( スペース洛亜完 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第823話)
飛信隊が反撃にでて、騰軍が以前ピンチの状態で終わった前回の823話。
飛信隊のほうは、大丈夫でしょう。
李信がめちゃくちゃナーフされていますが、まァ、彼のもう将軍なのです。
自分一人で手柄を上げるわけにも行きません。
田有さんに、楚水さん、我呂っちなどなど、優秀な部下がいるのですから、今後、彼らにも相当の地位を獲得せるためにも、徐々に手柄を上げる場面を譲って行かなくてなりません。
既に、コメントでもいただいていますが、博王谷のトドメなど、田有さんあたりで実は十分とかではないでしょうか?
ヨコヨコが昂クンの軍門に下るのは、既定路線としまして、先に、田有さんが博王谷を屠るのは、ヨコヨコにとってもイイ事です。
何故ならば、いくら昂クンが、モノ凄イ“雄”であったとしても、その横で、韓の第二武将がまだ頑張って戦っていたら、気持ち的に、先に降伏とかしずらいと思うんですよ。
ヨコヨコ的に…。
例えば、先に昂クンに心を折られたヨコヨコが居たとして。。
ヨコヨコ『なんという雄度、、参りました。』
バキィ!
ドカァ!!
田有・田永『オラオラオラァ!!』
博王谷『ヨコヨコ!どうした?お前も戦え!』
ヨコヨコ『……、(うわ…、この昂クンという偉大な雄に、今すぐ付いて行きたいけど、なんか博王谷様がまだ頑張ってるしな…。この雰囲気で韓軍辞めますとかめっちゃ言いずらいわ。)』
とまあ、こんな感じです。
しかしながら、先に博王谷が死んだら、ヨコヨコはそんな事気にする必要ありません。
洛亜完も近くに居ないので、ヨコヨコが昂クンの下に糾合されることを止めるヤツは誰もいません。
昂クンの居る飛信隊に、ヨコヨコを近づけてしまった事。
韓軍における、英呈平原戦についての敗因は、全てこの一点に集約されていくことは間違いありません。
この通り、飛信隊方面は、既に前回前々回の時点で、鉄板の予想が完成しているので、一ミリも李信たちが負ける、あるいは命を落とすといった事などは、何一つ心配していないのですが…、
問題は、騰軍です。
何か、洛亜完の戦場俯瞰能力がめちゃくちゃ卓越してて、常識を超える兵運用を発揮して、まさしく才能が騰や隆国の経験を凌駕したみたいになっています。
なので、今回はここから、騰や隆国どうやって巻き返しを図っていくのか?
洛亜完自身にもミスはないのか?等について深堀していきたいと思います。
キングダムネタバレ-騰軍のやる事。
まあ、先に結論から申し上げますと、洛亜完が何を仕掛けてこようと、騰軍はそのまま前進を続けるだけでいいのではないでしょうか。
そもそも後方に、一番、視野が広く、軍師目を持つ隆国が居るのですから、干央軍、騰軍、録嗚未軍らを分断してきた重装騎兵の相手など、彼に任せて、騰軍はそのまま洛亜完個人狙いに徹して、干央軍、録嗚未軍は、そのまま、前方の横陣を貫いて、本陣潰しに徹したら洛亜完は詰みます。
洛亜完的に、ヨコヨコに次ぐ最強戦力である重装騎兵を、敵の分断に使ったのはいいのですが、問題は、その後ですよ。
洛亜完、そこから本来は最強戦士であるヨコヨコを、騰に突撃させるなり、騰個人にヨコヨコ当てるのがリスク高いなら、騰軍を徹底的に削るなり、直ぐに決定打を出すことを怠ってしまったのがマズいです。
ヨコヨコが居なけきゃ、二番手、三番手の戦力でもいいので、騰軍を削りに掛かるべきでした。
この点、洛亜完の指事は、あくまでも分断という助攻で、一旦、手が止まっているのが、ダメダメなんですよ。
また、騰軍を分断した、洛亜完軍の重装騎兵隊という位置付けにも問題があります。
彼らは、騰軍の後方と隆国軍の前方に、前後包囲されているワケです。
しかも、重装騎兵であるなら、距離を置いて走ってこそ、その能力と攻撃力が最大限発揮されるわけですが、洛亜完は、その後の処理もやってないんじゃないでしょうか?
この重装騎兵に随伴さえて、足を止めて隆国の騰軍支援を妨害する事の出来る、拠点防衛に特化した、歩兵団を介入させないと、騰軍包囲は完成しません。
いくら重装騎兵といっても、騰軍の包囲の為に、広く円周展開をしていて、しかも騎兵なのに、包囲維持のために、ポジション固定などいていたら、干央と録嗚未が動けなくても、後方の隆国軍に好き放題狩られます。
キングダムネタバレ-戦場中央は隆国の独壇場
しかしながら、秦軍全体の後方から、一度、抜いてきた韓兵が、方向転換して、干央、録嗚未、隆国軍の背後を突いて来ているじゃないか?
この点は、どうするべきなのか?
一応は、既に隆国が、自軍の一部後方部隊を反転させて対応をしていますが、干央、録嗚未はどうするのか?といった難点が挙げられます。
コレは、かなり深刻な状況であるとも、最初は考えましたが、冷静になってみれば、それ程、でもないような気がしてきました。
背面包囲と聞けば、確かに、それ自体は恐ろしい状態ですが、より具体的に現状を整理してみれば、秦軍のほうにも、先行する、騰軍、干央軍、録嗚未軍とは別に、後方で、それまで乱戦していた秦兵は居るハズです。
現実問題、彼らの追従を全て躱して、秦軍の後方攻撃に移り出ることが出来た韓兵など、どの程度の部隊規模で存在出来ているのでしょう?
後方の乱戦を抜けて戻ってこれた者達が、各人バラバラになって、秦軍後方を襲ったとしても、普通に考えて、後方中央で、比較的落ち着いてバランスを取りながら、差配できる隆国に狩られてお終いだと思うんですよ。
しかも、洛亜完軍。
彼本人と、ヨコヨコ以外、ネームド武将が居ませんしね。
本陣から一番離れた、敵の後方から、一度、騰軍に打撃を喰らい、抜かれた上に、どうやって乱戦状態から仲間を纏めて、攻撃するんだよ?って話しでもあります。
一応、洛亜完配下と思しき、眉景と沛曇と名づけられた、武将が二人いましたけど、彼らが先行部隊を指揮していた結果、既に秦軍の後方にいて、一定規模で背面攻撃を指揮しているのであれば、秦軍にとって大きな脅威になるでしょうが…、
なんか、823話を見る限り、そんな感じでも無いんですよね。
でなんで、隆国が後方で乱戦やっている小部隊、中部隊を中心に、『後方の乱戦止めて、干央軍、録嗚未軍の後ろにくっ付いて来ている韓兵共の足止めしとけ。』と指示を出すだけで済むとおもうんですよ。
神(作者)様が、ネームドとは言え、もはや、忘れられた同然みたいな眉景と沛曇を、思い出してだすとしたら、再度、前方攻撃に討って出た、干央と録嗚未の相手に…、
眉景『ククク、待っていたぞ。』
沛曇『俺達の居る、本陣を抜けるとでも思ったか?』
などと、愚にもつかないことを云わしめて、折角、包囲した騰を集中攻撃するでもなく、防御上の観点から分散配置にされていて、戦略的には愚かだけれども、漫画的にはマッチアップになってて面白い形式で、干央と録嗚未の相手をさせられて死ぬのだと思います。
この洛亜完と騰の戦闘方法の決定的な違い、双方の問題は何かと言えば、選択と集中、リスクの許容の二点に尽きると思います。
騰と録嗚未は敵本陣からヨコヨコを抜けたのを見て、損耗覚悟の正面攻撃を選択したのに対して、洛亜完はコレに包囲戦闘で迎撃したのは良かったのですが…、
問題はソコからです。
騰は洛亜完の首を取ることに戦術目的を集中していて、バックアップを隆国に一任して、概ね3:1の割合で、全軍を、攻撃:防御の比重に調整して突撃を敢行していて、非常に、軍団内の行動が明快かつシンプルな作戦行動になっています。
しかし、洛亜完の方はどうでしょう??
作戦自体が、非常に手の込んだ代物であるのは驚嘆ですが、作戦が複雑な割には、実際に指揮する有能な指揮官が彼一人しか居ない上に、包囲による攻撃目標が、騰、録嗚未、干央、隆国と、余りに多すぎて、包囲は出来たとしても、本当に各個撃破できるのか、非常に、現実味の乏しい内容であることが見て取れます。
隆国は、洛亜完の作戦を、『ただ、騰を孤立させただけではない、左右の軍を個別撃破する形まで組み込まれた戦術』と評価していますが、その上で、洛亜完の作戦は、カナリ浅いんですよ。
何故かと言えば、各個撃破できる体裁を整えたとしても、洛亜完の作戦は、秦将の誰から、各個撃破していくのか?という、優先順位を決めていないからです。
その優先順位を決めていない為に、広範拡散的に、秦軍全体を包囲する巣つ事には、一応は成功しているけれども、何処に攻撃を集中させるかという、リソース配分を決定しきれていない、その点に、洛亜完の作戦は、決定打を欠いていることが読み取れます。
騰を始め、他三軍が自分の役割に基づいた、思い切った行動に出てくれば、対処できずに負けるでしょう。
まあ、神(作者)様は録嗚未が好きなので…、
騰が戦勝したとしても…、
騰『洛亜完、貴様は偉大な敵だった。あの世で録嗚未と…、』
録嗚未『おい!?(怒)』
これは、高確率で再現されそうなので、期待して待っています。
- キングダムネタバレ最新823話 以上 -
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に