さて、今回はキングダム第885話の展開を予想していきたいと思います。
前回、第884話「残存戦力」では、李牧さんの包囲から辛うじて脱出した飛信隊、楽華軍、羌瘣軍の現状が明らかになりました。
邯鄲攻略は完全に失敗。
三軍はバラバラ。
羌瘣と羌礼は力を使い果たし、李信も仲間を大量に失ったことで茫然自失。
一見すれば、もう秦軍側には何も残っていないようにも見えます。
しかし、河了貂の口から、
楽華軍には後方に残した本軍。
羌瘣軍にも同じく後方に残存部隊。
さらに飛信隊にも、琳達が率いる負傷兵を中心とした部隊が残っていることが明らかになりました。
つまり、
軍そのものが完全消滅したわけではありません。
李信。
蒙恬。
羌瘣。
この三人さえ生きて残存戦力と合流できれば、軍としての再建は可能です。
しかし当然ながら、それを一番よく分かっているのが李牧さんです。
前回の蒙恬も指摘していましたが、李牧さんからすれば、三人が残存部隊と合流する前の今こそが最大の好機。
ここで李信、蒙恬、羌瘣を討ってしまえば、飛信隊、楽華軍、羌瘣軍は事実上終了。
しかも、それだけではありません。
三将を討った後、李牧さんは余った追撃軍を王翦軍や録嗚未軍など、他の秦軍との戦線へ転用できます。
そうなれば、秦軍全体が崩壊する可能性すら出てきます。
だからこそ李牧さんは、
絶対にここで三将を逃がしてはいけません。
ところが。
我々読者は知っています。
たぶん逃げます。(笑)
予想① 李牧さん本軍は飛信隊追撃に成功するのか?
まず、普通に戦力だけを比較してみましょう。
現在逃走している李信達は、もはやまともな「軍」と呼べる状態ではありません。
飛信隊、楽華軍、羌瘣軍の生存者が寄り集まっているだけ。
数百人規模でしょう。
対する李牧さん側。
これまでの描写を考えれば、動員可能な兵力は万単位。
場合によっては、本軍級を含めて十万規模の兵力を追撃に投入することすら可能でしょう。
十万単位の趙軍VS数百人規模の敗残兵。
いや。
これで逃げ切れる方がおかしいです。(笑)
しかも李信達の逃走経路には、李牧さん本軍だけがいるわけではありません。
周辺にはまだ趙軍が存在しています。
前から趙軍。
後ろから李牧さん。
味方はバラバラ。
羌瘣と羌礼は疲労困憊。
兵力も激減。
さらに、どこに味方の残存部隊がいるのかさえ完全には把握できていません。
ゲームだったら、
「詰みです。ロードしますか?」
と表示される状況でしょう。
ここまで李牧さんに下駄を履かせておいて、李信達を取り逃がしたら、
読者としては、
「なんで??」
でしかありません。(笑)
前回の記事でも書きましたが、洛亜章とヨコヨコが救援に来た程度では、本来なら誤差レベルの話です。
そもそもの兵力差が違い過ぎます。
では、李牧さんは勝つのか?
たぶん負けます。
なぜなら、
キングダムは漫画だからです。(笑)
李信には主人公補正があります。
そして李牧さんは歴史的に、この戦いに敗北することが決まっています。
したがって作者としては、
この絶望的な状況から李信達を生還させなければならない。
いや、そりゃ趙王がどれだけ馬鹿でも怒りますって。
これだけの軍勢を用意して、
李信達を邯鄲まで誘い込み、
包囲して、
軍を壊滅寸前まで追い込み、
さらに逃走経路まで趙軍で塞いで、
それでも李信、蒙恬、羌瘣を全員取り逃がしました。
となったら、
「お前、何やっとんねん。」
と言われても仕方ありません。
しかも少し前には、
「李牧王」
みたいな勢いで趙軍の皆さんから持ち上げられていたわけです。
これで失敗したらキツイ。
さすがにフォローできませんて。(笑)
だからこそ第885話では、
「これなら李牧さんでも失敗して仕方がない」
と読者に思わせる何かが必要になります。
そこで問題になるのが、
前回最後の河了貂の言葉です。
予想② 飛信隊達はどうやって逃げ切るのか?
河了貂は言いました。
まだやれる。
ただし、
「ここにもう一度、多くの犠牲を出して……」
前回の記事でも書きましたが、
冷静に考えれば選択肢はほとんどありません。
誰かを残します。
その部隊に李牧さんの追撃軍を足止めさせます。
その間に、
李信。
蒙恬。
羌瘣。
河了貂。
愛閃。
その他の各軍中核人物を脱出させる。
そして後方に残っている本軍と合流。
軍を再編成する。
これしかないでしょう。
つまり、
捨て石です。
問題は、
誰を捨て石にするのか?
です。
ただでさえ飛信隊は壊滅状態。
ここからさらにネームドキャラクターを大量に殺してしまったら、本当に再建できなくなります。
渕さん達を使うのか?
いや、そもそも現在行方不明です。
楚水?
田有?
崇原?
尾平?
誰を残しても、今後の飛信隊運営に影響が出ます。
では、
まだ表舞台に出ていない戦力は?
……。
いましたね。
予想③ 昂クン特別百人隊、殿軍へ
そう。
昂クンです。
忘れてはいけません。
飛信隊にはまだ、
中華の戦力均衡そのものを破壊しかねない男が残っています。
昂クン。
そして、その特別百人隊です。
これまで当ブログでは何度も書いてきました。
昂クンを通常の飛信隊兵士と同じ物差しで考えてはいけません。
李牧さんが十万を動かした?
だから何だというのでしょうか。
むしろ、人数が多い方が被害が増えるだけです。
河了貂が考えた作戦。
それはおそらく、
李牧さん本軍が自分達の追撃へ兵力を集中させた瞬間、
昂クン特別百人隊を後方へ残すこと。
つまり、
李牧さん側から見れば、
「秦軍が百人程度の捨て石部隊を残した」
というだけです。
李牧さん
「構う必要はありません。
一部隊で処理してください。
我々は李信、蒙恬、羌瘣を追います。」
おそらく最初は、この程度でしょう。
しかし。
それこそが間違いだったのです。
飛信隊達が遠ざかっていく戦場。
趙軍を迎え撃つように残る百人。
モブ隊士が後方を確認します。
「昂クン隊長!
友軍、後方へ逃げ去りました!
もう安心ですww」
昂クン
「ご苦労。」
そして静かに振り返ります。
「これで信や河了貂を巻き添えにすることは無くなった。」
昂クン
「各自、配置につけ。」
特別百人隊
「ラジャー!!」
……。
ここから先は、
いかに戦場を描いた漫画とはいえ、
一般雑誌で掲載可能なのか心配になるほどの地獄絵図になる可能性があります。
「捨て石」にされたのは、どちらだったのか?
李牧さん側から見れば、
昂クン達は完全な捨て石です。
わずか百人。
対する趙軍は万単位。
戦力比で考えれば、
一瞬で踏み潰して終わり。
李牧さん自身もそう判断するでしょう。
しかし、
昂クン特別百人隊から見れば話は逆です。
ようやく邪魔な味方がいなくなった。
これまで昂クンが本来の力を解放できなかった最大の理由。
それは、
近くに飛信隊の仲間がいたからなのではないでしょうか。
昂クンが本気を出せば、
敵味方の区別なく巻き込む。
だからこそ河了貂は、
李信達を先に逃がす必要があった。
つまり、
「多くの犠牲を出す」
という言葉。
我々は当然、
秦軍側に犠牲が出るのだと思って読んでいます。
しかし、
河了貂は一言も、
「秦軍に犠牲を出す」
とは言っていません。(笑)
ここが伏線だったとしたらどうでしょう??
河了貂
「やれるよ。」
「ただし……」
「ここにもう一度、多くの犠牲を出して……」
李牧さん
「……?」
次の瞬間。
趙軍数千人が消滅。
李牧さん
「!?」
さらに一万人消滅。
李牧さん
「な……何が……。」
傅抵
「李牧様ァ!!
前方の部隊から連絡が途絶えました!!」
李牧さん
「まさか……。」
ここでようやく気付きます。
追っていたのは、
自分達ではなかった。
誘い込まれていたのは李牧さんだったのです。
河了貂、まさかの名誉挽回へ
もしこの展開になれば、
ここ数話で評価を落としまくっていた河了貂。
一気に名誉挽回です。
飛信隊単独で邯鄲へ突っ込み、
李牧さんの罠に嵌まり、
楽華軍と羌瘣軍まで巻き込み、
最後には、
「もう一度犠牲を出す」
と言い出した河了貂。
当ブログでも、
「いや、お前がそれを言うのか?」
と書きました。
しかし。
もし河了貂が、
李牧さんの思考を逆手に取っていたとしたら?
李牧さんは当然、
李信、蒙恬、羌瘣を討つために最大戦力を投入します。
なぜなら、
ここで三人を逃がせば秦軍が再建されてしまうからです。
河了貂は、
その心理を利用します。
逃げる。
李牧さんが追う。
さらに逃げる。
李牧さんが兵力を集中する。
そして、
十分な数の趙軍が一ヶ所へ集まったところで、
戦略兵器・昂クンを投下。
いや。
これは恐ろしい。
昂クンを李牧さん本軍へ送り込むのではありません。
李牧さん本軍の方を、
昂クンの射程圏内へ誘導するのです。
核兵器を敵まで運ぶ必要はありません。
敵の方から爆心地へ来てもらえばいい。
河了貂。
ここまで計算していたのなら大したものです。
李牧さんが、
自ら十万単位の兵を連れて、
昂クンの前へやって来る。
これほど効率的な戦力殲滅方法があるでしょうか??
李牧さん、気付いた時にはもう遅い
昂クン特別百人隊。
人数はわずか百名。
しかし、
我々は知っています。
昂クンの戦闘能力を兵数で計算してはいけません。
むしろ問題は、
李牧さんがいつ異変に気付くのか?
でしょう。
最初の千人が消えた段階なら、
まだ事故だと思うかもしれません。
三千人。
五千人。
一万人。
そして、
前線から次々と連絡が途絶えていく。
その時になって、
ようやく李牧さんは理解するのです。
李牧さん
「……撤退してください。」
傅抵
「え?」
李牧さん
「全軍!!直ちに昂クンから距離を取ってください!!」
しかし。
遅い。
既に昂クンは、
趙軍の密集地帯に入り込んでいます。
昂クン
「フッ……。」
この一コマだけで、
ヤングジャンプ編集部に緊張が走ります。
次週休載にならないことを祈るしかありません。
第885話最大の焦点は「誰が犠牲になるのか」
冗談はさておき、
第885話で最も重要なのは、
やはり河了貂が言った、
「もう一度、多くの犠牲を出して。」
の具体的内容でしょう。
ここで誰が殿軍を務めるのか??

※精子(精密射撃粒子)を拡散して、趙軍を素粒子にまで分解する昂クン。

※巨大チンコを横倒しにて、飛チン隊の皆で押して趙軍10万人を一気にプレスする昂クン

※ロウアイ先輩の巨大チンコ車輪を、昂クンだけでなく、飛チン隊の皆でマスター。趙軍10万人を車輪の回転で巻き起こした100本の竜巻で、なぎ倒す飛チン隊の皆さん。
飛信隊なのか。
楽華軍なのか。
羌瘣軍なのか。
それとも複数軍から兵を集めた混成部隊なのか。
そして、
昂クン特別百人隊がここで投入されるのか。
個人的には、
ここまで昂クンを温存している以上、
そろそろ何らかの役割を与えられてもおかしくないと思っています。
そしてもう一つ。
李牧さん側にも、
どうしても越えなければならない漫画上の問題があります。
これだけの兵力差。
これだけの包囲網。
これだけ秦軍が疲弊している状況。
普通なら李牧さんが勝ちます。
それでも李信達は生き残らなければならない。
だからこそ第885話では、
李牧さんの敗北に読者が納得できるだけの、
何らかの大きなイレギュラーが必要です。
それが、
河了貂の捨て石作戦なのか。
残存戦力の救援なのか。
趙王からの横槍なのか。
あるいは――
昂クンなのか。
前回まで散々、
李牧さんに有利な条件を積み上げてきました。
だからこそ、
ここから李牧さんがどうやって失敗するのか。
逆にそれが楽しみになってきました。(笑)
そして河了貂。
ここ数話の失点を全部取り返すなら、
今しかありません。
李牧さん本軍級十万を自分達へ引き付け、
その進路上に昂クンを置く。
もし本当にそこまで考えていたのなら、
謝ります。
河了貂。
お前は天才軍師だった。
果たして第885話。
捨て石にされるのは秦軍なのか。
それとも――
自分達が獲物を追っていると思い込んでいる、
李牧さん率いる趙軍そのものなのか。
次回を楽しみに待ちたいと思います。
昂クン百人隊――ついに「チンポ車輪竜巻」が集団戦術へ?
戦闘予想:趙軍十万と対峙する昂クン百人隊。
これまで昂クンは、チンポによって馬車の車輪を高速回転させ、そこから巨大な竜巻を発生させるという、もはや中華戦国時代の兵士として考えること自体が間違っている戦法を得意としてきました。
しかし、ここで大きな変化が起こります。
昂クンの背後に並ぶ、百人隊の兵士たち。
そのうち数名が、おもむろにチンコを車輪へ突き出します。
すると――
ゴゴゴゴゴゴゴ……!!
昂クンの前だけではありません。
彼らの前に置かれた車輪までもが、ゆっくりと回転を始めます。
「昂クン隊長……!」
「俺たちにも……できました!!」
な、なんと…!?
これまで昂クンしか使用できなかったはずの、
チンポによる車輪回転。
その技術を、昂クン百人隊の兵士たちが習得し始めていたのです。
昂クンはニヤリと笑います。
「そうだ……。」
「回せ。」
「もっとだ。」
そして次の瞬間。
百人隊全員が、一斉にチンポを車輪突き出します。
ズドドドドドドドドドド――!!
百個の車輪が猛烈な勢いで回転。
地面の砂塵が巻き上がり、やがて一本、二本、十本、五十本――。
趙軍の眼前に、無数の巨大な竜巻が立ち上がっていきます。
その最大風速。
仮にこれまでの昂クンと同じ、
秒速100メートル。
時速換算なら約360キロです。
そして、それが百本。
もちろん、竜巻が百本あるからといって風速が単純に百倍になるわけではありません。
しかし問題はそこではありません。
秒速100メートル級の暴風域が、趙軍十万人の密集陣形の中に百か所同時発生する。
これが何を意味するのか。
最初に吹き飛んだのは、最前列の趙兵たちでした。
「なっ――」
言葉を発する暇すらありません。
盾を構えた兵士が盾ごと宙へ舞います。
槍兵が飛びます。
騎兵が馬ごと横転します。
さらに恐ろしいことに、吹き飛ばされた武器、盾、兜、旗竿、木材、石、そして兵士そのものが、次の趙兵へと衝突していきます。
一人が飛ばされる。
その一人が、後方の三人を巻き込む。
そこへ別方向から、二本目の竜巻が襲いかかる。
密集陣形であるがゆえに逃げ場もありません。
そして――
百本の竜巻が互いに干渉を始めます。
ゴオオオオオオオオオオオ――!!
もはや一本一本の竜巻を識別することすらできません。
昂クン百人隊の正面一帯が、
巨大な乱流空間そのものへと変貌していたのです。
空には趙兵。
その横には馬。
さらに盾。
槍。
車輪。
旗。
岩。
そして、また趙兵。
何が上で何が下なのかすら分かりません。
「李牧様ァァァァ――!!」
叫び声も暴風に掻き消されます。
李牧さんは、猛烈な砂塵の中で目を細めます。
目の前には十万の兵がいるはずでした。
しかし、もう軍列が見えません。
前軍と中軍の位置関係すら分かりません。
旗が飛ばされたため、各部隊の位置も確認できません。
伝令を出そうにも馬が立てません。
命令を伝えようにも声が届きません。
何より兵士たち自身が、敵と戦うどころではありません。
ここで李牧さんは気付きます。
問題は、趙軍十万人が全滅するかどうかではない。
十万人という巨大な軍隊が、もはや「軍隊」という形を維持できていない。
ということです。
李牧さんの表情から、初めて余裕が消えます。
「……違う。」
「これは……戦ではありません。」
隣にいたカイネが叫びます。
「李牧様!?」
李牧さんは、空を舞う趙兵たちを見上げます。
そして静かに呟きます。
「天災です。」
一方。
その地獄絵図を作り出している昂クン百人隊。
兵士たちは必死です。
「昂クン隊長!! まだ回しますか!?」
昂クンはチンポを前に突き出したまま、満面の笑みを浮かべます。
「当たり前だろ!!」
そして――
さらにチンポ回転を車輪へ送り込みます。
「もっと回せ!!」
「十万まとめて吹っ飛ばせェェェ!!」
百人隊、
「ウオオオオオオオオオオオオ!!」
再び百個の車輪が加速。
李牧軍十万人を覆う巨大な砂塵が、ついには天まで届きます。
こうなると、趙軍が何万人残るのかという話ではありません。
仮に九万人以上が生存していたとしても、
指揮不能。
通信不能。
隊列形成不能。
騎兵運用不能。
視界ほぼゼロ。
軍事組織としては、事実上の壊滅です。
そして、その中心に立つ昂クン。
百人隊を率いて初めて完成させた、
「集団チンポ車輪竜巻戦術」。
これまで一人で戦局を破壊してきた昂クンでしたが、ここへ来てとうとう、
「自分の技を部下へ継承する」
という、将軍として最も重要な段階へ到達したのかもしれません。
昂クン自身が強くなる必要は、もうありません。
昂クンが百人いればいい。
いや。
この技術が千人隊まで普及したら――。
そのとき秦国が六将を置いておく意味があるのかどうか。
そこから先については、
昌平君さんに考えていただきたいと思います。