来的な事実になると、騰は寧公主に諭します。
韓という国は救えない。
しかし―、
韓の民は救える。
そのように、端的に騰は寧公主に伝えます。
もう少し言い換えると、秦の言う、新鄭攻略、韓の滅亡とは、韓の民を根絶やしにすることでない。
韓の統治権を秦が譲りうけるという事を意味する。
確かに、韓王室を潰しての強奪である点は、騰も否定はしない。
しかし―、
今、これから話すべき事は、“韓の民”の事であると、重ねて騰は語ります。
ここで、次々と寧公主を差し置いて、次々に、不満を口にする韓側の護衛達。
モブ護衛『同じだ!国が滅びれば韓の民は秦の奴隷になる!』
騰『奴隷になどならぬ。』
モブ相手の反論にも、丁寧に答える騰。
事実、南陽では決して誰も奴隷にはなっていない事。
しかも、寧公主が学んだ韓非子の“法”の下で、秦人・韓人違わず平等に生活をしている事実を説明する騰。
ただそれでも、モブ護衛からは、『南陽は良くても新鄭はどうなるか分からん。』と、更なる反論が巻き起こります。
騰『逆だ、新鄭こそ何よりも大切にせねばならぬ。新艇に暴虐を働くものが居れば、たとえそれが秦王であっても、此の騰が切捨てる。』
ここまで言い切る騰。
寧公主『騰将軍、私にどうしろと?』
騰『南陽の成功は軍の衝突が無かったコレに尽きるのです…、どうか、新鄭を無血開城して頂きたいのです。それが一人でも多くとてつもなく多くの韓の民を救う道となるのです。』
う―ん??
けっこう揺らいでいる寧公主。。
しかし、果たして寧公主が、こんな大きな仕事を請け負ったとしてても、韓の国をどこまで動かせるのか??
寧公主の配下に、ひろ〇き みたいに、弁の立つ奴でも居たらイイかもしれない。
張宰相『南陽と同じと思うな!新鄭では略奪されるぞ!』
ひろ〇き風の寧公主護衛『…えー、じゃあ、騰将軍たちが新鄭を落とした後に暴虐を働くメリットってなんか在るんですかね? 民や家臣の待遇が変わらないなら、それは、新鄭がぶっちゃけ南陽と新鄭の風俗で変態プレイばかりやって韓の国益を損ない続けている張宰相が、これからも政権を担うより~。同じ風俗好きでも変態プレイじゃなくて、法の下の平等に秦韓双方の人間を扱ってくれる、剛京さん達と一緒にやって行った方が、僕たち韓人には得になると思うんですね。頭の悪い人は、韓の民にメリットがあるかどうかの話をしているトキに、韓の国というか、王というか、宰相というか、韓の国の中枢で甘い汁吸っている老害というか…、、、」』
- キングダムネタバレ最新819話 以上 -
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。