( コチョウ将軍 作画引用:原泰久先生 作 キングダム第636話 )
田里弥が率いる朱海平原の残軍も無事に合流。
それを見届けてか李牧もギョウを包囲。
介億さんが列尾再突破を狙うも、ここからは趙軍のターンとばかりにコチョウ将軍と舜水樹が登場。
今回の見せ場は、補給のネタバレよりも先にコチョウ将軍のお披露目がメインだったような気がします。
この流れで補給のネタバレに関して言えば、列尾再突破の力技に見せかけての黄河(渭水)経路といったところが穏当な感じでしょうか。
いずれにしても、昌平君が事前に兵力を追加動員していることから分かるように、ネタバレの大筋のとしては秦本国からの支援であることは間違いがないようです。
それでは早速、本編の内容を詳しく振り返ってみましょう。
キングダムネタバレ-田里弥、ホントに真面目なんだね…。
オウセンたちが先行して南下する間、朱海平原の残軍を率いるのは田里弥でした。
今回は冒頭から、尾平らをはじめ後軍として南下してきた仲間と信たちが合流します。
先行していた信や楚水さんたちも、ここでは主要な仲間が欠けることなく再開を果たし、一時的に安堵の表情を浮かべます。
重度のダメージを負っている羌瘣も、到着後早い段階で建物の中で休息を取っていることも分かります。
南下の道中、軍馬の全てを食料とせざるを得なかったことが吐露されています。
そして、遅ればせながらギョウ陥落を目の当たりにした尾平たちですが、若干の食料にここで何とか有り付けたものの…、
前回の信と同じく、占領したギョウには全く食料が残っちゃいないコトをココで初めて知ることになります。
一同、改めて落胆です。
さて、ここで振り返ってみると、キングダム第633話では仲間を残軍に託すことになった信と蒙恬は自分の仲間を含めた残軍の食料がどうなるか?
率直な気持ちとして、完全に食料を残さない残軍が略奪行為に走る可能性を危惧する素振りを、信達は田里弥に見せていましたね。
この点、田里弥と残軍は根性を見せました。
もう涙モノです。
また、もしも史実のアツヨネタを投入するとしたら、ココが最後の分岐点だったと考えられますが、結果として戦力空白の敵拠点として制圧するコトにもなりませんでした。
戦争と割り切って南下進路で発見可能な居住域から食料を強奪でも、租借するなどの施策が一切無かったことが分かります。
ひたすら耐えるだけ耐えて愚直に南下て…。
田里弥、キミは真面目か!?
結果的に、神(作者)的としては残軍方面について特に重要な見せ場があったがために、一時的に出番を伏せていたとかでは無かったようです。
特に食料に関して言えば、田里弥に何か考えがあったのかと思っていましたが、ホントに何も考えていなかったのがオチで逆に笑えます。
尾兵や慶さんコウ君がいる部隊なだけにそれが似合うと言えば似合いますがね。(笑)
キングダムネタバレ-龐煖のセルフヒーリングは杞憂だった。
とは言え、今回のキングダムで残軍の顛末が明らかになったことで一番嬉しかったことは食料問題とは別のところにあります。
一時、セルフヒーリングで龐煖が復活することを当キングダムネタバレでは危惧していたのですが…、
それが完全に杞憂で済んで良かったという事です。
オイオイ、安心する所ソコかよ!?などと自分で自分に突っ込んでしまいますが…、
いや~それでもあの時は、マジでキャラクターの誰もホウケンの首を取らなかったり、死亡確認をしなかったりで、もうホントに気になって仕方がなかったですわ。
キングダムネタバレ-首脳陣、倉央と田里弥は初めまして?
王翦、桓騎軍の首脳連中が一堂に会して問題整理。
開戦当初に居た亜光と麻紘がいないことになります。
代わって倉央と田里弥が出席です。
共に、初顔合わせってハズでもなさそうですが、妙にキラついた目で近づいてきた倉央に対して「何だお前?」と吐き捨てる黒桜。
う~ん?なんとなくこの時点で、糸凌さんと黒桜さんは会わせたくない気がしてきます。
気にしすぎでしょうか?
ここで桓騎軍の嗅覚を持って調べた結果、予想以上に城内に食料が無かったことを摩論が説明。
貴族であれば民衆に黙ってコッソリ隠しているハズの倉庫まで空になっていたコトから、今更ながらも趙貴伯が名君だったことを皮肉にも敵の立場で解説されます。
この点、最後に秦軍を苦しめたのは趙貴伯の徳の為せる業であったことは、少しでも亡き城主の慰みにでもなりましょう。
さて、最悪見積もっても、幹部分の食料が2日ほど、兵卒であれば一回分の残存食料も残されていない状況をおさらいした秦軍首脳なのですが、
こんな状況でもどことなく余裕の桓騎。
そして、今回は何も喋らない王翦。
摩論がそのまま語り、二日間も李牧が黙っちゃいないだろうと危機感を募らせたところで、趙軍ターンが始まります。
キングダムネタバレ-短い趙軍の見せ場
『俺のターン!』と李牧が張り切ったかどうかは分かりません…。
しかし、我々キングダム読者としては、もうしばらく彼らの張り切り振りに付き合わなくてはなりません…。
おそらく北部軍の一派でしょうか?
唐利将軍なる人物とその一軍が南下してきて楊端和軍が駐留する遼陽城領域を包囲します。
壁曰く、元から遼陽からは包囲が固くて伝令や輸送を送れそうにない程の状況だったのですが、李牧はさらにその包囲を固めます。
ネタバレ検証-李牧の全体把握
というか李牧はいつ遼陽が陥落したことを知ったのでしょう?
これだと舜水樹が列尾に遁走したコトまで知ってそうな気がしますが…。
あの遼陽の顛末を舜水樹がどの様に李牧に報告したのかは気になるトコロです。
『兵力9万もあってお前は何してた?おい何してた??』
くらいの勢いで舜水樹を詰めても良さそうなのですが、結果的に李牧としては楊端和が遼陽から動かないでいてくれるだけで大助かりです。
この点、彼女らが動けない要因を脳内補完してみると、まだ犬戎軍を糾合して間もない点と、犬戎達自身にとって流石に遼陽という生活拠点を簡単に捨てられない点が考えられます。
勘が働いたと言っていた楊端和が、犬戎軍を伴い食料と共にギョウに向かって全軍再出撃したらどうにでも突破できそうな気がするのですが、まだ簡単には動けません。
とは言え、どのみち楊端和も秦国側にある自身の山界領土には帰りたいでしょうから、唐利将軍とやらの包囲もどれくらいの強度があるのか気になるトコロ。
遼陽の包囲兵力がどの程度なのか、ここでは明らかになっていなので神(作者)としても余白を残しておかなくてはならない場面です。
キングダムネタバレ-コチョウ将軍登場
秦国咸陽の面々が久しぶりに登場。
鳥の知らせで鄴が陥落したことが報告されます。
鳥を飛ばしたのは王翦自身でしょうか?
帰巣習性を利用した鳥伝達は、どこから飛ばしても到着できるモノなのか分かりませんが、この大戦の最中に行軍中にどうやって伝令兵が鳥を飼い続けていたか気になります。
多分、自分たちは腹をすかしながらも、いざ鳥が咸陽まで飛べる体力を落とさぬように餌だけはキチンとあげ続けていたのでしょうか?
話を本編に戻すと、鄴陥落に沸き立つ王宮。
久々ですね、洪亜さんや金良さんも蒙毅と一緒に顔を出しています。
しかしながら喜びも束の間です。
すぐさま現実の問題点を振り返る政。
列尾が趙の手に奪われている事を述べ、遼陽と鄴が孤立無援の状態である旨の警告を発します。
そして同時に、この懸念に対して既に昌平君が救援の一手を出していたことが分かります。
すでに介億を大将とした補給軍が列尾まで到達。
介億を先頭に列尾の再突破の攻撃態勢までが整いつつあります。
対陣する列尾の趙軍と介億軍の両軍は1万。
1万??
オイオイ?めちゃくちゃ少ないぞ!?
まあ、ここで相対する列尾の趙軍が介億軍に合わせて1万なのは分かりますよ。
城内やら王都側にも配置する必要もあるでしょうから…。
しかし、舜水樹とコチョウ将軍の指揮下にある列尾駐留軍は約14万人規模の軍隊です。
仮に、昌平君が後から移動してきた舜水樹軍の存在について詳しく把握していなかったとしても、再突破の為の秦軍兵力がたった1万とは少なすぎます。
なので、オチを見ずともこの介億軍は明らかな“釣り”と判断することが出来ます。
攻撃態勢を取ったものの相手の出方を見ることにした介億ですが、ここで彼が待機を選んだのは、おそらく相手のコチョウ将軍を警戒したことだけが理由ではないでしょう。
恐らく少しでも長い間、列尾の守備兵の目を自分たちに向けさせるための意図もあってのコトだと思います。
さて、長らく名前だけが有名に知れ渡っていたコチョウ将軍ですが、ここで初めてお目見えです。
凛々しい相貌といで立ち。
桓騎の餌食になる史実ネタの確定路線上にある人物ですが、劇辛みたく噛ませ的犬な顔をしていない辺り、カナリ美味しいポジションを獲得していると言えます。
額と目じり周辺の宝玉みたいな飾りは一体なんでしょう?
ピアスとして皮膚に捻じ込んでいるワケでしょうか?
久々に、あの堯雲マスクに負けないインパクトを伴った人物が登場しました。
また、コイツ守備の李白じゃないの?と思わせてくれる配下が戦端を開くことを促しています。
コチョウ将軍『まだよい、まずは奴が始める』と部下を制するコチョウ将軍。
介億の後方に守られている補給荷駄に隠れていた趙軍が急襲し始めます。
『な!いつの間に…、こちら側に入って来ていた伏兵が居たのかっ』って介億師匠…、
その演技、絶対に読者相手にはワザとらしいですよ。(汗)
とは言え、趙軍相手にはこのぐらいでアカデミー賞モノの名演技に映ったことでしょう
『全て燃やせ、鄴には一粒も行かせぬぞ』と登場した舜水樹ですが、早々と自分たちの奇襲が空回りであると露見。
切り裂いた秦軍の俵は空っぽだったり…。
『二ィ』と不敵に介億が笑います。
今回はコチョウさんのおかげで肩透かし、補給のネタバレは次回。
そしてホントの補給軍はやっぱり…。
― キングダムネタバレ最新636話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
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Twitter:しんいち ダム垢(@takikomigohande)
前回の予想⇒キングダムネタバレ最新636話予想 王翦の食料問題解決策を確定!
前回の予想⇒キングダムネタバレ最新636話予想②王翦食糧難解決は鄴で建国宣言
次回の予想⇒キングダムネタバレ最新637予想 黄河が補給線、楊端和も包囲突破
次回の考察⇒キングダムネタバレ最新第637話 鄴の命 考察