( 李信 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第825話)
今回のお話し…。
まあ、アレですわ。。
朱海平原戦と同じで、引き延ばし回というくらいの感想しか湧いてきませんね。
李信も、博王谷も、渕さんも…。
戦っている最中なのに、まァ、喋る喋る。
今回のエピソードの最後に、李信と博王谷が…、
『話し合っても決着なんかしねェ。』
『当然だ、だからここは戦場なのだ!!』
とか語ってましたが、いや、それこそ、読者とて分かり切っている事なので、さっさと決着つけてくれよ?って話しでさァ。
しかも、来週は休載ですよ??
はい。もう、これは明らかに引き延ばし回です。
まあ、ぶっちゃけ、渕さんの口上はよかったんですよ。
言葉でケチをつけてきたのは、博王谷で、其処に間髪入れず、事実で返しを入れた渕さんは、流石です。
ただ、折角、渕さんが言い返しを入れてくれたのに、李信が其処から日和った返事をしたのがマズいです。
李信は李信で、博王谷が『南陽はお前達に占領されてヨカッタとか言いたいんか!?』と聞いてきた際に…、
どうせ戦うなら、『当たり前だろ!お前ら逃げたクソ雑魚の韓に守ってもらうより、俺達秦軍の統治の方が、百倍安全で、物価も安く、賃金も上がって、娯楽も社会保障も充実してて、何から何まで、満足しとるわ!住民アンケートの結果見ろ!ボケ!!』とでも、言い切れば良かったんですよ。
何を、この期に及んで、非は自分達に在ることを認め、味方の士気を下げるような事を、李信は言ってんでしょう??
どうせ自分達を侵略者だと自認するなら、中途半端に善人で在ることにこだわるより、開き直って、韓に秦国介入のメリットを説明しきったほうが、遥かに韓人への説得と利益になるでしょう。
大将軍失格です。
うん、マジで全然、特筆してまで何か書けるほど、感想も考察も沸いて来ねえ。
強いて言えば、ようやく羌瘣の出番が出て来たってことぐらでしょうか?
スッカリ忘れられていたも、同然の、韓将 沛曇さんも、同じく、ようやくながら戦場で描かれました。
羌瘣と沛曇の互いの軍が抑止し合ってて、李信と博王谷の本軍に介入できない様子が描かれています。
韓軍には、もう一人武将がいましたが、眉景さん、なる将軍はどうしたのでしょうか?
一瞬、気にはなりましたが、まだ、何か役割が残されているのかもしれませんね。
ではでは、今回もキングダム本編について、振り返っていきたいと思います。
キングダムネタバレ-羌瘣の持ち場
李信、一瞬、気が飛んでしまいましたが、スグに復活して博王谷と打ち合いを再開します。
博王谷の包囲戦は失敗して、李信の本軍とは、完全に膠着状態。
しかし―、
博王谷としても、コレで手は終わったわけでは無かったようです。
彼の狙いとしては、ヨコヨコとの共同戦線で以ってしても、李信を打てなかった保険として、自軍の左に陣取っている、沛曇からの増援を頼みとする算段まで、整えていたようです。
モブ博王谷兵『くッ、一体何をやっているのだ、沛曇将軍は!?』
さて、そんな沛曇将軍が何で、博王谷軍へ加勢できないでいるのかと云うと。。
羌瘣が抑えに入っていたからです。
云うて、羌瘣軍こそが、飛信隊内では最強ユニットなので、こんなモブ将軍でどうにか出来るものではありません。
業を煮やした、沛曇さんが、博王谷援軍に自ら発出。
沛曇軍本軍の動きと見た、羌瘣軍の面々は、そのすごい数に脅威を感じます。
しかしながら、一対一に持ち込めたら、まず間違いないレベルで必殺を期することができる、暗殺者羌瘣の剣技。
沛曇の動きを見て取るや否や、羌瘣自らが、沛曇討ちを以て、敵軍の完全停止を狙います。
とは言え、羌瘣個人がナンボ強くても、敵軍の抑えに軍を広げていた羌瘣直下の部隊は、精々、千人程度しかいない様子。
羌礼へ協力を要請する羌瘣ですが、戦線が、いよいよ熾烈を極めます。
その動きを見ているのは、最後方の河了貂。
同じく、飛信隊本体の後方を支える、竜川、竜有、尾平らの動き、残った騎兵を指揮するのは、楚水さんの部隊を始め、後方で先方部隊の背後を支える部隊も、はや、限界を迎えそうです。
勿論、早期決着の為に、河了貂らが、自らそのような展開を望んだワケですから、もうアトは、賭けです。
でなんで、『李信頼んます。』と、言いたい河了貂の気持ちは、もの凄く、わかるのですが。。。
チョイチョイ待ちなよ、お姉さん??
河了貂自身が、特別百人将に選任した漢(雄)と、彼の指揮する大モノユニットの活躍が、まだ、一切、描かれちゃいないのを、彼女は忘れてしまっているようです。
ま、そんな河了貂の気持ちがどうであれ、激戦を続ける李信。
当初に受けた、被包囲攻撃からの疲弊を大きく残していながらも、博王谷に強打の反撃を重ねます。
キングダムネタバレ-
で、ここで博王谷。
『韓の民を秦の奴隷になど、断じてさせるモノか!!』と、それまで普通(?)に戦っていたにも関わらず、突如、謎の被害者ムーブをかまし始めます。
韓兵たち『うおおお!その通りだ、我らは負けるわけにはいかぬ!』
しかし、ここでダンマリではなかったのが…、
我らの飛信隊隊長である、李信。。ではなく、副長の渕さんでした。
渕さん『何を言っている!?我らが、韓人を奴隷になどする訳がないであろうが!!』
これはイイですね。
博王谷の士気の上げ方を真向否定する、渕さん。
激戦の中、喋りながら戦闘するのは、むちゃくちゃ大変でしょうが、博王谷らが士気を高めようとする中で、彼らの意志を挫くのは、メンタル面から、戦闘を有利に進めるために良いことではあります。
渕さん『南陽の状況が、お前たちの耳には届いていないのか!?南陽の民は一人も奴隷になどなっていない!!』
これ、聞いてもいないのに、博王谷が『韓の民が奴隷になる』などと、想像の延長を語ってしまったモノですから、渕さんが事実の返事をしただけなのですが…、即座に、博王谷の言っている事はウソと宣言している様なモノなので、この渕さんの返しは普通に強力です。
で、ここから渕さんは、南陽の民と、寝食を共にする程、仲良くやってきた事を言いだします。
モブ韓兵『嘘やろ!?』とか、喚きだす韓兵も居ますが、博王谷軍が、南陽の守備についていたことを知っている、渕さん。
だからこそ、南陽の民が、大切にされている事を、渕さんは伝えたかったようです。
そして―、
博王谷『南陽の話は聞いている。』と、渕さんの発言を一応は認める様子です。
しかし―、
ここで、博王谷が話題を変更しだします。
博王谷『だがな、おれはお前たちの思い込みだと言っているのだ!』と、先ほどまで、『韓の民が奴隷になるゥ~~~。』と言っていた事が嘘であることを隠すように、話を逸らし始めました!!
博王谷、なんと小さい男でしょう。苦笑
ココで、飛信隊側で、ひろ○き が居なかった事が悔やまれます。
あるいは、渕さん自身に更に機転が効いて、博王谷『南陽の話は聞いている。』と認めた瞬間…、
下記の様に、渕さんが舌戦で応戦しすれば、間違いなく、博王谷を心を折って、泣かすことが出来たかもしれません。
渕ゆき バージョンシュミレーション
博王谷『南陽の話は聞いている。』
渕さん(豹変して、ひろ○きのような顔になる。)『はい。それじゃあ、先ほどの“韓の民を秦の奴隷になど、断じてさせるモノか”という発言は、全く事実に基づかない、間違った意見であると、お認めになられますよね?“はい”か“いいえ”で応えて下さい?』
博王谷『え? だ、だがな! それは、お前たちの思い込みだと言っているのだ! 武力で占領された南陽の民は、お前たちに従うしか無かった、ホンマはお前らを憎んでるけど、面従腹背しとるだけや!!』
渕さん『“はい”か“いいえ”で応えて下さい?って聞いたんですよ…? しかも、それってアナタの感想ですよね?? 我々は、今、アナタのお気持ちの話しなんかしてませんけど。』
博王谷『え?』
李信『ええ??あの、渕さん??』
渕さん『博王谷さん?アナタ“韓の民を秦の奴隷になど、断じてさせるモノか”と、秦に征服された後の、韓の民の状態について発言なさった事柄に対して、我々は事実を以て、反論したワケですが、あなた、私の事実提示にたいして、“南陽の話は聞いている。”と、お答えになりましたよね? という事は、アナタは、韓の民は奴隷になっていない事を知っているのに、虚偽の被害を語って、韓軍の士気を上げようとしたわけで、大切な仲間を無意味に死なせるために、騙したことになるんですよ。』
博王谷『うう、うああああ!!』
と、まあ、こんな感じです。
ただ、性格の穏やかな渕さんが、そこまで博王谷に言い放つワケでもなく、博王谷の話題変更に乗って、モブ韓兵までもが『侵略しといて何が思いやりだ!』と喚きだします。
しかし、これにも渕さんが丁寧に対応。
渕さんが、南陽を立つときに、南陽の家族たちから、無事を祈る“お守り”を貰ったことを、証拠の現物と共に、コレを開示。
渕さんだけでなく、田永や田有、ほかの飛信隊連中まで、見せつけて行きます。
しかも、そのお守りは、南陽のモノなら誰もが知る、“南陽石”なる、名物品で作られたもの。
手作りという、心尽くしが伴って作成された現品が示されたことも在り、博王谷が語った感想に過ぎない『武力で占領された南陽の民は、お前たちに従うしか無かった、ホンマはお前らを憎んでるけど、面従腹背しとるだけや!!』みたいな意見は、さらに、二重に否定されたワケです。
そして、気持ちが自分の想像を大きく超えた、南陽民の実態を目の当たりにして、コレには流石に、気持ちがグラついたのでしょう。
博王谷は、ついに『ふざけるな!それじゃ、南陽はお前達に占領されてヨカッタとかいいたいんか!?』と、博王谷自身が、秦軍の存在について、韓の民にとって、プラスになっている状況を、想起し始めるに至ります。
これは、秦軍の存在を批判しきれなくなっている状況という意味で、議論の展開としても、非常に友好な兆候なんですよ。
何故なら、少なくとも、秦軍に対する批判では無しに、博王谷自身が、秦軍のメリット面そのものについて、検証し始めている状況なワケですから。
なんなら、ここでも渕さんが、更に南陽の事実開示を進めて、『博王谷軍が韓の民を守る動機は既に存在しない』と、説得出来たかもしれません。
キングダムネタバレー渕さんの説明をぶち壊すアホ李信
戦場で、無駄話を仕掛けてきたのは、博王谷。
しかし―、
その、博王谷の野暮な反応にも、神対応を見せた、渕さんが、韓軍の“民を守る”という、精神的支柱を骨抜きにする方向に、話を誘導するという見事なネゴシエーションを展開してくれたのですが…、
ここで、李信がその努力の全てをぶち壊しにしてしまいました。
博王谷『ふざけるな!それじゃ、南陽はお前達に占領されてヨカッタとかいいたいんか!?』
李信『そんなこと、言う訳ないだろ!!』
はい、ここで結局、自分達は、侵略者であることを認める李信。
『ただ、言いてェのは、南陽は博王谷言う(奴隷が出るような)トコロにはなってねえことだけだ!』、既に渕さんが説明したことを、再度、ワザワザ重複して宣言する李信将軍。
そして、李信は、秦の将軍として言ってはいけないことまで口にしてしまいます。
李信『南陽の民は望んで秦軍に占領された訳じゃない、住民たちにすれば、今まで出通りの南陽であり続ける方が良かったに決まっている。』
はい、ダメダメです。
自分で、尾平や渕さんを、当初の危険の伴う会食に随伴させて、しかも、その後の、龍安さんからの協力や、騰や剛京さんの努力も知らないで、いち武官セクションの管理者に過ぎない李信が、『住民たちにすれば、今まで出通りの南陽であり続ける方が良かったに決まっている。』とか、全く自分の管轄と力量を超えた事柄で、しかも、秦国と現秦国民である、南陽住民に対して、利益の相反する内容の発言をするのは、秦将である李信としては、単純に、コレ背任に等しい発言なんですよ。
李信は李信で、正直でいたかっただけなのでしょうが、コレは頂けません。
で、結局、李信は李信で、『長い戦乱を終わらせるため!』と、当初からの秦王目線について宣言。
そして、『この先の中華全土の人間の思いを背負って力にする!』と、スケールの大きさで、博王谷に対抗します。
で、結局、話し合ってもしゃーないから、だから、ココは戦場だ!と、今更感しか感じない、宣言でバトルを再開。
そして、来週は休載になります。
ん?いや??
『この先の中華全土の人間の思いを背負って力にする!』
中華全土を背負う李信>韓だけを背負う博王谷
んーーー、まあ、今回は、これで李信は大物だってことを、表現したかっただけの回かな??
んでも、勝手に思い込みをベラベラ喋り出した博王谷相手に、事実を教えてやって、敵の自信に揺らぎを作った渕さんが、そのまま説得で、韓軍の士気を消せそうだった事のほうが、はるかに重要だとおもうのだが。。
- キングダムネタバレ最新824話 以上 -
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。