(桓騎:作画引用元 原泰久先生 作 キングダム第734話)
実は現時点で期待していなかった、桓騎本人の正体について、なんと、召くんが思いがけなく那貴の期待通りの話をしてくれることになりました。
これまでの桓騎との出会いについて、話の語り手であった衣央さん的には、彼女らが桓騎と出会う以前の話については、『誰も知らない。』『あって桓騎本人にきいてみるのだな。』としか言ってくれなかったので…、
まあ確かに、衣央さんの言い方も尤もな事でもありますし、それは仕方なのないことかと思っていたのですが、なんとなんと、衣央さんよりも、なにやら桓騎の事に詳しいのが召くんという話になってきて、ややビックリ。
桓騎も、よっぽど召クンと気心が知れた仲だったのか?
それとも?
召クンの顔の皮を剥いだ変態領主のやったことが、それほどまでに桓騎の怒りに触れることだったのか?
改めて謎が深まるばかりです。
というか?
衣央さんの言い回しによって、桓騎の出自についての謎明かしについては、今しばらく先の話なのかとも思いこんでいただけに、それが思いのほか早く公開されるということは…、
桓騎の正体、そして、黒羊戦で那貴から語られた桓騎の持つ、“全てに対する怒り”についての伏線が早めに回収されることになり…、
そして、その結果として―、
桓騎の本作品での役割の終了を早める事に繋がり、もっと先かと思っていた桓騎の本編退場が、思ったより早く近づいてきているとも考えられないでしょうか??
うわ~。( ;∀;)
覚悟はしていましたが、いよいよお頭の退場が迫ってきていると考えるのは、ちょっと嫌ですね~。(汗)
まあ、最悪、退場となってもお頭なら呂不韋みたく、しれ~っと、何処かで図太く生きているとかありそうですし、まだ心配するのは早いかも。
とりあえず、コレから召クンが何を語るのか?
桓騎が何処からやってきて、何が彼を突き動かすのか?
先ずは、これらの観点から次回の予想を進めていきたいと思います。
キングダムネタバレ-桓騎はどこからやって来た?
突如現れ、大人たちと戦うために子供達を統率し戦う謎のヒーロー。
なんか、これって桓騎??
何か闇落ちしたピーターパンみたいに見えてきます。
ただし、桓騎自身について言えば、キングダムという漫画のキャラクターとは言え、流石に、何か童話の主人公みたく超常現象(桃から生まれる、空間から突然発生する等)から生まれて来たという設定なワケでもないハズです。
必ず出生には母親と父親がいて、偲央たちと出会うまでの13歳になるまで、誰かの保護下で生活してきたはずです。
でなんで、現状、見えている部分から考察を重ねて、桓騎がどこからやって来たのかについて、予想してみましょう。
まず桓騎。
登場時の身なりはそれなりに身ぎれいだったのですが、最初から口の利き方はものっそい悪いです。(笑)
上流階級の人間の口の利き方ではなさそうなのですが、これはどうなんでしょう?
いや?でもしかし、キングダムじゃあ、普通にガラの悪い貴族なんてザラにいるので、そこは大した要因ではないですかね?(苦笑)
第729話での13歳桓騎の初登場時からの桓騎の特徴を見ていると…、
・それなりに整った身なりをしていた。
・キレイな顔をしている。
・でも態度は上品ではなく、粗野である。
・誰かに襲われてケガをしていたように見える。
・偲央一家と合流後は、ほぼ即応で環境に適応している。
・桓騎単身で狼甫一家5人を無力化できるほど個人武力を有している。
・山中の資源を使って、即席で酒に混ぜて狼甫の一団を泥酔させる薬剤の調達(調合?)に成功している。
・狼甫一家の中の、子供の下僕に紛れるだけでなく、その後、狼甫一家の首脳を特定し、酒に薬物を混ぜることが出来て飲ませるまでの、社会的距離を詰める事に成功している。⇒コミュニケーション能力が高い。
だいたい、こんな所でしょうか?
ここから解読していくと、下記の様に桓騎の全体像を仮定することが出来ます。
▣桓騎が、身なりの上で、一定水準の経済的保護のある環境下に居た事が伺える。
▣明らかに喧嘩慣れしていることから、武術の鍛錬をしていただけではなく、これまでにも桓騎が複数を相手取った殺し合いは一度や二度でもない事が考えられる。
▣上記に付随して、武術の経験があるという事と、その武術を実戦で発揮する機会があるという事は完全に別モノ。
この点で、桓騎は経済的保護のある環境下居て、尚且つ、武術のスキルが付与される環境下に居たとしても、上流階級の子弟のように、身の安全を保障された身分では無かったことまでが推察可能。
▣従順さが無く、粗野な態度は、周囲の大人を信用していないことの現れ。
▣本人のスキルとして、環境に順応するスピードが尋常ではなく、同時に、キレイな顔は、初見で、リーダーであった偲央の心を掴む効力をもっている。
▣山野から、薬材の原材料を調達し組合せる知識と技術を習得している。
▣敵集団の中で、潜伏行動ができる立ち振る舞い、コミュニケーションスキルを習得している。
ここから考えられる桓騎の正体とは一体何か・・・?
強いて言えば何でしょう?
なんか、羌瘣たちのような“暗殺者や隠密行動のスペシャリスト”みたいな属性が重なってきているように見えてきます。
例えば、相高いいレベルで“スパイ教育を受けた子供”とか、仮定づけることができませんかね??
その管理もとが秦なのか他の六国なのか?
または、羌瘣はじめとする蚩尤の集団ように、もしからしたら国以外の集団なのかも絞り込めませんが…、
少なくとも、普通の子供ではなかったのは確実です。
そして―、
桓騎は管理元から始末される間際、脱走に成功し、偲央と出会うこととなった。
または、不要と見做され遺棄された。
といったような予想を何とか、絞り出すことまでできました。
ただし―、
桓騎が盗賊団として活躍していたのが、秦の南方の山地ということなので、恐らく偲央や狼甫一家の所在していた場所も、その付近と捉えることが可能です。
でなんで、桓騎を上記の様に“スパイ教育を受けた子供”と仮定しても、そんな高等教育を受けた奴が、なんで秦や他国の中枢とも関係の無い片田舎に居るんだよ?という疑問がぬぐい切れないので、状況設定としてこの予想は穴が大きい…。
地理的にみて桓騎自身の出現地が、秦か?その南方地方であれば、楚ということまで、一応は想定できますが、ヤハリこれだけでは決定的な水準で、桓騎の正体を決定づけることは難しいです。
キングダムネタバレ-桓騎の怒り
で、なんとか前項目で、桓騎の出自についていろいろ考えてみたのですが、より本質的で重要な部分が、那貴や召クンも語ってくれている桓騎の“怒り”の部分についてです。
勿論、これここまで話を何年も引っ張っておいて、『お母さんに置き去りにされた!』とか、とにかくなんか“自分が酷い目にあったから世の中に怒っている系”の話だったら、かなり白けるので、期待だけでなく、否応にも心配になってくるんですよ。
キングダムの古参読者的には、大概の辛酸なんて、第72話のヒョウ公様の『下らん負け犬の感傷』で一蹴されて終わりだからです。
ましてや桓騎は武将なんだから。
人生のドン底をフォローするような話も、紫夏さんや、万極あたりでの話で、けっこうお腹いっぱいのような気がする…、
比較的、最近の話でも、羌礼と羌識の“祭”の話でも、羌識には悪いけど『自由に生きている羌瘣を見て、まだ、掟とか言ってんのコイツ等!ババア共皆殺しにすれば良かったんや!!』とか思ったくらいなのに…。
何より、いち読者的としてもですよ?
連載登場から一貫して、いつも自身に溢れていた桓騎に対して…、
『あー、桓騎にはそんなつらい過去があったから、残酷なことをしたりしてたんだ~。誰にも頼れなくて、愛情を受けて育ってこなかったから、孤独だったんだよね~。可哀そう~。』見たいな同情でもって、今後、桓騎を応援するのも絶対に違う…。
そ~いった路線だけは流石に回避してくれ原先生。とか思っちゃうワケなんですよ。
でなんで―、
“桓騎の怒り”っつても、もっとこう、なんつーか、せめて多少でも建設的な方向に向かう“怒り”なのではないかと、個人的には予想するんですよ。
もう少し整理すると、本質を鑑みれば“怒り”は桓騎が行動する上での“切っ掛け”とか“原因”であって…、
桓騎自身の行動の“目的”ではないと思うんですよ。
例えば、“弱者を生み出す世界に怒り“は抱くけど、その結果、“はみ出し者達の居場所”を作るために、桓騎は頭目をやっているとかいったふうに…。
もーしかしたら、雷土が最後になにか気づきかけていたのは、この点なのではないかとも予想したり。
『ああ、俺らはクソヤロウ共で、その頭の桓騎は一番のクソヤロウで最高の男だ!掃き溜めから俺たちを引き上げたアイツは今もまだ乾き続けて、お前らを…、』
雷土『…!…あれ?何か…少し、お頭のことが分かったような…、いや、違うかな…、ハハ…、クソ、ああ、もう一回だけ、お頭としゃべりたかったな―。』(参照:第686話)
あー、だめだ。
羌識の事だけじゃなくて、雷土の事も思い出すと、辛くなってきた…。
ちょっと今日はもう寒いんで、一人でしんみり熱燗で飲みながら、キングダム読み返しをしてみたくなってきた。
― キングダムネタバレそれ最新735話 以上 ―
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。