(桓騎と狼甫一家:原泰久先生 作 キングダム第733話)
桓騎13歳。
主人公、信が第一話で登場した頃と同じくらいの年頃です。
そして、今回の桓騎は主人公属性として凄まじいです、マジで。
思えば、キングダム主人公こと我らが李信も、王都奪還編の激闘や蛇甘平原戦での伍の戦いを経て、ようやく王騎将軍から“集の戦い”の為に、副官渕さんを伴って無国籍地帯最弱民族の南芭族による平定戦の課題を授かった訳です。
それを考えたら、さらに桓騎の状況は凄いですよね。
登場してイキナリ、地域平定戦がスタートしてしまった感じではないでしょうか。
登場後、黒卑村レベルの村落からスタート。
しかも、自分達を食い物する上位の野盗団がひしめき合う中で、頼りにすべき政府も機能してなくて、実質的に無国籍地域。
つーか、こんなクソ領主など、いないほうがマシだよ。って話じゃないでしょうか?
まあ、闘いを仕掛けたのは桓騎からなのですが、もの凄く気持ちのイイ一刺しで、狼甫一家のモブの目をドスっと逝かせてくれました。
なんとなーく、初期のキングダムに満ちていた狂気感が、蘇っててくるような今回の733話。
ではでは、早速、振り返って参りましょう。。
キングダムネタバレ-偲央一家での生活
桓騎が何者でどこからやって来たのか?
それは一旦置いといて。
先ずは、衣央さんの記憶から。
偲央さんがまとめる集落。
桓騎『ガキ…、ばっかだな。それに…、』
偲央『ここに大人はいない。』
偲央さんが話すには、彼らは売られて、売られた先で傷付けられて、挙句に捨てられたり、逃げ出したりした者たちの集まりだそうです。
うーん?
もしも、信が第一話で漂に睨まれてビビったシーンは印象的でしたが…、
もし、漂に放っとかれて血気に逸り李典の所を飛び出ていたら、我らが主人公李信もこうなっていたかもしれません。
しかし、偲央さんが語るには、どうにも彼らに関しては、保護者に恵まれなかった故による者たちの集まりであることが良く分かります。
偲央さんに、仮の住まいを与えられたワケですが、長居をする心算は無いと答える桓騎。
行く当てがないなら、居てもイイと語る偲央さん。
嫌になればいつでも出て行けばよいという事にして、なるべくなら居てくれると良いと話ます。
食い扶持が増えるとぼやく竹耳という少年。
普段は男手が欲しいとこぼしていたようですが…、見た目、明らかに自分達とは異質な雰囲気を放っている桓騎を見て、
別に、コイツ見てーなのじゃねェと若干、桓騎に対してバリアを張っています。
偲央『だからいいんだろ、竹耳。』
今のところ、何を考えているかよく分からない部分もあるのですが、何故かとにかく優しい偲央さん。
桓騎『こんな痩せた地でガキだけのお前たちは、どうやって食っていける?』
琳という少女が、はぐらかしつつ野草や獣を捕らえて…、と言おうとしたところ、率直に野盗の一団であることを語る偲央。
素性を明かしたところで、そのままひと仕事、桓騎も現場に同行し始めます。
縄張りの中の山道。
偲央の一団は、獲物が通り係るのを待ちます。
ふと、隣にいた少年に気が付く桓騎。
全開のラスト描写にも描かれていた、覆面の年少者が桓騎の隣で待機しています。
桓騎『前から気になってたけどよ、お前何でいつも頭巾被ってんだ?名前何だっけ?』
召『…。💦』
竹耳『召は昔、顔を焼かれたんだ…。』
竹耳が語るには、この召なる少年、親に売られた先のここら一体の領主の下僕になり、そこでの虐待から顔の皮を焼かれ剥がれる被害に遭っていたとのことです。
竹耳『まー、ここにいるのは、皆、似たような感じだけどな。』
そう語る、竹耳の横にも隻腕となった少年がいるあたり、彼の言葉が誇張でも何でも無いのが良く伝わる思いがします。
そうこう話している間に、山道を馬車の一団が横切ります。
衛兵に守られている騎馬の一団。
桓騎『何だ?やらねえのか?』
偲央『私たちが適う相手ではない。』
しかも、馬車の主は―、
召を手にかけた、変態糞領主本人であったようです。
フラッシュバックで発作を起こす召。
この場は、どうにかやり過ごすしかない偲央の一団でした…。
ほどなくして―、
漸く、小さな馬車を引き連れた親子2人を襲った彼ら。
12人ほどで馬車を囲み金品を捲き上げます。
あくまでも、狙いは金目の物に限り、危害は加えぬように。
桓騎『馬も貰えよ?高く売れるだろ??』
父親『馬は勘弁してくれ、これから峠を越えて…、』
桓騎『あっそ、でもコッチも大変なんだよなー。』
父親『これで勘弁してくれ、この子の母親の形見で高価なものだ!馬だけはどうか!?』
娘『お母…。(泣)』
偲央『…いや、これ以上は取らない、引き上げるぞ。峠越えは危ない山を迂回して行け。』
やるだけ強盗はしたのですが…、
本当に相手から盗るのは最小限に止める偲央さん。
しかも、峠越えの危険を伝えて、気遣いまでしてくれています。
原先生!?
何で、こんな優しい偲央さんが、いままで酷い目に…。
そして、これからどうなるのか?
もう、イヤな予感しかしないのですが…、
それならそうと、これから彼女を苦しめる輩が出てくるなら、そんな奴らは、最低その3000倍くらいの苦しみを桓騎の手で与えてやってから殺してくださいね。
先に頼んでおきたいくらいですわ。
キングダムネタバレ-弱肉強食の世界
『いつもお前らあんな感じなのか?』と桓騎。
竹耳が教えてくれるには、偲央が決めたこと。
殺しは絶対にしない。
必要以上は絶対に奪わない、との事。
皆ガリガリなのに、必要以上?
明らかに足りていないのは桓騎の目に明らかです。
偲央がこの集団を作ったのも、奪われた者同士で助け合う仲間になろうという意図であることも語られます。
そして―、
自分達よりも小さな奴らを守っていこうと…。
近くで走り回っている子も、拾われた頃は骨と皮だけでずっと寝たきりだったのを、ここまで養ってきたことが語られます。
一団の皆から好かれている偲央、ですが…。
そこに突如、泣きながら叫び声をあげた仲間が駆け込んできます。
『大変だ!偲央、みんな!呂代達が、村に買い出しに行った呂代たちが!!』
偲央が駆け付けた先には、既に致命傷を受け事切れた仲間が…、
なんとか命を取り留めている呂代なる少年。
どうやら狼甫一家なる、集団に襲われ、せっかく手に入れた肉や穀物を全部奪われた模様。
他人から奪って手に入れたモノが、結局、より強い奴に奪われる…。
それ自体は当然の道理なのですが、その正論で彼らが助かるか?つったらそれも違うので、やはり見守るしかありません。
偲央や呂代は尾けられていた…。
そうとなると、留守に空けた集落に危険が迫っていることに気が付きます。
戻った集落。
既に何人かの仲間は、無残に殺されています。
小屋にも火を放たれ、泣き叫ぶ子供達。
そこに、下品な笑い声を立てている狼甫一家。
偲央『何をしているお前達!!』
狼甫一家『おー、そんなところに居たか、他の者たちに聞いていたところだ。』
一体何の真似か?
狼甫一家への上納金は約束通り支払っているのに、何の仕打ちなのか?
問いだたしたとこ―、
狼甫一家が昨日の“狩り”について話始めます。
連中が襲ったのは、偲央たちが襲って逃がした親子たち。
馬が襲われていなかったことと、首飾りを盗っていなかったが故に、偲央一家が、コッソリ貯め込んでて狼甫一家に黙っているのではないか?
そう考え、さらに巻き上げに来ただけである事を語ります。
結局、偲央の仲間を傷付けただけで何も無かった。
何も言い返すことも出来ない偲央達。
偲央『用が済んだなら、帰ったらどうだ!?』
促されて帰る狼甫一家ですが、見つけた肉と穀物はそのまま奪って背を向ける連中。
衣央『それは?次の春に蒔く種籾!?それが無かったら私たちはッ!』
仲間『よせ!衣央。』
ただただ、これ以上、狼甫一家を刺激しないようにするしかない偲央たち。
桓騎だけが、静かに狼甫一家の動きを捕らえています。
『オイ。』
竹耳に目配せをする桓騎。
剣に手をかけている桓騎を見て…、
『よ、よし…。』と、覚悟を固める竹耳。
しかし―、
『やめろ!!』
そんな二人に気づき、桓騎の動きを抑える偲央。
この場の数人の狼甫一家を殺したところで、一気に残りの狼甫一家の襲撃を受ければ一溜りもない偲央たちは…、この場をやり過ごすしかない…。
仲間が何人か殺されても。生き残った力ない子達は、こうでもしないと守っていけない。
『我慢してここまで生きて来た、奴らに剣を向けないでくれ桓騎。』
泣きながらそう語る偲央。
剣から手を放す桓騎ですが…、
ここで―、
帰ろうとしていた狼甫一家が、なにやら思い出したように振り返ります。
『帰ったらどうだってトキの偲央のあの目―、何かムカつかなかったかお前ら。』
狼甫一家もういいよ。
お前らバカのクセに、余計な事思い出さないくていいよ。
三歩歩いたら記憶が消えるくらいのキャパしか、前頭葉の機能を有していないとかがお似合いだよテメ―ら。
しかし―、
偲央に仕置きが必要だと、そのまま寄ってくる狼甫一家。
今すぐ脱げ。
前にも何度もあっただろうが。
侮辱を何度も偲央に浴びせ、近づいてきます。
早くしねえと、全員の前で輪姦する。
そうでないなら、さらに若い幼女に相手をさせる。
偲央を含め、恐怖で縛り付けられた子供達は、恫喝だけで何もできません。
偲央『みんな、騒がなくていい…。』
衣央『お姉ちゃん!!』
狼甫一家『ハハハ、来た来た。』
桓騎『…オイ。』
偲央『大丈夫、いつも通りに少しの間、我慢するだけだ…。』
桓騎が彼女の後ろ姿に見たのは、震える手。
偲央を掴んで、小屋に引き込もうとする狼甫一家。
もう、他の子供達のことなど目に入っていません。
『おい。』
狼甫一家『あ?』
ドスッ!!
突如、狼甫一家の一人の目を貫いた匕首。
やったのは、桓騎です。
いや、マジで今回は、何も笑うトコロや茶化すトコロが無かったですね。
暫く以前からの神(作者)様、作戦とか戦術とか戦略を描かせてしまうと、もうかなりグダグダの展開ばかり描くんですが…、
なんか今回は、理不尽極まる底辺から立ち上がる主人公な桓騎になってて、初期の熱いキングダムが戻ってきた思いがします。
で―、
また休載だって??
いくら何でも最近、多すぎだろ!!
次にキングダム読めるの10月6日なってからかよ!?
桓騎に率いられた子供達の復讐が早く見てみたいんだよ!!
強いて言えば何だろう?
子供が盗賊をやっつける映画“ホームアローン”
中学生が大人たちを懲らしめる“僕らの7日間戦争”
それらのスーパー残虐ヴァージョンみたいなノリだろうか?
なんだかもの凄く楽しみだ。
ほら?
ハアッ、ハアッ(;´Д`)!?
想像してみましょうよ?
自分の嫌いな奴が、ものスゴく酷い目に遭うって楽しいですよねッ?
だからッ、お願いッ、原テンテエ(先生)??
原テェンテェェェエーーーーーッ(先生)!?
次のキングダムが早くみたいよォッ
子供達にィーッ、
狼甫一家がァァーッ、
ズッタズタの血祭りにされる次回が早く見てゑよォッツ!
早く次回が見てェッエエエエエエ江江江絵得恵ッ!!!!。
― キングダムネタバレそれ最新733話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。