( ヤッパリ昂クン 作画引用元 原泰久先生 作 キングダム )
無血開城ではあった新鄭ですが…、
どうやら今回は、韓の降伏を受け入れられない王族だの貴族だのが、城壁から身投げを実行して、それを目の当たりにした寧公主を錯乱にまで追い込みます。
同時に、洛亜完軍討伐に録嗚未軍が出陣。
ほどなくして、寧公主の耳にも、蘭城に移動した洛亜完軍が全滅したとの報告がなされ、韓陥落後に発生した数々の事実が、相当な勢いで寧公主の精神を抉ります。
もう、せめて事が落ち着くまで、寝込んでくれていたほうが、心身の為でもあったように思うのですが、戦後処理を務めなくてはならぬ者達にであっては、そのようなワケにはいかんのでしょう。
寧公主だけでなく、韓王の心身も気になります。
もしや…、
神(作者)様が、変態性癖老害宰相を、夏候龍と共に始末せずに、あのまま生かして置いていたのは、こういった事態を想定しての事だったのかもしれません。
如何なる精神的ストレスに身をさらされても、数々の変態性癖プレイを網羅した張宰相であれば…、
張宰相『今日は熟女w、明日はスカトロww、明後日はメス山羊とwww』
…とイったように。
ありとあらゆるストレスを、あらゆる性癖によって相殺して、混乱に満ちた韓の戦後処理業務を、実は、あらゆる分野で粛々とこなしているに違いありません。
一応は、国が滅んだわけですから、こんなの、並大抵の精神の構造を持った者でなければ、秦の引継ぎ官僚軍団が到着するまで、統治業務が持ちますまいて…。
なるほど…、それで理由で生き残ったのか、張宰相。
秦軍と韓、双方共に…。
しかし―、
ご安心を、諸兄。
この悲しみと安堵のカオスに塗れた、新鄭の都を、今回、たった二人の男が各主要人物たちの精神的支柱として機能すべく、勃ち上がってくれました。
騰と昂クンです。
ではでは、今回も本編を振り返っていきたいと思います。
キングダムネタバレ:新鄭陥落の速報
新鄭陥落。
その知らせは中華全土を駆け巡ります。
急報は、まず、魏と趙の韓援軍を要撃すべく奮戦していた、王賁と蒙恬の下に届けられ、同じく、敵として奮戦していた、呉鳳明、ガイモウさん、舜水樹らにも届けられます。
李牧さんと呉鳳明にとってみれば、秦軍が接近した途端、たった一日で新鄭が陥落するとは、完全に計算外だったようで、目的を失った趙魏の援軍は、ほどなくして本国に撤収します。
え??
新鄭降伏が想定外??
いやいや、李牧さんに鳳明さん??
アナタ達、韓が最弱国で、その上に、アナタ達が援軍を派遣すると決めたタイミングは、韓が全力を賭けた英呈平原戦の負けが決まってからの行軍だった訳じゃないですか??
普段から、趙と魏の援軍を頼みにして生きながらえて来た韓が、今回は何故か突然援軍も無く、自国とっての単独全力会戦が、一瞬で敗北に終わったのですから…、
こんなの普通に考えて、降伏する方が当たり前の状態なんですけどね??
新鄭が降伏した一番の原因は…、
韓軍本軍がベストコレクションであったうちに、英呈平原で予定調和して趙と韓が秦韓戦争に乱入していたら、余裕で秦軍ぶっ潰せたのに、其れをやらなかった李牧さんと呉鳳明さんであると言い切っても過言ではありません。
それそうとは思わず、計算外と云い切ってしまうほどの李牧さんと呉鳳明さんのアタマの中が、マジに楽観的というか、ノンビリ屋というか、言葉は悪いですがバカと言いますか…、
李牧さんに至っては、来年の229年は、アンタ、死んでしまう年なんですよ?大丈夫ですか??と、めちゃクチャ心配になってきます。
で、韓降伏の報せは、時を置かずして、その他の列国の首脳にも伝わります。
その知らせは、当然、秦の現同盟相手である斉王にも伝わり…、
斉王 王建王は、降伏を決断した韓王の心情に思いを寄せます。
斉王 王建王『降伏の決断も思いが、これからも重い。韓王家の者達の心が、潰されねばよいがの…。』
ほどなくして、その不安は的中していきます。
キングダムネタバレ:新鄭内の秦軍の様子
で、実際の新鄭の様子はどうなのでしょう?
なんか…、
王宮内では、韓王と騰が並座して、二人の前に摂政として張宰相が口上を述べたりして、普通に仕事が進んでいます。
やはり、咸陽から高官が送られてくるまでの間、南陽と同じやり方で、騰は新鄭を治める心算の様です。
韓王も一度は脱冠はしたものの、今はもとに戻した状態で、韓の貴族達の地位もそのままの様です。
王宮だけでなく、飛信隊が警らをおこなう城下も静かな状態が維持されています。
無血開城を成したことと、洛亜完が危険分子を一手に城外退去に持っていってくれたことが大きいです。
しかも、洛亜完。
河了貂が掴んだ情報によると、一度は反逆して蘭城に入城したものの、決死戦までは覚悟を決めることができなかった、兵士を去らせて、蘭城兵力を減らすまでの事をしてくれていることが分かっています。
昂クン『え?じゃあ、洛亜完は新鄭の後の事の為に…、まさか、そんな??』
李信『…。』
沈鬱な顔をして、何も語らぬ李信。
その飛信隊の横を、録嗚未軍が出陣していきます。
李信『ん、何だ??』
河了貂『録嗚未軍だ、まさにその蘭城の洛亜完残党軍を殲滅しに出るところだ。』
ヌオオ…、
もう、いっそ洛亜完。。
合戦が始まったら、テキトーに戦うふりして、逃げてくれたら良いのに。。
どこか遠い国で、戦の事など忘れて、普通に男として暮らしてくれてもよい。
渕さん『ところで…、降伏を決定したのは韓の姫だったという噂が流れているのですが、本当ですか??』
話題を変えてくれた渕さん。
どうやら、降伏の真相まで、現場に情報が伝わって来ているようです。
当初、降伏は朝廷の正式決定ではなく、王と公守の独断決行であったこと。
そのおかげで、互いに流血なく今の静かな状況が守られていること。
李信『独断で国を滅亡させるなんて、そんな簡単な事じゃねーだろ。。』
李信や河了貂の話しで、状況に理解がようやく追いついた羌瘣。
羌瘣『そういうことだったのか。血が流れていないのに城内の空気が色んな感情で入り乱れていて、大きな“歪み”を感じる。』
羌礼『ワシもじゃ。』
えーーーっと?
なんか、完全にニュータイプみたいになってますね。
この二人。(笑)
それでいて、しかも、一国単位の規模の、人々の負の感情にそれほど呑まれていないあたり、もしかしたら、ジュドーみたく極めて図太いニュータイプの様にも見えてきます。
しかしながら、普通の人間である河了貂も、ある程度、状況を詳しく知るだけに、微妙な均衡の上に成り立つ今の新鄭の空気を、極めて不安定なものであることを察しています。
咸陽からの統治専門団が到着するまで保てるかどうか??
流血が流れぬ様に、皆が必死で努力してはいる。
しかし、それだけに心労の上で、苦しくて歪む。
羌瘣『その歪は、どこかに…。』
ドォン!!
尾平『な、なんだ! 今の音は!?』
羌瘣『どこかにじゃない、誰かに。だよ、瘣姉。』
何かの圧を感じ取る、羌礼。
一同の緊張感に様子を見て取る李信。
羌礼の手を、最強の雄、昂クンがそっと握ります。
これは間違いなく、羌礼から昂クンへの合体要請で在ることは、全読者の衆目にも明らかでしょう。
その翌日―。
今まで気絶していた寧公主が、ようやく目覚めました。
気絶から3日後。
そして、そんな起き抜けに、彼女はとんでもないモノを目の当たりにします。
侍女の報告を聞きながら…、
寧公主『そうですか…、民の血が流れていないなら、少し安心…、ん??』
ふと、隣の楼閣に目をやる寧公主。
楼閣には、四人。
次の瞬間、、全員が身投げを実行。
寧公主『あああああああああああ!!』
侍女『み、見てはいけません!!』
寧公主『なんですか、今のは!?もしかして他にも??』
降伏を受け止められない、貴族が少数ながら、自殺を実行する者がいる。
その事実を、過呼吸ながら寧公主を苦しめます。
寧公主『…洛亜完将軍とその軍は??』
侍女『(汗)…、昨日、蘭城の外で討伐軍と戦闘になり…、ぜ、全滅したと…。』
寧公主『ぜ、全滅?』
それ以降—、
毎夜、毎夜…。
???『全部、お前のせいだ。』
何かの声が、寧公主を苦しめます。
このままでは、精神的に寧公主が危険です。
ある朝、放心のまま起きぬけた寧公主。
身なりを整え、高い橋梁に身を乗り出す、寧公主…。
い、いかん!!
だが、そこに。
騰『寧姫。』
ヨカッタ、止めたのは騰です。
しかし、何故、寧公主がココに居るのを??
これは、来週…??
合っ…
- ネタバレ最新841話 以上 -
次回もこの先の展開について、キングダムネタバレ予想をすすめていきたいと思います。
皆さんの予想やコメントもいただけると嬉しいです。どうぞお気軽に。