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キングダム 最新 第883話 ネタバレ&感想 三軍の敗北と姚賈の暗躍

投稿日:

2026年7月23日発売の

週刊ヤングジャンプ34号に掲載されている

キングダム第883話の

ネタバレ&感想になります。

 

信や蒙恬らが趙軍の包囲を突破した一方で、

愛閃や陸仙隊もまた、救援に入った飛信隊の面々と共に包囲を脱出していました。

尾平も昂クンも無事のようですね。

しかしその一方で、

隊長である信を逃がすために奮戦していた渕さんや沛狼たちは、

依然として趙軍の包囲の中へ取り残されてしまいます。

それでも渕さんは、

隊長たちが包囲を突破し無事に脱出したとの報せを聞くと、

飛信隊の矜持を見せるべく武器を構えました。

そして、それは沛狼も同じでした。

共に残ってくれた飛信隊の仲間たちと最後まで戦う覚悟を決め、

「……じゃあ思い残すことはない。最後まで……行くぞ、てめェら」

と覚悟を示します。

---

そんな彼らを後にし、

包囲を脱出していく中で、

河了貂はうつむいていた顔を上げ、

大きな声で叫びます。

「旗を掲げて……!

飛信隊の旗を精一杯高く掲げて!」

敵を呼び寄せる目印になると躊躇する兵もいましたが、

信は

「いいから貂の言う通りにしろ」

と命じます。

飛信隊の旗が高々と掲げられる中、

河了貂は涙を流しながら、

包囲の中に残された飛信隊へ向かって叫びました。

「聞けっ!取り残される飛信隊の兵士達!

隊長の信は脱出した!

繰り返す!

隊長の李信将軍は脱出したァ!!」

その声を聞いた飛信隊の兵士たちは、

隊長が生き延びたことを知り、

歓喜の声を上げます。

しかし河了貂は、

さらに続けて叫びます。

「だからこれ以上の抵抗は不要!

く……くやしいけど……

みんな……

武器を捨てて投降しろ!

絶対……

助けに戻る……

絶対助けに戻るから……

それまで何が何でも生を拾え!

何が何でも生を……!」

---

その言葉を聞いた渕さんたちは、

しばらく呆然と立ち尽くします。

一方の李牧さんは、

何も語ることなく、

ただ静かに目を閉じていました。

そんな中、

傅抵が鼻を鳴らしながら口を開きます。

「李牧様の性格を知っているから、投降を促してんだな、飛信隊軍師。

……だけど、それで本当に救われると思ってんなら甘すぎだろ。

そんなもんは殺し合いの現場次第……」

これは驚きました。

いや~、フテイ、私の予想に反して、いきのこってましたね。

昂クンの棒キャノンの餌食になっていなかったようです。

冒頭、陸仙たちに先導されて、昂クンが脱出したから、彼とエンカウントせずに済んだのが、命びろいする結果につながったようです。

陸仙に感謝するんだぞ、フテイ。

河了貂の言葉を受け、

取り残された飛信隊の兵士たちは、

次々と武器を下ろし、

投降する意思を示します。

しかし、

その中には

「散々殺しておいて今さら何を言っている」

と激昂した趙兵によって、

投降すら認められず、

その場で惨殺される者もいました。

---

副長である渕さんは、

河了貂の命令に従い、

隊員たちへ武器を捨てて下馬するよう命じます。

そして、

趙軍へ向かって静かに声をかけました。

「そちらの将校はおられるか。

私は飛信隊副将・五千将の渕です。

ここまで貴軍の血を流しておいて、

助けていただきたいとは虫の良い話であることは重々承知しております。

ですが、どうか私の首を斬るだけで、

他の者たちは捕虜として扱っていただけないでしょうか。」

---

趙軍の将校と思われる男は、

「よかろう」

と応じ、

渕さんへ跪くよう命じます。

「貴様の首を斬り落として、

果たして我らの溜飲が下がるのか試してやろう。」

渕さんは素直に跪き、

最後まで仲間だけは助けてほしいと願います。

しかし、

相手の将校には、

そのつもりなどありませんでした。

「貴様の後、

すぐ皆殺しにしてやる」

そう言って剣を振り下ろそうとした、その瞬間。

「待て!」

その場へ声を響かせたのは、

公孫龍でした。

「勝手な真似をするな。

李牧様の下知が下るまで待て。」

上官である公孫龍の命令には逆らえず、

将校は剣を収め、

渕さんたちは拘束されることになります。

---

一方その頃、

趙忽の元にも、

李牧さんからの命令が届いていました。

「投降した敵は傷つけず、

捕虜にせよ。」

それを聞いた兵たちは不満そうな表情を浮かべます。

しかし趙忽は、

「やれやれ。

お優しいことだ」

と呆れたように笑いました。

そして、

鼻で笑うように続けます。

「だが……

遅かったな。

李牧様の命令が届く前に、

我らは片付けてしまっていた。」

その意味を理解した兵たちは、

暗い笑みを浮かべます。

そして趙忽は、

冷酷に命じました。

「殺せ。

この趙忽軍へ投降してきた飛信隊は、

皆殺しにせよ。」

---

河了貂の命令に従い、

投降した飛信隊。

しかし、

その運命は二つに分かれます。

その場で虐殺される者。

捕虜として生き残る者。

それぞれ異なる結末を迎えることとなりました。

こうして邯鄲の戦場から、

飛信隊の残存戦力は事実上消失。

脱出に成功した信たちも、

激しい追撃を受け続け、

その数を減らしていきます。

つまり、

楽華軍・飛信隊・羌瘣軍による

第二防衛線突破からの王都邯鄲急襲は、

ここに失敗という結果に終わったのでした。

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戦いの終結を告げる鐘が鳴り響き、

王都邯鄲では歓喜の声が上がります。

趙王・遷も、

秦軍を退けたことを理解すると、

「おのれ李牧さん、

焦らせおって」

と舌打ちしながらも笑みを浮かべ、

側近へ命じます。

「直々に説教してやる。

奴を本殿へ呼び出せ。

酒宴を開くぞ。」

---

その頃、

王都では

「李牧さん万歳!」

という歓声が響き渡っていました。

しかし、

その歓声を静かに見つめていたのが姚賈です。

姚賈は、

民衆へ紛れ込ませていた配下へ、

静かに合図を送ります。

すると一人の男が、

「李牧王万歳!」

と叫びました。

それに続くように、

あらかじめ潜ませていた配下たちが、

次々と

「李牧王万歳!」

と声を上げます。

初めは戸惑っていた王都の民も、

次第にその熱狂へ飲み込まれ、

いつしか大勢の民が

「李牧王万歳!」

と叫び始めます。

王都全体を包む熱狂を巧みに利用し、

「李牧王」という言葉を民衆へ浸透させた姚賈。

その様子を確認すると、

姚賈は静かに民衆へ背を向け、

腕を組んだまま、

ただその場へ佇んでいました。

ちなみにこの後の、飛信隊の脱出については、

昂クンがカイネの近くを通るときに、白棒を使えば、完全に安全圏を確保することができるでしょう。

目の前で、イキまくったカイネに、李牧さんは雄のプライドをズタズタにされて、全軍機能停止になるためです。

感想・考察① 「李牧王」──いや、それ李牧さんにとって危険すぎませんか?姚賈の離間策がついに始まる。

今回、個人的に最も気になったのは戦闘そのものではなく、ラストの姚賈の動きです。

王都邯鄲では第二防衛線を守り切ったことで、市民たちは歓喜に包まれていました。

そこへ姚賈が、あらかじめ民衆へ潜り込ませていた配下へ合図を送り、

「李牧王万歳!」

と叫ばせます。

最初は戸惑っていた民衆も、熱狂に飲み込まれ、

次第に「李牧王」という言葉が王都中へ広がっていきました。


いや、これ……

李牧さんにとって危険すぎませんか?

普通に考えれば英雄扱いです。

しかし相手は、あの趙王・遷。

忠臣を信用するような人物ではありません。

むしろ、自分以外が民衆から支持を集めること自体を極端に嫌う王です。

そこへ「李牧王」という言葉。

これはもはや、

「王より李牧さんこそ王に相応しい」

という意味にも聞こえてしまいます。

王の耳に入れば、どう考えても面白いはずがありません。


さらに恐ろしいのは、そのタイミングです。

ちょうど邯鄲防衛に成功し、

李牧さんの評価が史上最高レベルまで高まった瞬間を狙っています。

戦いに負けていたなら、この言葉は広まりません。

逆に勝利直後だからこそ、市民の熱狂を利用できる。

姚賈は、その空気すら計算に入れていたようにも見えます。

あまりにも出来過ぎたタイミングです。


もちろん、民衆が自然発生的に「李牧王」と叫び始めたのであれば話は別です。

しかし今回は違います。

原作でも姚賈が配下へ合図を送り、意図的に最初の声を作らせています。

つまりこれは偶然ではなく、明確な情報工作です。

少数の人間が最初に声を上げ、

周囲を巻き込み、

あたかも民意であるかのような空気を形成する。

現代で言えば、世論操作や情報戦そのものと言えるでしょう。


そして、この策略が本当に恐ろしいのは、

李牧さん本人には一切責任がないことです。

李牧さんは何も命じていません。

むしろ、本人はそんなことを最も嫌う人物でしょう。

それでも、一度「李牧王」という言葉が王都中へ広がってしまえば、

趙王・遷から見れば、

「李牧は民心を利用して王位を狙っている」

と映る危険性があります。

これこそ姚賈の狙いだったのではないでしょうか。


以前から秦は、李牧さんと趙王との関係を悪化させるため、様々な離間工作を仕掛けてきました。

今回の「李牧王」という一言も、その延長線上にある可能性は十分考えられます。

王都を救った英雄という最高の評価が、そのまま王への疑念へ変わる。

英雄であればあるほど危険になる。

姚賈は、その人心の動きを巧みに利用したのでしょう。

次回以降、この「李牧王」という言葉を趙王・遷がどう受け止めるのか。

戦場以上に危険な宮廷での政争が、いよいよ本格的に動き始めるのかもしれません。

 

しかし、こんなん、

その気になれば、私が姚賈の配下だったら、悪ノリ全開ですよ。(笑)

最初は、

「李牧王万歳!」

くらいにしておきます。

周りが乗ってきたら、

「李牧大王万歳!!」

さらに勢いがつけば、

「いよっ!李牧大統領!!」

まだまだ止まりません。

「李牧皇帝陛下!!」

「いやいや、李牧銀河皇帝!!」

「全宇宙の帝王・李牧様ァ!!」

最後は、

「というか全王様!!」

くらいまで煽ってしまうでしょう(笑)。

もちろん冗談ですが、このくらい悪ノリして民衆を扇動すること自体が、姚賈の情報工作の恐ろしいところです。

最初は数人のヤジだったものが、群衆心理によって「あれが民意だ」という空気へ変わっていく。

現代でも、SNSやデモ、イベントなどで見られる「最初の数人が空気を作る」という現象とよく似ています。

だからこそ、「李牧王」というたった一言でも十分危険なのです。

趙王・遷の耳に届く頃には、

「王都では李牧さんを王と呼ぶ声があふれている」

という話だけが独り歩きするでしょう。

李牧さん本人は何一つ指示していないにもかかわらず、

"李牧さんは王位を狙っている"

という印象だけが形成されてしまう。

姚賈は戦場ではなく、人の心と噂を武器に戦う策士。

今回のラストは、その恐ろしさを改めて見せつけた場面だったと言えそうです。

主君、いつものブログの締めとして、少し読みやすく流れを整えました。ツッコミも残しています。


全体の感想

何とか李牧さんの包囲から脱出した飛信隊と楽華軍。

しかし、その代償はあまりにも大きなものでした。

渕副長らが包囲の中へ取り残される展開は、

前回からの流れを考えれば、ある程度予想はしていました。

あの絶望的な状況の中で、信たちが何とか包囲を突破できたのも、

最後まで踏みとどまってくれた渕さんや沛狼たちの奮戦があってこそだったと言えるでしょう。

その意味では、飛信隊という部隊の結束の強さが改めて描かれた回でもありました。

一方で、茫然自失となっていた河了貂が、

最後の最後になって李牧さんの性格を見抜き、

「投降して生き延びろ」と指示を出した場面だけは、軍師らしい見せ場だったと思います。

あの状況で、「生き残ること」を最優先に判断したのは間違いなく正解でした。

ただ……。

そこまで頭が回るなら、

そもそも飛信隊単独で邯鄲へ突っ込むなんて、絶対に止めてください(笑)。

李牧さんが待ち構えている王都へ、

わずか一万人余りで突撃する危険性くらい、

軍師なら真っ先に指摘していてもおかしくありません。

結果論とはいえ、

「頭を働かせるのが遅いよ!」

と思わずツッコミを入れたくなってしまいました。

とはいえ、今回で第二防衛線突破から王都急襲作戦は完全に失敗。

飛信隊・楽華軍・羌瘣軍の三軍はいずれも甚大な損害を受け、

物語は再び大きな転換点を迎えることになりそうです。

そしてラストでは、姚賈による「李牧王」という危険な離間工作も動き始めました。

こちらが今後の政局へどこまで影響を及ぼすのか。

戦場だけでなく、王都内部の権力闘争にも注目していきたいところです。


気になる次回ですが、次号は休載

続きは8月6日発売の週刊ヤングジャンプ掲載予定となっています。

……いや、原先生。

さすがにキングダムの映画公開期間とはいえ、

ここ最近、休載が多すぎませんか(笑)。

読者としては、この続きが気になって仕方ないところです。

8月6日の連載再開を楽しみに待ちたいと思います。

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