2026年7月16日発売の
週刊ヤングジャンプ33号に掲載されている、
『キングダム』第882話の
ネタバレ&感想になります。
李信が蒙恬達との合流を果たした頃、
尾平は昂達と共に奮戦していました。
昂クンから、田有達が脱出しようと人を集めているとの報告を受け、尾平達もこの死地から脱出するために動き始めます。
どうやら、尾平たちが居るために、昂クンと彼の特別百人隊は、実力を抑えながら戦わないといけたいため、非常に苦戦しているようです。
こんな味方の接近している、場所で、昂クンが硬質化させた巨大チンコを武器に振り回そうものなら、巻き添えで、尾平たちの百人隊はひとたまりもありません。
一方、周囲の飛信隊を率いる田有と合流を果たした陸仙は、改めて状況を伝えます。
自分達と合流したからといって、助かったわけではない。
むしろ、厳しいのはここからだと。
窮地に陥っている飛信隊と、救援に駆け付けた楽華軍が各所で合流を果たしていく中、李牧さんは各将へ伝達を出します。
飛信隊と楽華軍をまとめて包囲し、
とどめを刺せと。
田永と合流を果たし、共に奮戦していた愛閃は、趙軍の第二陣が動き始めたことに気付きます。
そして、飛信隊の面々に対して、ここからがさらに厳しくなると声をかけました。
腹立たしいことではあるものの、あの第二波こそが趙軍の主力部隊なのだと。
馬呈や骨珉伯、馬風慈達、
趙軍の主だった将軍が率いる第二陣です。
その動きを見た蒙恬は、口には出さないものの、
さすがに厳しそうだな……。
そう考えていました。
それは信達も同様でした。
曹空が、
「最後まで……戦る系ですか?」
と口にします。
蒙恬が、
「どうなの……信?」
と尋ねると、信は、
「ったり前だっ!」
と叫びながら、敵に矛を振り下ろします。
その姿を見た蒙恬もまた、
「信に続け!」
と声を上げました。
一方その頃、信から少し離れた場所で奮戦していた渕のもとにも報告が届きます。
わずかではあるものの、楽華軍が救援に来た模様であること。
そこから飛信隊の何隊かも外へ出て、趙軍の海をかき分けながら脱出を図っているという報告でした。
しかし、それは渕達のいる場所の近くではありませんでした。
隊員の中には、
「では……我々は……」
と、意気消沈する者もいました。
しかし、渕は報告を上げた隊員に尋ねます。
「信殿は、その脱出組に入っているのか!?」
渕の言葉を受けた隊員は、自分に分かる範囲で報告します。
姿までは確認できていないものの、場所から考えれば、隊長もあの中にいると思われると。
それを聞いた渕は、
「そうか……。信殿は脱出しようと抗えているのだな……」
と口にします。
そして、自分達が今やるべきことを理解し、声を上げました。
「よし、ならばここで我々は最後まで戦い、敵を一人でも多くここに引き受けるぞ」
「ここで倒れても、信が生きて脱出できれば本望だ」
「飛信隊は……死なぬぞォ!」
そんな渕の檄を受けた隊員達は、渕と同じ心境に至ったのか、喚声を上げて応えます。
めっちゃ心配ですが、、まあ、多分大丈夫でしょう、渕さんたち。
飛信隊結成時の、対フウキ戦でも渕さん同じような作戦やって生き残ってましたし。(汗)
そして、それは別の場所で報告を受けた沛浪達も同様でした。
趙軍による第二波に対し、信達は奮戦を続けていました。
しかし、次第に限界を迎えつつあります。
戦場を俯瞰していた琉安は、笑みを浮かべながら、
「終わるな」
と口にします。
しかし、その瞬間でした。
背後から鳴り響く軍の音に、琉安が気付きます。
そして、李牧さんのもとにも、背後から急報が届きました。
楽華軍とは違う道から、左後方へ敵軍が近付いている。
恐らく、あれは元韓軍の軍団であると。
李牧さんにとっても予想外の事態だったのか、驚きの表情を見せます。
その頃、元韓軍を率いる洛亜章とヨコヨコのもとへ、前線を偵察していた兵から報告が入ります。
「報告――前方、邯鄲有り」
「趙軍の圧倒的包囲を受け、飛信隊が窮地」
「趙軍は、ゆうに我々の十倍はいます」
報告を受けた洛亜章は、作戦を練っている猶予はないと判断します。
そして、ヨコヨコと共に馬を止めることなく、そのまま突撃を開始しました。
「奇襲にかける」
「包囲する趙軍の背を急襲し、飛信隊を脱出させる!」
突然戦場に響いた喚声に、信達も驚きます。
蒙恬から報告を求められた中敬は、敵軍の後方へ目を向け、声を上げました。
「前方奥にて……乱戦……!」
「秦の旗……そして、あれは“洛”の旗!?」
その報告を聞いた羌礼は、
「それは……元韓軍の軍勢じゃ」
と口を開きます。
羌瘣もまた、
「洛亜章……」
と、その名を呟きました。
さらに、一際大きな男が見えるとの声が上がります。
信達も、それがヨコヨコであると理解し、驚きながらそちらへ目を向けました。
背後から突撃してきた元韓軍の強さに、李牧さんの側近達も驚きます。
念のため、本陣を固めた方がよいのではないかと提言する中、李牧さんは驚きの表情を顔に張り付けたまま考えます。
この死地に楽華軍の蒙恬が飛び込んでくる可能性については、頭の片隅にはあった。
それは、若き日からの信と蒙恬の関係性を知っているからです。
しかし、併合されたとはいえ、去年まで国を滅ぼされまいと秦軍と殺し合っていた元韓の軍勢が、秦軍を助けるため、なぜ命を投げ打ってまでこの戦場へ入ってくるのか。
理解ができない。
そう考えた瞬間、李牧さんはあることに思い至ります。
いや、ひょっとしてこれは、秦軍だからではない。
飛信隊だからなのか。
南陽の懐柔に飛信隊が一役買ったという報告もありました。
新鄭を落とし、韓を滅ぼした後、韓の残兵達と共に練兵したのも飛信隊です。
いや、飛信隊というよりも――。
李信だからなのか。
皆が李信を助けるために、命を懸ける。
「李信――あなたはひょっとしたら、本当に稀代の天下の……」
李牧さんがそんなことを考えていた頃、信は敵軍を抜けてきたヨコヨコの名を呼びます。
李信が、李牧さんの予想を超えるとか、、、。
これ、李牧さん毎回、そんなことばかり言ってませんか??
すると、ヨコヨコは信に告げました。
「そのまま行け。引き受ける!」
羌瘣から名を呼ばれた洛亜章は、
「ご無事で何より」
と返します。
そして、大きな声を上げました。
「とにかく脱出を」
「飛信隊、あなた達はここで死んではいけない!」
元韓軍である二人の言葉を受けた信達は、ついに趙軍の包囲を脱することに成功します。
果たして、このまま無事に戦場から脱出することができるのでしょうか。
感想・考察ポイント① 洛亜完の遺児・洛亜章と、傍らに立つヨコヨコが激熱です
今回、何よりも熱かったのは、洛亜完の遺児である洛亜章が、側近のヨコヨコを傍らに従えたまま、飛信隊救出のために突撃してきた場面です。
韓が滅ぼされる前、洛亜章とヨコヨコは、当然ながら秦軍の敵として戦っていました。
それが今では、趙軍の大包囲によって壊滅寸前に追い込まれた飛信隊を助けるため、自ら死地へと飛び込んできています。
しかも、洛亜章一人ではありません。
その傍らには、父・洛亜完の時代から韓軍を支えてきたヨコヨコがいます。
この構図が、とにかく激熱でした。
洛亜完は韓を守る将軍として秦軍と戦い、その志を継ぐ洛亜章もまた、韓の将として戦場に立っていました。
その洛亜章が、亡国となった後もヨコヨコと共に軍を率い、今度は秦軍の一員として李信を救うために突撃する。
単なる援軍の登場ではありません。
韓という国の敗北、洛亜完の死、洛亜章への継承、そして秦による韓併合後の流れが、すべてこの突撃へとつながっています。
特にヨコヨコの存在が大きいです。
洛亜章にとってヨコヨコは、単なる戦力や側近ではないでしょう。
父・洛亜完の時代を知り、韓という国が存在していた頃から共に戦ってきた、生きた証人のような存在です。
そのヨコヨコが洛亜章の傍らに立ち、何の迷いもなく趙軍の包囲へ突っ込んでいく。
そこには、滅ぼされた国の将兵が仕方なく秦に従っているという雰囲気はありません。
むしろ、洛亜章とヨコヨコは、自分達の意思で飛信隊を救う道を選んでいます。
だからこそ、今回の突撃には重みがあります。
去年まで殺し合っていた相手を助けるため、趙軍が十倍以上いる死地へ迷わず飛び込む。
普通に考えれば、そこまで命を懸ける義理はありません。
それでも洛亜章達は来ました。
これは、秦への服従ではなく、李信と飛信隊に対する信頼によって動いた軍勢と見るべきでしょう。
そして、ヨコヨコが信へ向かって放った、
「そのまま行け。引き受ける!」
という言葉も非常に熱いです。
ヨコヨコは多くを語りません。
しかし、この一言だけで、自分達が何のために来たのかを完全に示しています。
自分達が趙軍を引き受ける。
だから、李信達は生きろ。
かつて敵だったヨコヨコが、飛信隊の命をつなぐために殿を引き受ける。
これほど熱い関係性の変化はありません。
洛亜章もまた、
「飛信隊、あなた達はここで死んではいけない!」
と声を上げています。
これは、単に秦軍の重要戦力を失ってはいけないという軍事的判断だけではないでしょう。
韓攻略戦から南陽、新鄭陥落後の練兵までを通じて、洛亜章達も李信という人間を見てきたはずです。
だからこそ、飛信隊はここで終わるべき軍ではない。
李信は、ここで死んではいけない人間である。
そのように洛亜章自身が判断したからこそ、この危険な救援に踏み切ったのだと思います。
今回の洛亜章とヨコヨコの登場は、単なるサプライズ援軍ではありません。
洛亜完から洛亜章へ。
韓軍から元韓軍へ。
敵から味方へ。
これまで積み重ねられてきた韓編の物語が、一気に回収された場面でした。
父の志と韓軍の誇りを受け継いだ洛亜章。
その傍らに、変わらず立ち続けるヨコヨコ。
この二人が並んで趙軍へ突撃する姿は、今回の第882話における最大級の見せ場だったと言ってよいでしょう。
感想・考察ポイント② 昂君とヨコヨコが合流すれば、渕さん達の死亡フラグもへし折れるのではないでしょうか??
そして、その鍵を握るのが、昂クンとヨコヨコではないでしょうか。
今回、ヨコヨコは信達を先へ行かせ、自分達が趙軍を引き受けると宣言しました。
つまり、ヨコヨコ達はそのまま趙軍の後方に残り、包囲網の内側に取り残された飛信隊を援護する形になります。
そして、その後方には昂クンがいます。
昂クンと、その弟子であるヨコヨコ。
この師弟が戦場で合流すれば、一体どうなってしまうのでしょうか??
ヨコヨコは、韓軍の中でも異様な存在感を放っていた怪力の巨漢です。
しかし、そのヨコヨコすら弟子に従える昂クンは、もはや常識の範囲では測れません。
包囲の内側では師匠の昂クンが暴れ、外側からは弟子のヨコヨコが突撃してくる。
恐らく、彼ら抑えに回るのは、、
趙軍二大童貞のフ貞&バ貞になるでしょう。
お、終わった。
全部、終わった、、、。
折角の李牧さんの飛信隊と楽華軍への両軍も、今回、原先生が後方にバテイを配置してしまったものですから、圧倒的な二重雄力包囲で、完全に無効化されてしまいました。
趙軍からすれば、前後から師弟二人の怪物に挟まれることになります。
しかも、ヨコヨコが昂クンのもとへ合力する展開になれば、それは単なる救援ではありません。
弟子が師匠の危機を察知し、趙軍の大軍をかき分けて駆け付けることになります。
そのまま昂クンとヨコヨコが並び立ち、取り残された尾平達や田有達、さらには渕さん達のもとまで突破口を広げていく。
この流れであれば、渕さん達に立った死亡フラグも、見事にへし折ることができるのではないでしょうか。